イエスの名盤5作がスティーヴン・ウィルソン・リミックスでCD発売へ
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今年(2018年)に結成50周年を迎えたプログレッシヴ・ロック界の雄、イエスの5作品を、スティーヴン・ウィルソンがリミックスした音源が、初めてCD(UHQCD仕様)として、イエス来日公演直前となる2019年2月6日に日本のみで発売されることが決定した。なお、本CDではおなじみロジャー・ディーンによる新装ジャケットを採用する。
イエスは1968年にロンドンで結成、1969年にアルバム『イエス・ファースト・アルバム(原題: YES)』でレコードデビューした。2017年にはロックの殿堂(The Rock and Roll Hall of Fame)入りを果たし、今年結成50周年、2019年にはデビュー50周年という記念すべきアニバーサリー・イヤーを迎える、究極のプログレッシヴ・ブランドだ。クラシック音楽の影響を受けたアレンジの長編な楽曲や複雑な拍子とドラマチックでダイナミックな展開、そして鮮明なハーモニーや超絶なテクニックなどでロック・シーンに衝撃を与え続け、大きな影響を与えてきた最重要のプログレッシヴ・ロック・バンドといえる。2019年2月には50周年を記念した来日公演「CELEBRATING 50 YEARS OF YES」を行なう。
その来日公演の直前となる2月6日に、今やロック・シーンのクラシック・アルバムとして称される彼らのアルバムが、サウンドの魔術師スティーヴン・ウィルソンの手によるリミックスを経て、CD発売される。ポーキュパイン・トゥリーの中心的メンバーだったスティーヴン・ウィルソンは、かつてキング・クリムゾン、エマーソン・レイク・アンド・パーマー、キャラヴァン、ジェスロ・タルのリマスターも手掛けている。今年11月には来日公演もおこなった。彼の手掛けたイエスのリミックス音源は、2014年にDVD-AUDIO、Blu-Ray AUDIOとしてリリースされており、2018年にはアナログ・ボックスとしてもリリースされていたが、このほどようやくCD(UHQCD仕様)というフォーマットで単独リリースされることになった。しかものCD発売は日本でのみ許されたリリースなのだ。
今回スティーヴン・ウィルソン・リミックス・シリーズとして発売されるのは、71年発表の『サード・アルバム(原題: THE YES ALBUM)』、同じく71年発表の『こわれもの(原題: FRAGILE)』、72年発表の『危機(原題: CLOSE TO THE EDGE)』、73年発表の2枚組アルバム『海洋地形学の物語(原題: TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS)』、そして74年発表の『リレイヤー(原題: RELAYER)』の5作品。スティーヴン・ウィルソンの手により、アーティストとオリジナル・ヴァージョンのミックスに最大限のリスペクトを表しながら、丁寧にブラシュアップしていった最新リミックス音源となっている。
また、今回のシリーズでもう一つ特筆すべき点は、イエス黄金期の代名詞とも言えるロジャー・ディーンによるアートワークだ。2018年のアナログ・ボックス・セットのために各アルバムのジャケットをアレンジし直したアートワークが、今回のUHQCDのパッケージにも採用されている。『危機』と『海洋地形学の物語』では全く新しいコンセプトを持つアートワークが使われており、他の3作品に関しても、それぞれ新たにアレンジが施されたアートワークが使われている。余談だが、最近はロジャー・ディーンの娘さん(フレイジャ・ディーン)の活躍ぶりも日本で注目を集めている。
【各アルバム詳細】
『サード・アルバム【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題: THE YES ALBUM)』
◆発売日:2019.2.6
◆WPCR-18156 / \2,800(税抜)
◆収録曲:
01. Yours Is No Disgrace / ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
02. Clap / クラップ
03. Starship Trooper / スターシップ・トゥルーパー
04. I’ve Seen All Good People / アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
05. A Venture / ア・ヴェンチャー
06. Perpetual Change / パペチュアル・チェンジ
◆メンバー:ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、トニー・ケイ(Key)、ビル・ブラッフォード(Dr)
ピーター・バンクスが脱退し、壮絶技巧ギタリストのスティーヴ・ハウが加入してからの1作目。 ロック界では著名なエンジニア、エディ・オフォードが共同プロデューサーとして加わり、この後に開花するイエス・サウンドの第一歩が刻まれている。プログレッシヴ・ロックとしての無限の可能性を秘めた作品。 1971年作品。
『こわれもの【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題: FRAGILE)』
◆発売日:2019.2.6
◆WPCR-18157 / \2,800(税抜)
◆収録曲:
01. Roundabout / ラウンドアバウト
02. Cans And Brahms / キャンズ・アンド・ブラームス
03. We Have Heaven / 天国への架け橋
04. South Side Of The Sky / 南の空
05. Five Per Cent For Nothing / 無益の5%
06. Long Distance Runaround / 遥かなる想い出
07. The Fish (Schindleria Praematurus) / ザ・フィッシュ
08. Mood For A Day / ムード・フォー・ア・デイ
09. Heart Of The Sunrise / 燃える朝やけ
10. We Have Heaven (Reprise) / 天国への架け橋(リプリーズ)
◆メンバー:ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、リック・ウェイクマン(Key)、ビル・ブラッフォード(Dr)
脱退したトニー・ケイに替わり、リック・ウェイクマンが加入した事により黄金のメンバー構成となった。 全9曲のうち、バンドとしての演奏が4曲、メンバーのソロが5曲という変則的な構成になっている。 シングル「ラウンドアバウト」も全米でヒットし、世界中にイエスの名を知らしめた記念碑的な作品。 1971年作品。
『危機【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題: CLOSE TO THE EDGE)』
◆発売日:2019.2.6
◆WPCR-18158 / \2,800(税抜)
◆収録曲:
01. Close To The Edge / 危機
I. The Solid Time Of Change / 着実な変化
II. Total Mass Retain / 全体保持
III. I Get Up I Get Down / 盛衰
IV. Seasons Of Man / 人の四季
02. And You And I / 同志
1. Cord Of Life / 人生の絆
2. Eclipse / 失墜
3. The Preacher The Teacher / 牧師と教師
03. Siberian Khatru / シベリアン・カートゥル
◆メンバー:ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、リック・ウェイクマン(Key)、ビル・ブラッフォード(Dr)
最高傑作との呼び声が高い。全3曲という大作指向、演奏技術の結晶、形而上的な歌詞など、プログレッシヴ・ロックを代表するコンセプト・アルバムとして今も聴き継がれている1枚。予約だけでゴールド・ディスクを獲得した、イエス最大のヒット作品。 ロジャー・ディーンによる美しいアートワークも話題となった。 1972年作品。
『海洋地形学の物語【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題: Tales From Topographic Oceans)』
◆発売日:2019.2.6
◆WPCR-18159/60 / \3,600(税抜)
◆収録曲:
DISC ONE:
01. The Revealing Science Of God (Dance Of The Dawn) / 神の啓示
02. The Remembering (High The Memory) / 追憶
DISC2
01. The Ancient (Giants Under The Sun) / 古代文明
02. Ritual (Nouse Sommes Du Soleil) / 儀式
◆メンバー:ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、リック・ウェイクマン(Key)、アラン・ホワイト(Dr)
2枚組で全4曲という、イエスにとって最も壮大で、かつ最大の問題作となったアルバム。ジョン・アンダーソンが日本滞在中に読んだある4つの聖典からヒントを得たという、メッセージ色の強い思慮深い内容。黄金期のメンバーによる技術の粋をとことんまで聴かせる、イエス・シンフォニーの極致。 1974年作品。
『リレイヤー【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題: Relayer)』
◆発売日:2019.2.6
◆WPCR-18161 / \2,800(税抜)
◆収録曲:
01. The Gates Of Delirum / 錯乱の扉
02. Sound Chaser / サウンド・チェイサー
03. To Be Over / トゥ・ビー・オーヴァー
◆メンバー:ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、パトリック・モラーツ(Key)、アラン・ホワイト(Dr)
リック・ウェイクマンが脱退し、替わりにパトリック・モラーツが加入したことにより、フュージョン色を深め、ヘヴィで攻撃的なサウンドで占めた力作。「戦争と平和」、「悪と善」、「動と静」、そして「影と光」といった対照となるテーマを掲げながら、各メンバーの壮絶なバトルと構築美に溢れた傑作。 1974年作品。
■楽曲・アーティストに関する問い合わせ
イエス オフィシャルHP: http://yesworld.com/
イエス オフィシャルFB: http://facebook.com/yestheband
イエス オフィシャルTwitter: http://twitter.com/yesofficial
イエス オフィシャルYouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/user/yesofficial
イエス オフィシャルInstagram: http://instagram.com/yesofficial
イエス WMJサイト: https://wmg.jp/yes
公演情報
CELEBRATING 50 YEARS OF YES
2019年2月19日(火) @ Zepp Nagoya ※ベストセレクション
2019年2月20日(水) @ あましんアルカイックホール ※ベストセレクション
2019年2月22日(金) @ 東京ドームシティホール ※『危機』完全再現
2019年2月23日(土) @ 東京ドームシティホール ※ベストセレクション
2019年2月24日(日) @ 東京ドームシティホール ※『サード・アルバム』全曲再現
スティーヴ・ハウ(G)、アラン・ホワイト(Dr)、ジェフ・ダウンズ(Key)、ジョン・デイヴィソン(Vo)、ビリー・シャーウッド(B)
スペシャル・ゲスト: トニー・ケイ(Key)
来日公演に関する問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 https://udo.jp/