劇団てあとろ50’が同団体出身劇団《演劇集団キャラメルボックス》の名作を上演
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早稲田大学の名門演劇サークルのひとつ、劇団てあとろ 50’が、同団体の出身である《演劇集団キャラメルボックス》の『嵐になるまで待って』を、2018年12月22日(土)~24日(月)に早稲田小劇場どらま館で上演する。《演劇集団キャラメルボックス》の脚本家、成井豊氏の脚本を劇団てあとろ 50’で上演するのは33年ぶり、2度目。
劇団てあとろ 50’山田禁煙が 2016 年に上演された『嵐になるまで待って』に感銘を受け、「若者らしく、学生演劇の最大値を更新したい」と立ち上げたのが今回の企画。演出は、小劇場界での進境著しい野花紅葉が担当する。
《ラッパ屋》《演劇集団キャラメルボックス》を輩出してきたことで知られる劇団てあとろ 50’は2018年で45周年を迎えた。「学生演劇サークルながら『本気で演劇に臨んでいる』学生がこの劇団にはいる、ということを証明したい」と禁煙は述べている(それにしても、禁煙という名が本名なのか、自戒を込めた芸名なのか、些か気になるところだ)。
なお、今回、後輩によって自分の脚本が上演されることになった《演劇集団キャラメルボックス》の成井豊、2016年『嵐になるまで待って』で主演ユーリ役を務めた原田樹里、同公演で幸吉役を務めた一色洋平(早稲田大学演劇研究会出身)が当公演のためにコメントを寄せた。
●成井豊(演劇集団キャラメルボックス)
てあとろ 50’の後輩たちが、僕の戯曲を上演したいと言ってきました。
僕の戯曲がてあとろで上演されるのは、1985年春の『子の刻キッド』以来なので、実に33年ぶり!
これはとってもうれしいニュースです。
しかも、演目は、劇中に手話がいっぱい出てくるため、上演が非常に難しい『嵐になるまで待って』。
キャラメルボックスでは合計3回上演しましたが、毎回とても苦労しました。
はたして大学生にこの戯曲がきちんと上演できるのか?
ちょっぴり心配だけど、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言いますからね。
キャスト・スタッフ全員で一致団結して、この戯曲に立ち向かってほしいです。
もちろん、僕も見に行きますよ。
若いセンスとパワーで、作者をアッと驚かせてください。
楽しみにしています。
●原田樹里(演劇集団キャラメルボックス)
45周年おめでとうございます。
『嵐になるまで待って』は、私自身も大好きで大切な作品です。
どうか、今しか出来ないことを思う存分楽しんでください!
公演の成功を、陰ながら応援しております。
●一色洋平
「幸吉」という役は本当に難しかったのです。
勿論、世の中に簡単なお役なんて一つも無いけれど、今挑戦したって上手くいくかどうかわからないのが『嵐になるまで待って』の「幸吉」です。人が人を想う気持ち。それが「正義」という名の刃に変わって愛しく哀しく激しく交錯する、キャラメルボックス並びに成井豊氏の傑作の一つと感じます。てあとろ 50’さん、45 周年おめでとうございます。あなた方の先輩は、演劇界の宝石です。そしてあなた方は原石です。大量の汗と涙でもって磨き上げて下さい。
公演情報
■公演期間:2018年12月22日(土)~12月24日(月)
12月22日(土) 14:00~、19:00~
12月23日(日) 14:00~、19:00~
12月24日(月) 12:00~、17:00~
計 6 ステージ
■料金:一般 1500 円/学生 1000 円/高校生 500 円/当日プラス 500 円
■脚本:成井豊(演劇集団キャラメルボックス)
■演出:野花紅葉(劇団てあとろ 50’)
■出演:片山さなみ、君澤とおる、黒澤優介、山田禁煙 / 荒木理花、安藤春人、篠原康太、鈴木里久、水野綾、宮部大駿
■あらすじ:
声優志望のユーリはTVアニメのオーディションに見事合格!その顔合わせで、作曲家の波多野、その姉雪絵と出会う。
波多野は、雪絵に対して乱暴しようとした俳優・高杉に対し、「やめろ!」と叫ぶ。その時、ユーリの耳にはもう一つの声が聞こえた。「死んでしまえ!」という声が。翌日、高杉は行方不明になる。まさか本当に死んでしまったのか……。その夜、波多野から電話がかかってくる。イルカのペンダントを拾ったので取りに来てくれと。それは、元・家庭教師の幸吉にもらったものだった……。