『Cygames presents RIZIN.14』出場の那須川と白鳥が公開練習！

『Cygames presents RIZIN.14』に出場する那須川天心と、『Cygames presents RIZIN 平成最後のやれんのか！』に出場する白鳥大珠が12月18日（火）、公開練習を行った。

フロイド・メイウェザーとの世紀の一戦に挑む那須川は、約2週間のトレーニングを行なっていたアメリカから帰国したばかり。シャドーとミット打ちを3分間行い、精力的に汗を流した。メイウェザーとの対戦に向けて「拳ひとつで世界を変える」と、すでに戦闘態勢に入っている。

一方、RIZIN初参戦となる白鳥は、那須川とメイウェザーの一戦に刺激を感じている。今回の試合について「チャンスでしかない。魅せる試合をします」と話した。

公開練習で行われたインタビューでの、那須川のコメントは以下の通り。

ーー今日の動きを見て重心がボクサーになっているなと見えましたが、だいぶ意識している？

那須川：意識しているというか、練習で必然的に出ますね。2週間でだいぶ良い動きになりました。いろいろなものを吸収して活かしています。

ーーキックとボクシングの根本的な違いは？

那須川：重心だったり、蹴りが無い分、大きく腕を振り、そこの部分を強調していくというか、しっかり磨いてやってきました。

ーー短期間でしたがアメリカでの練習はどうでしたか？

那須川：変わりましたね。こんなに変わるんだというぐらい。周りから見ても変わったと言われますし、自分でも変わったと感じてまいす。すごく濃い2週間でした。

ーー具体的にどこが変わりましたか？

那須川：ステップだったり、パンチの硬さ、スピード、一番はステップですね。（メイウェザーを）驚かせる動きをしたいです。

ーーメイウェザー戦へ光明が見えてきましたか？

那須川：見えてきたと思います。いい方向に向かっている時もありますし、考えすぎてまだ怖いなと思うときもある。今までにない感情ですね。

ーーアメリカではスパーリングどんな相手と、どのような練習を？

那須川：ホルヘ・リナレス選手に毎日トレーニングをしてもらいました。（毎日）4～5Rくらい。世界のトップは凄いなと。日本語も話せるのでいいところ、悪いところのアドバイスをもらえました。自信につながりましたね。

ーーどのようなアドバイスを貰いましたか？

那須川：ステップだったり、パンチの打ち方、相手がL字ブロックなので、防御の崩し方だったりですね。

ーー右のジャブを裏拳みたいに打ったり、ボクシングに無い動きが入っているように見えましたが、試合で使っていきますか？

那須川：使いますね。自分が持っているキックボクシングの技術も最大限に使っていきます。

ーー当日の体重は？

那須川：増やそうとも、減らそうとも思ってもいないです。ナチュラルにいこうかなと。

ーーKOを狙うと発言されていましたが、試合ではどういう形を作りますか？

那須川：倒すというよりもまず当てる。当たれば階級に関係なく倒れるパンチを持っているので。アメリカでの記者会見でも舐めているなと思いましたし、日本代表としてぶっ飛ばしてやりたいなと。

ーーシューズは履く？

那須川：履きます。

ーーシューズはボクシングシューズですか？

那須川：元々ボクシングシューズを履いていたのですが、リナレスさんからレスリングシューズを薦められて。グリップがすごく効いているので動きやすいし、ステップが踏みやすく早く動けるなと感じています。

ーーメイウェザーの言動を見ていると挑発的ですが、実は油断させておいてカウンターを狙っていると思うのですが？

那須川：世界最強の選手なので自分が油断するポイントなんてないですし、今まで以上に集中して、カウンターをどのタイミングで打ってきても大丈夫なように戦うだけです。

ーーメイウェザーはディフェンスマスターの異名もある守備力の高い選手ですが？

那須川：ディフェンスを崩す練習をやっているので、どこまで通用するか自分を信じてやるだけです。すごく挑発してくるので一発蹴ってやりたいですね(笑)。

ーー今後はスパーリングパートナーを選んで練習していきますか？

那須川：2週間ないのでアメリカでやってきたことを活かしてやるだけです。吸収してきたものを伸ばす作業をしていくだけです。

ーーボクシングへの思いなど変化はありましたか？

那須川：（ボクシングは）すごく面白いです。こんなに奥深いのかと思いました。でもキックボクシングが基本で、来年RISEの世界トーナメントもありますし、そこでしっかりと（自分とキックボクシングを）高めていきたいという目標があるので。キックボクシングの世界一を決める大会もあるので、そこをクリアーしないと次のステップのことは考えられないです。

ーー食生活の変化は？

那須川：すごいジャンクでしたね（笑）。（食事で）動きは悪くなかったので、これ以上いると太るかなと思った。肉料理が多かったですね。

ーーいつもの大会前の2週間前と違いますか？

那須川：全然違いますね。心境も違うし、楽しみだし、色々と考えますね。チャレンジャーというのは、とても新鮮です。拳ひとつで世界を変えるチャンスを貰ったので実行するだけです。

ーーアメリカで行われた公開練習で現地の人が驚いていたみたいですが？

那須川：思ったよりやるじゃん、という反応が新鮮でした。（マスコミの数は）今日の倍くらいが来ていたかな…。ただ、本当に注目されているなと。勝ってほしいというみんなの思いに応える試合をするだけです。

一方、同じく公開練習で行われたインタビューでの、白鳥のコメントは以下の通り。

ーー直前で出場が決まりました。出場が決まったお気持ちは？

白鳥：今年最初に大晦日で試合をすると（目標を）決めていたので、最後まで諦めずに出るつもりで準備をやってきて良かったです。

ーー試合が決まるまで不安はありませんでしたか？

白鳥：決まると思って動いていたので不安とかは、一切なかったです。

ーー相手のウザ強ヨシヤ選手についてはご存知ですか？

白鳥：夏ぐらいにRIZINに出ていたので、そこで知ったくらいです。油断せずに自分がやるべきことをやるしかないです。

ーー早朝の試合ですが大丈夫ですか？

白鳥：9時開始、その点に不安があります。朝が弱いので体が動くかな(笑)。当然、朝、動けるようにします。そこに向けて体を作っていかないといけないですね。

ーー那須川選手の試合は刺激になりますか？

白鳥：最初に聞いた時はよく分からなかったです。メイウェザーが日本で最初に戦う日本人が一緒に練習しているというのは、刺激になります。

ーー那須川選手にどんなところに期待していますか？

白鳥：本気にさせてほしいです。予想は（メイウェザー）遊んでくると思うので少しでも本気にさせてほしいです。

ーーご自身の試合の決着は？

白鳥：『RIZIN』に出られるのはチャンスでしかないので大晦日、出ることでKOは当り前でどれだけ（観衆を）沸かせられるか。魅せるというところを意識しながら戦います。大晦日なので朝から楽しんで頂けるような。一年を締め括れる試合をしたいと思います。

ーー2月3日にRISEのタイトルマッチへ向けて負けられない試合ですね

白鳥：絶対に負けられないです。2月に向けてしっかり大晦日やれるところを見せたいです。