楠本桃子のゲームコラムvol.94　ペルソナキャラクターが夢の競演！『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』

今回紹介するゲームは『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』！2018年11月29日、アトラスより発売されたニンテンドー3DS用ソフトです。

前作である『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス』の続編にあたる作品ですが、本作からのプレイでも問題なし。前作をプレイしていればより楽しめることは間違いありませんが、ストーリー上の繋がりは無いため、スムーズに物語に入り込むことができます。『ペルソナ』シリーズファンの方が心待ちにしていた本作の注目ポイントを紹介します！

【総勢29名ものパーティーキャラクター！  お祭ゲームとしての楽しさ】

本作は『ペルソナ3』、『ペルソナ4』、『ペルソナ5』のクロスオーバー作品。各作品のキャラクター達が一堂に会し、世界の謎に迫ります。

『ペルソナ5』の登場人物をメインにストーリーは進みますが、『ペルソナ3』、『ペルソナ4』のキャラクター達もまた大きな活躍を見せてくれるため、どの作品のファンでも楽しめること間違いなし！

29名ものパーティキャラクターの中から5人をバトルメンバーとして選択可能（ナビキャラクターは除く）なので、誰を連れて攻略をするのかだけでも小一時間は悩むことに……。

キャラクターの掛け合いはもちろん、作品を越えたキャラクター同士の合体技、それぞれの個性が光る追撃など、まさにお祭り騒ぎのように賑やかなバトルを楽しめます！

また、パーティキャラクターだけではなく、パーティをサポートするキャラクターも各作品から勢揃い。ベルベットルームの住人達も全員登場し、主人公達をサポートします。普段は交わることのないキャラクター達がひとつの世界で協力をし合う物語にも注目！

登場人物を知っているとニヤリとできるシーンも数多く用意されており、シリーズのファンならば誰もが楽しめる豪勢な一本となっています。

【ダンジョンを一歩ずつ進んでいく緊張を体験せよ！】

本作はDRPGというジャンルから、ダンジョン探索が主な目的となっています。用意された複数のダンジョンには、どれも様々な仕掛けと強敵が待ち構えており、一筋縄での突破はできません。

プレイヤーはタッチペンを本物のペン、タッチスクリーンを地図に見立て、ダンジョン内のマップを手作業で作成していきます。抜け道や宝箱がある場所には記号を置いてみたり、強敵がいる場所には注意メモを置いてみたりと、地図の作成方法はプレイヤー次第。

使用可能なアイコンも使い勝手が良く、マップを埋めるストレスもありません。踏破率を100%にし、綺麗にマッピングができた際の達成感は本作の醍醐味！

また、ダンジョン内には"F.O.E"と呼ばれる強敵が徘徊しています。"F.O.E"はフィールド上に姿が見えており、接触することでエンカウントとなります。

通常の敵とは異なり、ボス以上の強さを誇る相手なので、初期段階では逃げるという選択しかできません。力をつけ、"F.O.E"へと挑むこともまた本作の楽しみ方のひとつです。

【総攻撃や弱点を駆使した戦略性の高いバトル】

敵の弱点を突いて気絶させ、全敵が気絶をしたところに総攻撃を叩き込む、という戦術が主となるバトルは、いかに敵の弱点を狙えるかがミソとなります。

本作では全キャラクターがメインペルソナの他にサブペルソナを装備可能なため、より戦略性の高いバトルが楽しめるようになりました。ひとりのキャラクターが多くのスキルを持てるため、弱点を狙いやすい上に、スキルの組み合わせを吟味する楽しさが加わっています。

『ペルソナ』シリーズではお馴染みの悪魔合体も、"2体合体"、"3体合体"に加えて"イケニエ合体"という強化用の合体システムが採用されたことでペルソナの強化が行いやすくなりました。

更に、戦闘時の難易度は変更可能。ストーリーの進行をメインに置いて簡単に設定するもよし、スリルあるバトルを楽しむために高難度に設定するもよし。プレイスタイルに合わせて自由に難易度調整できるのは忙しい社会人にとっても嬉しいポイントです！

【世界樹×ペルソナの見事な融合】

『世界樹の迷宮』シリーズと『ペルソナ』シリーズを掛け合わせた内容の本作は、ただのお祭ゲーにはおさまらない魅力が詰め込まれています。

タイトルを超えたキャラクター同士の掛け合いは賑やかで楽しく、前作よりも大幅にパワーアップ！よく喋り、よく動くデフォルメされたキャラクターは、『ペルソナ』ファンであればあるほど愛おしく感じてくるはず。

絶妙なバトルバランスと迷宮探索は『世界樹の迷宮』、魅力的なキャラクターとストーリーは『ペルソナ』から、まさに両者の良いとこどりをした作品となっています。

個性的な仲間たちとの迷宮探索を是非楽しんでみてください！