『ベストヒットUSA feat.小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド』高橋幸宏、中村雅俊、藤井尚之の出演が決定
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小林克也
小林克也の78歳の誕生日である2019年3月27日(水)に日本青年館で開催される『ベストヒットUSA feat.小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド』のゲストが発表された。
鮎川誠、鈴木慶一、白井良明の3名の出演が既にアナウンスされているが、さらにスペシャルゲストとして高橋幸宏、中村雅俊、ゲストミュージシャンとして藤井尚之の出演が決定した。
また、小林克也率いる伝説のバンド、ザ・ナンバーワン・バンドより同公演に向けたインタビューと、コメント動画が到着した。
小林克也率いる伝説のバンド、「ザ・ナンバーワン・バンド」、昨年32年ぶりにワンマン・ライブを行ったが、今回は初期作品にゲスト参加していた難波弘之を迎えたスペシャル編成。新旧のオリジナル曲に加え、『ベストヒットUSA』ファンにはたまらない洋楽カバー曲も披露されるという。彼らにこのコンサートについて、そして「ザ・ナンバーワン・バンド」への思いについて訊いた。
小林克也(ボーカル):2018年にアルバムを出して、5本のツアーをやったんです。三十数年ぶりだったんだけど、その時に、「ああ、まんざらでもないな」と思ったんだ。そうじゃなかった?
佐藤輝夫(ギター):そうですね。「この歳になってやっていいのか?」って思ったんですけど、何とか、できました。
小林:それで、ビルボード東京には「いつでもいいからまたライブやってください」って言われて、「あ、じゃあ良かったんだ」と思いました。ライブの時に「30年前にコンサートをやった時、来た人いるのかな?」ってお客さんに訊いたら、東京でも、名古屋でも、広島でもいたんですよ!その時はもう鳥肌が立ちましたね。
佐藤:今回のライブは『ベストヒットUSA feat.小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド』という企画ですけども。
小林:そうだね。昨年12月1日に『ベストヒットUSA・DJナイト』をやったでしょ? あの時、出てくれた石野卓球、DJ KAORI、TOWA TEI、屋敷豪太のDJ4人は、音楽だとかDJのスタイルとかが違うんだけど、みんなおんなじようにお客さんにウケるんですよ。『ベストヒットUSA』が作ったお客さんという感じがとてもあって。ワイルドなことをやっても、みんな受け入れて楽しんでくれる、だから「ああ、いいお客さんを作ったんだな、『ベストヒットUSA』って」と思いました。もう相当長いことやっている番組だから、お客さんの世代も広いんですよ。あの日来てくれたのも、30代、40代、50代、60代っぽい人もいて。その人たちがみんな「音楽を好き」という共通項を持っている仲間なんだな、っていう感覚がすごくあった。だから今度のライブもとても楽しみです。
琢磨仁(ベース):ザ・ナンバーワン・バンドで、やっていて楽しいのは……克也さんは、もうエネルギーの塊っていうか。発想がすごいですね。歌詞にしても、「よくこんな言葉が出てくるな」っていう驚きの連続です。
成田昭彦(ドラム):いくつになってもとんがってる。歌詞の発想とかも、全然若者の感覚だと思います。いつも挑戦的だし。
佐藤:柳沢二三男さんは、今回初めてメンバーとして入っていただくのですが、元々のオリジナル・メンバーの斎藤誠さんとずっと仲がよくて。普段は琢磨さんや成田さんたちと一緒にバンドをやってる人だから、従兄弟がやって来たみたいな感じの存在なんです(笑)。
柳沢(ギター):斎藤誠さんから、自分が参加できないスケジュールだから、代わりに行けと言われて(笑)、「光栄です」と。いつもメンバーから「ザ・ナンバーワン・バンド、おもしろい!」っていう話をさんざんきかされていたので、すごく楽しみです。何がどういうふうになるのかが。
難波弘之(キーボード):とにかく、克也さんも輝夫さんもアイデアの塊だから。普通のミュージシャンとは違うアイデアが出てくる、だからやっていてすごくおもしろいんですよね。一緒にやるのが楽しいだけじゃなくて、すごく触発されるっていうかね。ザ・ナンバーワン・バンドの前に、1980年に克也さんと僕でYA YA’Sってユニットで、シングルを出したんですけど(「恋はスクラッチ」)、その時の打ち合わせから、やられちゃったのを憶えてます。「こんなのどう? こんなのどう?」って、すごいエネルギーでワーッてしゃべって、それでシングル1枚できちゃう。音楽業界の冷静な感じの打ち合わせをすれば、普通に音楽は作れるんだけど、そうじゃなくて、打ち合わせでしゃべってる時から、「これは何かとんでもないものができるぞ」っていうワクワク感がすごいあって。そういう方と巡り会えて一緒に音楽をできたというのは僕は幸せですよね。で、30年以上経って、またこうして一緒にやれるというのはすごくうれしいです。
佐藤:克也さんはすごいパンクな人だよね。僕は、パンクじゃなくてオーソドックスなんですよ。でも、その僕の発想を克也さんに提示すると、パンクになって返ってくるというか、全部壊してくれる。まったく思いもよらないものに変わる、そのコラボレーションのおもしろさっていうのはありますね。
小林:だけど、何かを作るって、そういうことだと思うんだよね。たとえば、カバー曲の方がオリジナルよりよかったりするようなことって、あったりするじゃない? 我々の曲の「六本木のベンちゃん」や「うわさのカム・トゥ・ハワイ」にしても、誰も俺たちを上回ることはできない。そこだけが自慢だよね。