44MAGNUM　35周年の集大成！2019年初ワンマンライブレポ到着

「44MAGNUM 35th Anniversary Year」を展開中の44MAGNUMより、2月3日に新横浜NEW SIDE BEACH!!で行われた2019年初ワンマンライブのレポートが届いた。

1977年結成、1989年に解散し2002年に再結成した44MAGNUMは、日本のハードロック、へヴィメタル界のレジェンド的な存在。現在はメジャーデビュー当時のメンバー、梅原PAUL達也(Vo)、広瀬JIMMYさとし(G)、吉川BAN裕規(B)、宮脇JOE知史(Dr)に加え、PAULの実息・STEVIE(Vo)が加わり、唯一無二の親子VOCALで活動を続けている。

今回のライブは1月30日発売ニューアルバム『PRISONER』のレコ発。同アルバムに収録された楽曲も多く演奏された。今作は主にメジャーデビュー前に作られた、メンバーにとってもファンにとっても愛着のある楽曲たちが収められているという。

この日のオープニングナンバーは、ニューアルバムの1曲目「I’m Lonely Man」。イントロが始まると、観客のボルテージは一気に最高潮状態に。メジャーデビュー前を知るファンには感涙モノ、また新しいファンにもこれぞ44MAGNUMの真髄ともいえるナンバーだ。

日本人離れした突き刺さるようなミックスボイスが楽曲に厚みを生み出し、ソウルフルなPAULの「最高だぜ！」の一言で会場の熱気は更に上昇する。

続いて、前作「ANGEL NUMBER」のオープニング曲でPVも印象的な「GREED」、そして、デビューアルバム「DANGER」のオープニング「I’m On Fire」とオープニング3曲で35周年を一気に表現し、中盤戦も新旧楽曲を織り交ぜ、「歴史」と「最新」を交錯させる。

スカルのマークの刺繍が入ったヘアバンドとお揃いのアームウォーマーに黒のヒョウ柄のトップス、パイレーツオブカリビアンを彷彿させるようなルックスのPAUL、カールした髪をダスティピンクに染めてネオヴィジュアル系も顔負けのルックスのSTEVIEの存在は若い世代にもファンを広げている。

ツインボーカルを支える楽器部隊は、昨年35周年記念で発売されたシグネチュアモデル「JimmyCAT」のフライングVの白と黒を交互に使いこなし、鳥の飛翔のような華麗なギタープレイとステージアクションのJIMMY、LEDでビジュアライズされたベースを弾きながら、ハイトーンコーラスで楽曲を彩るBAN、高速のツーバスを変幻自在に繰り出しながら正確かつアグレッシブなリズムプレイのJOEという最強の布陣。

中盤のMCではPAULが「みんな楽しんでる？ みんな、おもしろいって顔しているよ。面白がっているでしょ。キミどこ中学出身？」などと客席を和ませながら35周年の節目のニューアルバムをネタに「新譜最高！」と叫んで、一体感を誘い間髪入れずに後半戦に入っていく。

客席を煽りながらJIMMYがリフを弾き出しスタートした「Surrender」、STEVIEのボーカルをフューチャーしたアップテンポナンバー「Too Late To HIDE」など初期のナンバーが立て続けに披露され、BAN作曲のキャッチーな楽曲「I Just Can’t Take anymore」では、満員の観客も共に歌い大いに盛り上がりをみせた。

本編ラストの「Lock Out」では観客との長い掛け合いが続いた後に大歓声を残し、メンバーはステージを後にした。

二度のアンコールでは「Your Heart」、「No Standing Still」、「Street Rock’n Roller」など往年の名曲を披露、そしてラストナンバー「Satisfaction」でのお決まりの掛け合いでは「皆一緒に行くぜ！」とPAULのシャウトから客席との熱く激しいコールアンドレスポンスが続き、2019年初の公演は幕を閉じた。

次に予定されている、2月10日新横浜NEW SIDE BEACH!!のライブには、新たなセットリストで臨むが、2月3日との2公演でニューアルバム『PRISONER』の楽曲をすべて網羅するとのこと。

35周年の集大成となるファイナルは、3月31日地元大阪の梅田am HALL、4月3日新宿BLAZEで開催される。お見逃しなく。