グラフが示す、アメリカと日本のレコード業界の違い
※大手レコード会社の洋楽部門での豊富な経験を持つ筆者によるブログ「洋楽天国」提供記事をお届けします。
アメリカのレコード業界売り上げ2018年
グラフはミュージック・ビジネス・ワールドワイドの作成によるもの。上が2018年、下が2017年。
昨日(2月28日)、アメリカ・レコード協会が2018年の業界売り上げを発表した。それによると全体で12%伸びた。これで3年連続二桁の伸びとなった。
ストリーミングの売り上げは対前年で30%伸び、全体の75%を占めるに至った。昨年は65%だった。アルバムのダウンロードは対前年で25%ダウンし、曲ごとのダウンロードをトータルしても全体の11%となった。
実物のCD等の売り上げは対前年で34%ダウンし全体の12%となった。シンクはコマーシャルや映画に使われた売り上げ。
これを見る限り、日本のレコード業界はアメリカと比べ、全く異質な業界である。