サザンオールスターズ、未発表の新曲ふくむ全36曲3時間30分のステージに9千人が歓喜! 史上最大規模の6大ドームツアーがスタート
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サザンオールスターズ 全国ツアー『“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!』 撮影=岸田哲平
3月30日、サザンオールスターズがより宮城セキスイハイムスーパーアリーナにて、全国ツアー『“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!』をスタートさせた。
『“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!』は、全国6大ドームを含む全11箇所22公演をめぐる大規模なツアー。サザンのドームツアーは、これまでに5大ドームを含むものが2回(2005年、2015年)、4大ドームを含むものが1回(1999年※当時は札幌ドームが存在しなかった)、それぞれ行ってきているが、6大ドームで行う規模は今回が初めて。デビューから40年を超えたサザンの歴史の中でも最大級規模のツアーとなる。
ツアースタートの会場となった宮城セキスイハイムスーパーアリーナは、2011年の東日本大震災以降、使用できなくなっていた同会場の復活を、桑田佳祐が自身の病後の復活ライブとともに実現させた場所。また翌2012年には、桑田が震災復興の願いを込め、同会場に桜を植樹するなど、深い縁のある地でもある。サザンは、活動休止を経て復活した2013年の野外ツアーでも宮城スタジアムを最終公演の地に選ぶなど、都度東北の地に対する思いを表現してきた。
その思いを伝えるかのように、開始まもなくのビジョンには「再会の日 宮城へ帰ってきたよ」「お越しくださいまして ありがとう」「みんなの笑顔に会いたくて セキスイハイムスーパーアリーナへやって来た」というメッセージが映し出され、会場からは温かい歓声と拍手が送られた。
全国ツアーは、2015年の『サザンオールスターズ LIVE TOUR 2015「おいしい葡萄の旅』以来約4年ぶりとなったこともあり、会場は開演前からヴォルテージは最高潮。メンバーがステージに現れイントロでリズムが入る瞬間、会場全体は、はち切れんばかりの歓声に包まれた。
演奏曲は、昨年発表された「壮年JUMP」「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」から、「思い過ごしも恋のうち」(1979年同名SG)などデビュー間もない頃の楽曲、また平成元年に発表された「女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)」(1989年同名SG)といった久々に披露される曲まで、実に36曲。その時間は約3時間30分に及んだ。「ゆけ!!力道山」(1993年SG「クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)」収録)など、昭和のスーパースターがビジョンに登場する曲などもあり、全編を通して昭和~平成そして新たな時代へと、40年もの長きにわたり第一線を走り続けているバンドの重みを感じさせるに十分のヘビー級のセットリストが展開。会場に集まった9,000人のファンの誰もが、その充実の内容に歓喜の表情を浮かべていた。
サザンオールスターズ 全国ツアー『“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!』 撮影=岸田哲平
時は、平成から新たな時代へと変わりゆくタイミング。2日間の宮城公演が終わった翌日には、新たな元号が発表され、全国ツアーの最中に日本は新たな時代へと突入することになる。そういった意味では、今回は「時代をまたぐ」ツアーとも言える。
そんなツアーの大きなハイライトのひとつは、まだ発表されていない新曲が演奏されたこと。この曲は、最終的な完成はまだされておらず「ツアーでお客さんとともに熟成させていく曲」と明かされた。つまり、「時代をまたいで完成する、新時代初のサザンオールスターズの新曲」である。タイトルやリリースなども未定の心に染み入るバラード曲は、今後どのように熟成されていくのか。
ツアーは6月15日(土)、16日(日)の東京ドーム公演まで続き、全公演で50万人超を動員する予定。