平間壮一が新たな境地を開いた、Coloring Musical『Indigo Tomato』が再演
平間壮一
現代日本を舞台に、作品世界を鮮やかに彩る美しいメロディと共に “みんながHappyになれるミュージカル”を目指して誕生したColoring Musical『Indigo Tomato』。昨年の5月に小林香作・演出、平間壮一主演で初演された本作が、約1年半という短い期間で、再び上演されることが決定した。
作・演出の小林香は、数々の海外ミュージカルの演出やミュージカルコンサートを手がけ、いずれも高い評価を得ている一方、オリジナルのショーシリーズ作品“SHOW-ism”を生み出し、日本では数少ないショー作家として確固たる地位を築いている。作家・脚本家としてもその才を発揮し、多くのオリジナル作品を贈り出しているクリエイターでもあり、ドラマチックでありながら繊細な心理をつくその作風で、多くのファンを魅了してきた。
『Indigo Tomato』2018年初演より
本公演は、自閉症スペクトラムなどの障害がある一方で、記憶や芸術面などで突出した才能を持つサヴァン症候群の青年と、その家族や友人など青年を取り巻く人々との物語。小林香の知識と経験、社会を切り取る繊細でやさしい感性により、見慣れた日常の景色が目にも心にも、いつもより色彩豊かに映る、そんな優しい魅力をもった作品として好評を得た。サヴァン症候群の青年を描きながら、シンプルに自らの人生を生きるタカシと、タカシを認めてくれる人々との関わり、そして日々の生活の中での悩みや葛藤、様々な思いを抱きながらも前を向いて生きる5人の登場人物が紡ぐ等身大の物語でもある。
『Indigo Tomato』2018年初演より
主人公のタカシは、サヴァン症候群の中でも、数字や音など様々なものが色彩や質感を伴ってとらえられる“共感覚”を持つ青年。この難役を前作に引き続き平間壮一が演じる。初演での見事な熱演が好評を博し、この度の再演へと繋がった。圧巻のダンステクニックのみならず近年は演技に歌唱にと着々と進化を遂げ、先日解禁となったミュージカル『ヘアスプレー』への出演も控える等、舞台俳優として飛躍を見せている平間。再びこの難役に挑み、繊細な役作りが期待される。
『Indigo Tomato』2018年初演より
2018年公演は東京・大阪のみの上演だったが、2019年公演は、地方公演を行った後、東京で公演を行う。5名の出演者と3名のミュージシャンでお贈りする本作。公演の詳細及び共演者は追って発表されるので、期待しよう。
平間壮一 コメント
何が正しくて何が間違いなの
昔は良かった物が今ではダメ
その逆。
みんなが思う普通と、違う普通時間
場所、気分、状況
当たり前、当たり前じゃない
でもこれが生きてるって事なのか
そうじゃない場所に生きてる実感があるのか
まっさらな少年に出会った時
人はどのように感じるのだろうか
タカシを演じてこんな事を思うようになりました。
また自分自身もいろんな思いが出てくる作品をまたやれることが嬉しいです。
沢山の方に見ていただきたい作品です。劇場でお待ちしてます。
サヴァン症候群で“共感覚”をもつ青年タカシは、数字や記憶に突出した能力を発揮するも、コミュニケーションが苦手でもっと外の世界と関わるようにと言われている。そんな兄の為に様々なことを諦め、働きながら生活を支える弟マモル。タカシは毎日10時01分に植物公園のカフェの店員あやが作るトマトジュースを飲むことが日課になっていた。あやとの交流によって外の世界を知り始めるタカシ。ある日公園に人気クイズ番組の司会者が脳科学者を伴ってやってくる。タカシは才能を見いだされクイズ番組への出演を持ちかけられ、最初は拒むタカシだったが……。