森田まさのり原作『べしゃり暮らし』が間宮祥太朗×渡辺大知で実写ドラマ化 劇団ひとりが連続ドラマで初の全話演出
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森田まさのり氏による漫画『べしゃり暮らし』が連続ドラマとして実写化され、7月からテレビ朝日にて放送をスタートすることがわかった。
『べしゃり暮らし』は、『ろくでなしBLUES』『ROOKIES』などで知られる森田まさのり氏による漫画。若き漫才コンビの成長を追いながら様々な人間模様を描いた青春群像劇。2005年から2006年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で、2007年から『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載されていた作品だ。
主人公・上妻圭右を演じるのは、連続テレビ小説『半分、青い。』や映画『全員死刑』の間宮祥太朗。上妻圭右の相方・辻本潤を渡辺大知が演じる。学校一笑いに貪欲な”学園の爆笑王” 上妻と元芸人の辻本は、初めはぶつかり合いながらも、やがて漫才コンビを組むことになる。
左から、渡辺大知、間宮祥太朗
演出を担当するのは、映画監督としても活躍するお笑い芸人・劇団ひとり。『べしゃり暮らし』で、連続ドラマの全話を初めて手掛けることになる。そのほかの共演者、放送開始日程などの詳細は後日発表。間宮と渡辺による漫才風告知映像も公開されている。
ドラマ化決定を受けた、原作者の森田氏、劇団ひとり、間宮、渡辺、浜田壮瑛プロデューサーのコメントは以下のとおり。
森田まさのり(原作者)
2005年に最初は週刊少年ジャンプで連載が始まった『べしゃり暮らし』。絶対漫画にできないと言われて、一度は連載を断念せざるを得なかった、このお笑いというジャンルですが、あんなにドラマチックな芸人さんたちが漫画にできないわけがないと信じていました。
そして連載開始から今年で14年目を数える僕の最高傑作と自負するこの作品は、色んな方々のご尽力により、ついにテレビドラマ化を果たしました! 生命を吹き込まれた圭右や辻本たちがどんな声で、どんなしゃべり方で笑わせに、また泣かせに来てくれるのか、楽しみで仕方ありません。この作品を描くために、僕は多分漫画家になりました。芸人さんたちの笑いを追求するかっこよさ、必死にもがく愛しい様、壮絶な生き様がまるごとこのドラマでより鮮明に伝わればと思います。どうぞお楽しみに!
劇団ひとり(演出)
連続ドラマの演出は以前からやってみたかったので嬉しいです。早速、時間と予算の重圧に押し潰されそうな日々を送っておりますが、いい物を届けられるよう現場の皆さんと奮闘しております。
間宮祥太朗(上妻圭右役)
――オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
原作が好きだったので嬉しさしかなかったです。劇団ひとりさんが演出されるとのことで、さらに喜びが増しました!
――実際に漫才の練習をした感想は?
楽しいです。他の芸人役の演者さんたちは、かっちりしたネタを練習されていて大変な部分もあると思いますが、僕たちはアドリブの“べしゃり”が多いです。もちろん元になるネタはあるのですが、それをベースにポンポンとやり取りしていきます。なので、その場の空気感を大切にするために、あえてあまり練習をしない方がいいという劇団ひとりさんからの提案どおりに、何が起こるかわからない、一発本番の緊張感ある空気で撮影する予定です。
――好きな芸人さんや、役作りで参考にしている方はいますか?
千鳥さんがずっと好きです。あとは霜降り明星さんも好きです。同世代ということもあり、刺激も受けていますし、M-1、R-1で優勝した瞬間にはもう感動しました! 役作りで参考にしている芸人さんは特にいません。他の誰かに似てしまうのではなく、オリジナルを目指しています。
――相方役の渡辺大知さんの印象は?
共演は初めてですが、かなり前からバンド・黒猫チェルシーの渡辺大知くんとして知っていたので、“はじめまして”という感じがしないです。実際にお会いして、すごく柔らかい方だなと感じました。そういう所がとても辻本っぽいですよね。それから、大知くんはすごく気を遣ってくれる人です。
――演出・劇団ひとりさんの印象は?
演出が分かりやすいですし、僕たちの意見をすごく聞いてくれます。どんな言い回しにするか、芝居の中でどう動くかといったことも、演者のやりやすさを大事にしてくれます。雰囲気もこちらから意見を言いやすくて、はっきり答えをくれるので、とてもやりやすい。ご自身も演じられる方なので、そういう部分も大きいのかもしれないですね。
――この作品への意気込みをお聞かせください。
とにかく笑っていただきたいです!尚且つ、“カッコいい”に行きつけば最高です。この作品は、僕たちが演じる2人だけではなく、みんなが面白く、すごい生きざまがあります!たくさん笑った結果、“カッコいい”に行きつければ本当に嬉しいです。
渡辺大知(辻本潤役)
――オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
原作が好きだったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。元々お笑いを見るのは好きでしたが、遠い世界に感じていたので、自分がその空気に触れられると思うとワクワクしました。僕は高校の頃からバンドをやっていて、どうやったら音楽で食べていけるのかを真剣に考えていたので、そういうやりたいことに向かって突き進んできたところが、内容や役柄ともリンクしているように感じます。
――実際に漫才の練習をした感想をお聞かせください。
すごくアドリブ力が試されますね。練習はほとんどしていないので、笑えるものになっているのか不安ですが…ちゃんと漫才として笑っていただければ嬉しいです。
――好きな芸人さんはいますか?
関西出身なので、小さい頃から中川家さんやアメリカザリガニさんはよく見ていました。関西らしいこてこてな漫才が好きでした。東京に出てきてからはバナナマンさんや、ロバートさんなど関東の芸人さんやコントも好きになりました。
――相方役の間宮祥太朗さんの印象は?
今回、初めてお会いしましたが、上妻圭右にぴったりな人だなと思いました。パワフルなのにどこか繊細さを感じさせるところもあり、そういう部分が圭右っぽいですね。
――演出・劇団ひとりさんの印象は?
的確な演出をされる方です。まさにこの作品に出てくる登場人物のように、モノを作ることに対してすごく真摯。妥協せず、モノづくりのことを考えている方だと感じています。
――この作品への意気込みをお聞かせください。
お笑いをする人たちの青春の話ですが、笑いに限らず、そして年齢も関係なく、やりたいことに向かって突き進んでいく人たちのうずきというか、熱さみたいなものを感じ取ってもらいたいです。漫才師を目指している女性たちも出てきますし、若手からベテランまで老若男女を問わず、情熱を燃やし続けて何かに向かっていく姿を、みなさんに届けられるように最後まで駆け抜けたいです!
浜田壮瑛(テレビ朝日/プロデューサー)
あの森田まさのり先生が心血をそそいで描かれた珠玉の一作『べしゃり暮らし』の初映像化という大役に、初めはとてつもない重圧を感じていました。ですが、劇団ひとりさんを演出にお迎えできたこと、今を時めく間宮祥太朗さんと渡辺大知さんに、主人公・圭右とその相方・辻本を演じていただけることで、重圧は今、とてつもなく大きな期待へと変わっています。原作ファンの方はもちろん、今回はじめてタイトルを知った方へも、お笑いの世界に生きる人たちの、アツく、笑えて、泣ける原作の素晴らしさを余すところなく届けたいと、キャスト・スタッフ一丸となって撮影に挑んでいきます。また、個性豊かな俳優陣たちが、幾度も稽古を重ねて挑む、本意気の漫才シーンにもぜひご注目ください!
また、渡辺大知は自主企画『渡辺大知presents 夏の花火のプラネタリウム』を7月12日(金)に開催。黒猫チェルシー活動休止後に製作したソロ楽曲も披露予定とのこと。詳細は、渡辺大知の公式サイトなどで確認しよう。