粟津潔没後10年、『粟津潔 デザインになにができるか』展が金沢21美で開催

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2019.5.18
 『FALLOUT』(The Japan Council Against Atomic and Hydrogen Bombs)(表紙)1957年

『FALLOUT』(The Japan Council Against Atomic and Hydrogen Bombs)(表紙)1957年

展覧会『粟津潔 デザインになにができるか』が5月18日から石川・金沢21世紀美術館で開催される。

1929年生まれの粟津潔は、デザインや印刷技術によるイメージの複製と量産そのものを表現として拡張し、実験的な試みを続けた戦後日本を代表するグラフィックアーティストの1人。2009年に逝去した。

『粟津潔 デザインになにができるか』展は、粟津が60年にわたり手掛けたデザインを通して戦後日本のデザインを振り返り、今日のデザインが持つ可能性を探る、粟津の回顧展。会場は全6章で構成され、粟津の仕事をポスターを中心に紹介するほか、「粟津スピリットを現在独自に体現している」というコンセプトのもと、企画監修者の粟津ケンが選出した秩父前衛派の作品と、梁民基のコレクションも紹介する。

会期初日の5月18日には企画監修者の粟津ケン、展示のグラフィックデザインを担当したデザイナーの軸原ヨウスケによるオープニングトークを開催。加えて6月8日には、秩父前衛派の笹久保伸、美術評論家の椹木野衣によるトークと秩父前衛派によるライブ、7月6日には梁説と古川美佳によるレクチャーが企画されている。

また本展にあわせて、金沢21世紀美術館が所蔵する約3000件の粟津潔アーカイブが全件データベース公開。一部の作品については作品画像のダウンロード利用も可能となる。詳細は、金沢21世紀美術館のオフィシャルサイトからチェックしよう。

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