佐藤健×鈴木亮平×松岡茉優×田中裕子×白石和彌監督『ひとよ』がクランクアップ 白石監督が「最高傑作になるであろう」とも
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(C)2019「ひとよ」製作委員会
白石和彌監督の映画『ひとよ』が11月8日(金)に封切られることが決定。クランクアップ時の写真とキャスト・監督のコメントが公開された。
『ひとよ』は、『凶悪』『孤狼の血』などで知られる白石和彌監督の最新作。劇作家・桑原裕子氏主宰の劇団KAKUTAによる同名舞台を原作とした作品だ。ある惨劇をきっかけに崩壊した一家・稲村家の母親と三兄妹が、15年後に再会して絆を取り戻そうとする姿を描く。主演としてフリーライターの次男・雄二を演じるのは、佐藤健。電気屋勤務の長男・大樹を鈴木亮平が、スナックで働きながら生計を立てる妹・園子を松岡茉優が、母・こはるを田中裕子が、それぞれ演じる。
本作は、令和元年の初日(5月1日)にクランクイン。1ヶ月におよぶ撮影を経て、6月1日にクランクアップした。公開された写真は撮影最終日のもので、家族全員が揃ったクライマックスの重要なシーンのもの。動きの多いシーンでもあるため、白石監督を中心に入念な段取りが行われ、幾度もの検証が繰り返されたという。時折キャストからも提案が挙がり、モニターで自らの動きを最終確認。本番では、ほぼ一発OKで芝居がカメラに収められていき、日付が変わる直前にクランクアップの時を迎えたとのこと。クランクアップ後、稲村家を演じたキャスト陣は充実した日々を過ごせていたことについて感謝の意を述べ、白石監督は「(これから編集ですが)良い映画になっていると思います」と手応えを滲ませたという。
キャスト、監督らのコメントは以下のとおり。
佐藤健(稲村雄二 役)
白石監督とはぜひ、いつかご一緒できたらと思っていました。こんなにも素敵な話で、こんなにも素敵な役者・スタッフの皆様と贅沢な時間を過ごさせていただき、振り返るとあっという間でした。(芝居については)、その時に出たもので勝負と言いますか、ドキュメンタリー的なアプローチの仕方をしてきたように感じています。白石監督が、「最高傑作になるであろう」というような言葉を漏らされていたとも聞いていますし、きっと素晴らしい作品に仕上げてくださると信じています。なので、皆さんも期待して公開をお待ち頂けたら嬉しいです。
鈴木亮平(稲村大樹 役)
スタッフ皆様に演技のしやすい環境を作っていただき、いい雰囲気で毎日撮影できるのが幸せでした。撮影前の準備段階から(大樹の)吃音についてもサポートしていただいて感謝します。ありがとうございました。この映画は家族の話であり、時間の話でもあると思っています。僕は、(田中裕子さん演じる)お母さんの「ただの夜ですよ」というセリフが大好きで、台本で読んだときに、自分の中で良い夜も悪い夜も、いろいろな夜が思い浮かびました。観てくださった皆さんも、観終わった後にそれぞれの響き方をするのではと思っていますが、皆さんの人生の一つ一つに想いを馳せていただき、「ひとよ(一夜)」を想って頂けたら嬉しいです。
松岡茉優(稲村園子 役)
憧れの白石組で、憧れの先輩方とご一緒できて嬉しく思います。私はこの映画を観てくださった皆さんに感動してほしいとか、泣いてほしいとかではなく、家族に対して何かゴロゴロとしたものを抱えて生きていらっしゃる方に、この映画を観てどこか許されてほしいなと思いながら演じていました。そして、背中を押すまではできなくとも、例えば「お母さんにメールをしてみよう」、と思い立つような、そんな映画になったらいいなと思っています。楽しいばかりの映画ではないかもしれませんが、「良かったな、楽しかったな」と、有意義な時間を過ごせるように頑張りました。あっという間に公開となりますが、楽しみに待っていてください。
田中裕子(稲村こはる 役)
天気にはとても恵まれたのですけれども、昼と夜との寒暖の差が激しく、北関東恐るべし、と感じる撮影の日々を過ごしました。スタッフの皆さま、キャストの皆さまは大変だったと思います。今回、佐藤健さん、鈴木亮平さんをはじめ、初めて共演させていただくキャストの方が多かったのですけれども、白石監督のもと充実した時間を過ごさせていただいたと思っています。埠頭で観た夕日も忘れません。作品の完成を楽しみにしています。
白石和彌(監督)
俳優部の皆さんが充実した顔でクランクアップを迎えられていたのは、何より良かったです。俳優部皆さんの芝居を堪能でき、どのシーンも想像以上のシーンになっているので、(撮影を終えての)手ごたえはありますし、良い映画に向かっていると感じています。 “家族”は誰しもがそれぞれのかたちで持っています。誰の中にもある家族の話に少しでも近づき、皆さんの心に引っかかる映画になればと思っています。
『ひとよ』は11月8日(金)全国ロードショー。