決戦まで待ったなし!イノキイズム最後の継承者“野獣” 藤田和之との初対戦目前のリアルジャパン スーパー・タイガーが公開練習!“タックル対策”は万全か!
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スーパー・タイガーと森井洋介
6月12日(水)東京・荒川区の野良犬道場においてリアルジャパンプロレスが記者会見、6・20後楽園大会のメインでおこなわれるスーパー・タイガー&船木誠勝組vs藤田和之&ケンドー・カシン組を前にレジェンド王者のスーパー・タイガーが練習を公開した。
『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス Vol.2』のメインイベントはスーパータイガー&船木誠勝vs藤田和之&ケンドー・カンシのタッグ戦
スーパーはキックボクシングの全日本スーパーフェザー級王者・“野良犬2世”森井洋介をパートナーにサンドバッグ打ち、タイヤ蹴り、スパーリングなどを披露。タックル対策としてのヒザ蹴りなども入念にチェックした。練習後のスーパーはリアルジャパン平井丈雅代表、森井をまじえ、質問に答える形で試合に向けての意気込みを述べた。
スーパー・タイガーと森井洋介
(写真&文・新井宏)
スーパー・タイガーと森井洋介
――藤田和之&ケンドー・カシン組との対戦を前に練習を公開したのは?
スーパー「いろんな世間の取り方というか、プロレスとしてのあり方だったり、いろいろあると思うんですけど、ボクはやっぱり純粋に強さの部分を追求して藤田選手、カシン選手に対して真摯な気持ちでぶつかっていくという、そういう思いを公開練習でKNOCK OUTの森井選手とやっているという部分をしっかりと世間にアピールしたいというのがあります」
――船木とのタッグでこの試合に臨むが。
スーパー「ストロングスタイルの象徴として、やっぱり船木選手というのはボクにとって心強いです」
――今回タッグマッチではあるが、狙いは藤田? それともカシン?
スーパー「カシン選手にはリアルジャパンでの貸し借りがまだ終わっていないんですけど、やっぱり藤田選手はすごく魅力的な選手なので、ボクはそこを超えていかないと。令和を迎えてストロングスタイルというものを古いものにしたくないという、新しい形となったストロングスタイルを世間に見せていきたいというのがボクの中ですごく燃えている部分があります」
――藤田は以前から気になる存在だった?
スーパー「アントニオ猪木最後の弟子という部分で、私も初代タイガーマスク・佐山サトルの弟子として絶対に超えなければいけない存在だというのは常々思ってましたので。これまではどうしても遙か先にいらっしゃる方だったので、今回闘うチャンスを平井代表がリアルジャパンの今後をしっかり見定めた指針の部分で組んでいただいたので、そういう意味でも精一杯応えていきたいと思います」
――藤田はリアルジャパンのベルト総取りを宣言しているようだが、そうなるとスーパーのレジェンド王座を狙ってくるのではないか。
スーパー「そうですね。総取りというほど数はないですけど(苦笑)。まずは今回カシン選手ともまたぶつかりたいですし、船木選手と2人が闘う部分もボクとしてもやっぱりまた勉強になりますので」
――シングルマッチを見据えての対戦になる?
スーパー「そうですね。藤田選手ともカシン選手とも、両方と当れる思いで今回はしっかりと見据えて闘っていきたいと思います」
――カシンがいるだけに、大荒れの展開も予想されるが。
スーパー「それはもう十二分に予測していますので、それも踏まえて。船木選手も逆にそういった部分をまたカバーしてくださるのかなと。ボクも、どうしても熱くなるとまっすぐしかいけないので、そういった部分は名参謀として船木選手がいてくれるのは心強いです」
スーパー・タイガーと森井洋介、平井丈雅代表
――船木とのチームということは事実上リアルジャパンのツートップと言えると思うが、この2人で迎え撃つことに関して。
スーパー「もう出し惜しみなくぶつかれるというのは、平井代表の心意気が今回のマッチメークに表れていると思います」
――森井は練習のパートナーをつとめたが、スーパー・タイガーの印象は?
森井「回し蹴りも見て、すごい攻撃の強い選手だなと。飛びヒザ蹴りにしろ、ローキックにしろ、やっぱり強いなと思いました」
――スーパーはなぜ野良犬道場で?
スーパー「先ほども言ったように、私はプロレスというものに対して真摯にぶつかっていきたい。根本は、プロレスというのは格闘技であって、その中でも一番強いのはプロレスなんだという思いを出したいという部分でこの旧・藤原ジムであり、この小林聡の野良犬道場、そして森井チャンピオンと公開練習をやることで世間にしっかりアピールしていきたい。そういった思いで。今回、藤田選手、やっぱりみなさんも記憶にあると思うんですけど、ミルコ(・クロコップ)選手とやったときのヒザ蹴り、切り裂くようなあのタックルにいかにあわせるか。あともう一つポイントがあるなと思うのが、プロレスでいうところのエルボー。これは森井選手からまたムエタイのタイ式の切り裂くヒジ打ちというのを今後学んでいきたいなと。それを試合までにマスターして、どこかで森井スペシャル(笑)。えっ!というところで切り裂くというのもまた新しいのかなと思いますね」
――KNOCK OUTはエルボーが勝ち方の一つとして成立している団体。そこでチャンピオンになった森井が、(スーパーに)切り裂くエルボーを伝授していく?
森井「そうですね、ボクでよければいろんな打ち方があるので伝授できたらなと思っています。切るだけじゃなく倒すヒジもあるんで、ハイ」
スーパー・タイガーと平井丈雅代表
――カシンからメッセージが届いているが。
平井「えっ!?」
カシンから届いたというメールでのメッセージが読まれる。
カシン「ケンドー・カシンでございます。僭越ではございますが、はぐれIGFを代表いたしまして、わたくしから一言ご挨拶をさせていただきます。マスコミの皆様、本日はご多用のところスーパー・タイガー、平井代表のためにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。さて、6月20日の試合ですが、結果の如何を問わず次の大会で昨年からまったく防衛戦がおこなわれていないレジェンド選手権とUWAアジアパシフィック選手権を賭けた和製ドウェイン・ジョンソンこと藤田和之vsスーパー・タイガーのシングルマッチ、須麻比(すまひ)第1回大会の早急な開催を要求する所存でございます。誠に勝手なお願いではございますが、マスコミの皆様のご指導とご鞭撻を賜りたく思っております。そして最後に平井代表、『壊れかけのRadio』を一曲歌ってこの会見を締めましょう。ではご機嫌よう、さようなら」
平井「須麻比まで…。今カシン選手からメールが来たのですか?」
――ちょうどいま、読んでくれと(メールが届いた)。
平井「………」
――防衛戦はどうする?
平井「先ほどスーパー・タイガーも言っていましたように、今回、藤田選手、ケンドー・カシン選手と闘って、その内容を見据えた形でレジェンド王座の防衛戦の実施は、もちろん見据えております」
――UWAアジアパシフィック王座に関しては? チャンピオンは岩崎孝樹だが。
平井「いまチャンピオンは岩崎選手なので、一旦持ち帰らせていただきます。とにかくウチのベルトは初代タイガーマスクから引き継いだ多くのチャンピオンを経て、いまスーパー・タイガーが腰に巻いていますレジェンド王座なので、なにかあればレジェンド王座を賭けてやるということは当然リアルジャパンとして覚悟しなければいけないことだと思っています。ただ、ケンドー・カシン選手のやり方というのは、本当にその瞬間瞬間で予想がつかないので、どう対応していけるかというのをちょっと不安ではありますけども、受けて立つしかないという感じです」
スーパー「私はもういつでも。今回も、お話いただいたときにまずどちらで来るかなと。今回、カシンさんも含め、そして船木さんもいらっしゃったんでタッグマッチになりましたけども、私はもういつでもタイトルを賭けてやる自信があるので」
平井「今回は本当に大きな勝負になりますね」
『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス Vol.2』が6月20日(木)に開催される