大沢伸一が蜷川実花からラブコール受け劇伴担当、映画「Diner」サントラ発売
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映画「Diner ダイナー」のワンシーン。
大沢伸一が音楽を手がけた映画「Diner ダイナー」のサウンドトラックが本日7月3日に発売された。
この映画は平山夢明の小説「ダイナー」を原作に、蜷川実花監督、藤原竜也主演で実写化したもの。音楽は蜷川監督直々のラブコールにより、大沢が手がけることになった。彼が邦画の劇伴を制作するのは今回が初となる。
大沢は劇伴制作について「監督と最初に打ち合わせさせてもらったのが、このダイナーのセットの真横だったんです。セットもすごく素敵だったし、何より監督が仮で当ててくれていた音楽が僕の昔の楽曲だったので僕としても監督のビジョンがとても理解しやすくて。本当に僕の曲を聴き込んでくださっているんだなと新鮮でしたし、それに対して今の僕ならこういう風に返せますよという形で音楽をつけていくのはすごく楽しかったですね」と振り返っている。
また大沢は一番気に入っているシーンとして後半のバトルシーンを挙げ、「ドヴォルザークの『新世界』に、ビートが入っているのでそこはちょっと面白い感じになったんじゃないかなと思います。ここに限らず加工したノイズや、音階のついていない無機質な音みたいなものは意外と多用しています。ただ、アクションシーンは効果音もたくさん入ってくるので、そこにばっちりのタイミングで音楽をつけると音が重なって意味がなくなったりもする。だからあえて少しずらして入れるというのは、今回学ばせてもらったことのひとつです。僕は広告の音楽もよくやっているので、映像に音をつけるのは得意なんです。映像は一度撮ってしまったものは簡単に撮り直せないけれど、それに比べて音楽は自由度が高い。そういう意味でも楽しみながら作業させていただきました」と映画音楽ならではのテクニックについてコメントしている。