幻の童話作家の絵本を舞台化した『ビビを見た!』が開幕 岡山天音、石橋静河らのコメント&舞台写真が到着
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撮影:前澤秀登
2019年7月4日(木)KAAT 神奈川芸術劇場にて、『ビビを見た!』が開幕した。本公演の舞台写真と上演台本・演出を務める松井周、そして岡山天音、石橋静河、樹里咲穂ら出演者の初日コメントが届いたので紹介する。
本公演は、幻の童話作家と言われた大海赫の絵本を松井周が舞台化。盲目の少年・ホタルが7時間だけ目がみえるようになることから始まる物語は、全身緑色の少女・ビビ、鎖をきひずった大男・ワカオなどが登場し、一見ファンタジックにもみえるが、その衝撃的なストーリーと、強烈な色彩感は大人も強くひきつけ、神秘的とすら思える壮大なものだ。
撮影:前澤秀登
<初日開幕コメント>
■岡山天音
今日は、開演数分前に松井さんとすれ違ったときに「色々言ったけれど今日は楽しんでください!」と言われて、その言葉がすっと入ってきて思い切って舞台に立てました。
この作品の世界はすごく奥行きがあって、特にビビと二人きりのシーンは演じる度に言葉に対する解釈が変わるので、これから毎回その奥行きを見つけていくのが楽しみですし、お客様にも「この世界はどこまで続いていくんだろう」という感覚で観ていただけるような作品にしていきたいですね。皆さんにとってのビビを見つけてもらえたら嬉しいです。明日からも頑張ります!
撮影:前澤秀登
■石橋静河
あっという間の稽古期間で、「もう初日!?」というのが正直な気持ちですが、キャスト・スタッフ共に素敵なメンバーに恵まれ、楽しい創作の時間でした。
演出家の松井さんは、笑いながら難しいことを要求する方。でもそれが不可能な事とは決して思えずどうしたらうまくできるのかを考え、常に前進する気持ちを奮い立たせる方です。
「ビビ」は特別で不思議な役で、私も体験したことがない舞台でした。お話も決して分かりやすいものではありませんがお客様ひとりひとりが感じていただけることが全てで、それを楽しんでいただければと思います。
撮影:前澤秀登
■樹里咲穂
お稽古から色々な失敗を繰り返し、今の今まで模索し続けましたが、初日にようやく「これがやりたかった」というレベルまで持ってくることができ、ほっとしています。
初めて松井さんとご一緒しましたが、つくってはすぐ壊し、ブロンズ像を作っているような感覚で舞台の演出をしているように感じました。松井さんがやりたいことが純粋に伝わり、その想いに応えたいと思わせる方です。
原作者・キャスト・スタッフ全員のパッションが込められた舞台です。決して当たり前ではないが、誰もが起こりうる世界を体感してほしいと思います。
撮影:前澤秀登
■松井周
自分にとって原点ともいえる絵本を舞台化することができて、今日は本当に感無量です。色々チャレンジングな方法を使って、俳優にもスタッフにも無理難題を強いたと思いますし、作品が生まれるまでは難産でしたが、良い生まれ方をしたなと思いました。そしてこれからもっと良くなっていくと思いますので、ぜひ、劇場でご覧ください。
撮影:前澤秀登
圧倒的な爽快感と息苦しさを美しく両立させた伝説の絵本の舞台化作品。本公演は、2019年7月4日(木)〜7月15日(月・祝)KAAT 神奈川芸術劇場 <大スタジオ>にて上演。
公演情報
上演台本・演出:松井周
出演: 岡山天音 石橋静河 樹里咲穂 久ヶ沢徹 瑛蓮 師岡広明
大村わたる 熊野晋也 岩岡修輝 長尾純子 中島妙子 小林風花
公演お問合せ:
公式サイト:https://www.kaat.jp/