堀口恭司が朝倉海と対戦! 浜崎朱加や朝倉カンナらも参戦する『RIZIN.18』

2019.7.12
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堀口恭司 vs. 朝倉海

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『RIZIN.17』、『RIZIN.18』の合同記者会見が、7月8日(月)に都内で行われた。

この記者会見では、8月18日(日)にドルフィンズアリーナで開催される『RIZIN.18』の追加対戦カードが発表された。さらに、浜崎朱加、祖根寿麻の参戦も予定されている。

追加対戦カードの詳細と、試合に向けての選手のコメントは以下の通り。

堀口恭司 vs. 朝倉海

[RIZIN MMAルール :5分3R(61.0kg)※肘あり]
堀口恭司 vs. 朝倉海

すでに参戦が発表されていたRIZIN、Bellator二冠王者の堀口恭司の対戦相手は、RIZINで4連勝中の朝倉海に決定した。朝倉海は「お前じゃまだ早いと言われたけど、世界トップの選手とやるチャンスがあるならやりたい。試合、結果で証明する」と強い意気込みを見せている。

堀口恭司は幼少より伝統派空手を学び、PRIDEやK-1の影響を受けて空手からMMAへ転向。修斗で実績を積み重ね、2013年にはUFCデビューして4連勝を飾る。2016年からアメリカの名門アメリカン・トップチームの所属になり、タイトルマッチ後は再び3連勝を挙げるが、日本格闘技を盛上げたいと『RIZIN』電撃参戦を発表。2017年4月の『RIZIN』ではフライ級日本人最強と呼ばれる元谷友貴を相手に、実力差を見せつけて圧勝している。

2018年9月に行われた『RIZIN.13』では、キックボクシングルールで那須川天心との“世紀の一戦“が実現。今年の4月に行われた『RIZIN.15』では、元UFCランカーのベン・ウィンと対戦し、圧巻の1R・KOで勝利を収めた。続く6月にはBellator世界バンタム級タイトルをかけて、ニューヨークのMSGでダリオン・コールドウェルとの再戦に臨むと、フルラウンドを戦い抜いて3-0の判定で勝利。史上初となる二団体同時制覇という偉業を達成し、世界的にも大きな注目を集めている。

一方、朝倉海は実兄の未来(みくる)とともに、「アウトサイダーに朝倉兄弟あり」と一目置かれる存在。60キロ以下級で無敗を誇った。スタンドでも、グラウンドでも一本・KOする力を持っており、何よりそのアグレッシブなファイトスタイルと端正なルックスに、関係者が熱い視線を送っていた。

2017年末の『RIZIN』デビュー戦では才賀紀左衛門と対戦。スピードのある打撃でお互いが攻め続け、最後はパンチによる2RKO 勝利を収めている。今年はバンタム級戦線へ割って入るためにも気合が入っていたが、4月の『RIZIN.15』では対戦相手の佐々木憂流迦、ジャスティン・スコッギンスが負傷したため試合が流れることに。6月の『RIZIN.16』にも参戦を予定していたが、練習中の負傷(眼窩底骨折)によりドクターストップとなってしまった。

戦いに飢えた軽量級エース候補が、二冠制覇を成し遂げた完全無欠の王者の牙城に挑む。地元・愛知の星として、2団体王者の堀口を相手にどんな試合を見せてくれるのか。楽しみにしたい。

浅倉カンナ vs. アリーシャ・ザペテラ

[RIZIN 女子MMAルール :5分3R(49.0kg)※肘あり]
浅倉カンナ vs. アリーシャ・ザペテラ

浅倉カンナは2014年10月にVTJでプロデビュー。初戦を白星発進させると、翌年のVTJでも古澤みゆきからチョークで一本勝ちを挙げている。2016年に満を持して『RIZIN』デビューし、ジョシュ・バーネットの愛弟子アリーシャ・ガルシアと対戦したが、ガルシアのグラップリング力の前に敗戦。その後、2017年4月大会でアレクサンドラ・トンシェバを破り、『RIZIN』初勝利を挙げた。

同年の10月大会では、ポーランドの女子団体レイディーズ・ファイトナイトが絶対の自信を持って送り込んできたシルビア・ユスケビッチとGP1回戦で対戦。試合を完全にコントロールして1回戦を突破している。その後も、準決勝でマリア・オリベイラに腕十字を極め、決勝でRENAの打撃に臆することもなくタックルを仕掛け、得意のバックチョークで締め落とすとGP優勝を果たした。

昨年の大晦日には元世界王者の浜崎朱加を相手に、初代『RIZIN』女子スーパーアトム級王座の座をかけて対戦するも一本負け。再スタートとなった『RIZIN.16』では、山本美憂に判定の末に敗れた。再び頂点を目指す決意を固め、名古屋でリスタートを図る。

アリーシャ・ザペテラは5歳でレスリングを始め、高校時代にはレスリング部のキャプテンを務めると、2度のオハイオ州王者に、3度のナショナルチャンピオンに輝いた。高校時代の通算成績は143勝36敗。

2016年はリオオリンピックの代表候補に選出されるが、最終選考で6位となり惜しくも出場は逃した。同年10月にKOTCでプロデビュー。オリンピック出場とMMAのW世界制覇を目指すグラップラーが、浅倉カンナの前に立ちはだかる。

「こんな機会をもらえてとても興奮しています!RIZINで戦う事は戦い始めてからの夢でした。私たちのやる事に対してリスペクトを持って接してくれる日本のファンの皆様の前で自分のスキルを披露できる事を非常に嬉しく思います」(アリーシャ・ザペテラ)

マネル・ケイプ vs. 水垣偉弥

[RIZIN MMAルール :5分3R(61.0kg)※肘あり]
マネル・ケイプ vs. 水垣偉弥

マネル・ケイプはKOC / Invictus Promotion王者。PRODIGIO(スペイン語で「天才」の意味)の異名を持つ、天才肌のファイターだ。

2012年5月地元ポルトガルで開催された格闘技イベント『Cage Fighters』でプロデビューを果たし、その試合でパンチによるTKO勝利を挙げ、翌年の同大会でも判定勝利を飾る。その余りある身体能力や相手を挑発するビッグマウスっぷりが注目され、2017年10月に『RIZIN』初参戦。バンタム級トーナメント1回戦で、山本アーセンを1R左ハイキックで葬ると、2回戦ではイアン・マッコールを大流血に追い込んでTKO勝利。準決勝では堀口恭司と対戦し、強打をもらっても怯まずに2Rを凌いだが、肩固めを極められて一本負けを喫した。

今年は4月の『RIZIN.15』で伊藤誠一郎を相手に、スタンドでのパンチでTKO勝利。今回の対戦相手はUFCで実績を残した水垣偉弥。戦前から「ヤツを引退に追い込む」と挑発しており、その言葉通り時代を変えることができるか注目されている。

「対戦相手は経験豊富だが壊れかけている。この世界は心身を摩耗し、命の削り合いをする世界だ。彼自身ももう辞めたがっているだろう。ここ最近の彼の試合を見ていると激しく劣化している事が分かる。俺との試合が彼の人生でプラスになるのかどうかみんなに問いたい。答えは明らかで、答えは明らかで、彼の人生にマイナスしかならないだろう。俺は若くて成長著しい未来のスターだ。そんな男が本気になってこのスポーツに向き合い、毎日死ぬ気で練習している。もう決して過ちは犯さない。俺はこの試合を利用して日本での知名度をあげると同時に尊敬の念を抱いて水垣に正しい選択、即ち、「引退」への道へ導いてやるつもりだ」(マネル・ケイプ)

水垣偉弥は日本人ファイターでは唯一、UFCで5連勝を飾っている人物。2011年にUFCと契約し、3月のUFCデビュー戦でルーベン・デュランに判定勝利。2012年11月のジェフ・ホウグランド戦での判定勝利から始まって、5連勝をあげている。UFCでは2016年12月に契約が終了。14試合で8つの白星をあげた。

その後はロシアのACBを経て、今年5月に『DEEP 89 IMPACT』に参戦。昇侍を相手に判定で完封勝利を飾っている。戦国時代の様相を呈する『RIZIN』バンタム級に、世界の舞台で勝利してきた経験値と高いMMA IQで勝負をかける。

征矢貴 vs. 村元友太郎

[RIZIN MMAルール :5分3R(59.0kg)※肘あり]
征矢貴 vs. 村元友太郎

征矢貴は中学3年生の夏に野球部を引退後、偶然通りかかったパラエストラ松戸で扇久保博正の練習姿を見て、格闘技の世界へ。2012年7月にDEEPで伊藤貴昭を相手にプロデビューを果たすと、1R KO勝利を収める。その後もコンスタントに試合をこなしていたが、2017年5月に修斗で清水清隆と対戦すると、これを最後に実戦から離れていた。約2年振りの復帰戦は、『RIZIN』デビュー戦となる『RZIN.16』。川原波輝を衝撃的なカウンターで倒し、完全復活を果たしている。

村元友太郎は名古屋の大学に進学すると、ALIVEで本格的に総合格闘技を始める。2014年10月に行われた全日本アマチュア修斗選手権にてプロ昇格。2015年2月のパンクラスプロ昇格トーナメントでフライ級優勝を飾った。同年3月にはHEATに参戦。プロデビュー戦でGLADIATORフライ級王者の南出剛を相手に、パウンドによる2R TKOで勝利をあげる。

その後は、アメリカの格闘技プロモーションPXCと契約し、同年12月にシェーン・アルバレスに判定勝利すると、一躍注目の選手に。“石川の牛若丸”の異名を持ち、スピードを活かしたアグレッシブなファイトスタイルが特徴だ。

上迫博仁 vs. イーブス・ランドゥー

[RIZIN MMAルール :5分3R(71.0kg)※肘あり]
上迫博仁 vs. イーブス・ランドゥー

上迫博仁は空手3年、柔道3年、レスリング7年のキャリアをもち、専修大学レスリング部時代にはグレコローマンでインカレ3位入賞を果たす。2012年1月に地元静岡で行われた『DEEP富士山祭り』でプロデビュー。2015年に日本人総合格闘家がUFC出場権をかけて戦う『Road to UFC JAPAN』に選出され、UFCファイターの秋山成勲が率いるチーム・クラウドに所属していたが、この時は練習中の怪我によって欠場することになった。

2017年7月には石司晃一とフェザー級王座を争い、KO勝利で第7代チャンピオンに。2018年から舞台をパンクラスに移し、現在2連勝中。師匠である大沢ケンジ仕込みの打撃テクニックと、老獪なゲームコントロール術で、ライト級GPへのエントリーを狙う。

イーブス・ランドゥーはヒップホップダンスの世界王者にも輝いている、脅威の身体能力とリズム感を持つフランス人ファイター。2004年にヒップホップダンスのフランス大会で優勝し、世界大会で2位入賞。さらに2005年、2006年には欧州チャンピオンシップで2連覇を達成するなど、驚くべき実績を残している。

2009年にキックボクシングのフランス王者になると、2010年4月にフランスの格闘技プロモーション100% Fightでプロデビューして7連勝を飾る。今年5月にはOcto Fightのライト級王者となり、二冠を手にした。

「RIZINのグランプリ参戦候補に選ばれた事を嬉しく思う。このトーナメントには世界のトップ所が間違いなく参戦してくるだろう。査定マッチには日本でも指折りの強豪が当てられた。自分が本戦に参戦する為の実力を証明するにはもってこいの相手だ。いずれ決勝でピットブルと戦えると考えただけで興奮で震えてくるよ。世界一の称号を手に入れる事はファイターとして何よりの達成感だと思う。俺は堀口の偉業に続きたい」(イーブス・ランドゥー)

浜崎朱加

今回の記者会見では、RIZINスーパーアトム級王者・浜崎朱加の参戦が発表された。これでRIZIN王者2人が登場することに。他にも、RIZIN 2017女子トーナメント王者・朝倉カンナや、元UFCファイターの水垣偉弥などの出場が発表されている。

なお、参戦を予定していたマルコス・ヨシオ・ソウザが怪我のため、10月大会へスライド参戦することが発表された。

イベント情報

『RIZIN.18』

 日時:8月18日(日) 14:00開始
 場所:ドルフィンズアリーナ (愛知県)