劇団現代古典主義が『CYRANO DE BERGERAC』が70分の同時進響劇に 男性キャストのみで上演決定
劇団現代古典主義が、『CYRANO DE BERGERAC』を7月19日(金)から30 日(火)、劇団現代古典主義アトリエで上演する。脚色・演出は同劇団の女性演出家、夏目桐利が手掛け、オール男性キャストで行われる。
劇団現代古典主義は、世界の名作を70分の「同時進響劇®(どうじしんこうげき)」※というスタイルで上演する“The 4th floor series”を 2017 年からスタートした。シリーズ第6弾となる本作品は、世界中で繰り返し上演され続けているエドモン・ロスタンの名作戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』を原案にし、同時進響劇で再構築したものとなる。
同じ女性を好きになった3人の男の恋の行方、人生を賭けたそれぞれの思い。世界の名作が男性キャストのみでどう演じられるのか、新しいシラノに注目したい。
17 世紀フランス。詩人、学者、剣豪軍人のシラノ・ド・ベルジュラック。 人並み外れ文武に長けたシラノだが、大きなコンプレックスがあった。決して美しいとは言えない、悲しいほどに大きな鼻。故に、愛するロクサーヌへの想いも人知れず胸に秘めていた。ところが、美男子クリスチャンとの恋を取り持つようロクサーヌに頼まれ―――。
※同時進響劇®とは
舞台を複数場面に分割し、同時間軸での別地点の物語を同時に展開させる劇団独自のスタイル。ある地点の登場人物の台詞・動きが、他の地点の物語に掛かり、複数地点の「喜びと喜び」又は「喜びと怒り」の感情を同時に体感する事で、よりドラマチックに観劇する事が出来る。「詩情豊かな台詞」と「人間らしい“情”が折り込まれた台詞」で登場人物の感情を体感しながらも、計算されたタイミングで台詞が奏でられることで、ストーリーはわかりやすい演出となっている。
【夏目桐利プロフィール】
1996 年関西演劇ブームの最中、「劇団猫のお尻」にて役者として活動。 扇町ミュージアムスクエアを中心に舞台に立ち、1997 年劇団解散と共に引退。 後、辻井康一氏師事の下、脚本の勉強期間に入る。2005 プロデュース劇団“劇団蜂風鈴”を立ち上 げ。2007 年以後劇団化。2013 年“劇団現代古典主義”に劇団名を改名、「同時進響劇」を劇団のオリジナルスタイルとして確立する。2015 年東京移転。2016 年「同時進響劇」を商標登録。同年、株 式会社鐘の音社として法人化。劇団の稽古場兼事務所「現代古典主義アトリエ」を作る。
公演情報
The 4th floor series vol.6 『CYRANO DE BERGERAC』