劇団子供鉅人が社会派ブラックコメディ『不発する惑星』を大阪と東京で上演決定
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劇団子供鉅人
2005年に益山貴司・寛司兄弟を中心に大阪で結成された劇団子供鉅人が、1年半ぶりの新作舞台『不発する惑星』を上演する。公演日程は2019年10月3日(木)から7日(月)にかけて大阪・梅田HEP HALLで、10月15日(火)から21日(月)に東京・原宿VACANTとなる。
出演者100人による圧巻の野外劇シェイクスピアの『夏の夜の夢』や、実際の一軒家を宇宙船に見立てた『SF家族』など異質なコメディを立て続けに発表している劇団子供鉅人だが、今回は「オリンピックを控えた2019年の東京」を舞台に、売れない漫画家と隣人の主婦とのロマンスを通じて、現代人が抱える「不発する思い」を抉り出す、ブラックな皮肉が効いた社会派コメディとなる。音楽を担当するのは、近年共同作業を共にしているoono yuukiで、乾いた笑いに叙情のメロディを添える。
oono yuuki
結成15周年を控え、新たなコメディに挑戦する劇団の最新作に期待が高まるが、このたび代表の益山貴司からコメントが届いたので紹介する。
<代表・益山貴司コメント>
「あきらめ」
この世界は沢山の「あきらめ」によって成り立っていると思う。
みんながみんな、働きもせず、あきらめずに夢や希望を追いかけていたら、社会は崩壊すること間違いなし。だから、世の中にはあきらめさせる装置が沢山ある。(試験とか、試合とか、結婚とか、税金とか、最近は塩顔がイケメンとか)そんな「あきらめきれなかった」夢や希望や妄想は人々の心の中に不発弾のように眠っている。
主人公のエロ漫画家タイチは平成に青春を送った30 過ぎのさえない男である。彼は無数の「あきらめ」によって人生を乗り切って来た。彼が恋する隣の主婦のタマキもまた「あきらめ」の中で生きている。しかし、人生にはそんな「あきらめ」が「きらめき」に変わる瞬間が存在している。彼らが心の不発弾を爆発させて思いをきらめかせた時、果たして噴き出すのは悲劇か?喜劇か?
この作品は、オリンピックだとか令和だとか、時代が輝かしい未来に爆進しようがしまいが、ぶざまな不発弾を抱えて生きる男と女の物語である。
あなたは不発していますか?
不発する人々の、不発するぶざまなロマンス劇!
オリンピック開催予定地の工事現場で働くエロ漫画家タイチ。「輝かしい日本の未来」のために働きながら自分の未来が見えない彼は、世田谷の裏ミニコミ紙「バックドラフト」に実録不倫漫画「不発する愛情」を連載していた。そんな彼は隣人の主婦、タマキに思いを寄せているが、彼女は自宅で開く料理教室があまりにまずいため、近隣の主婦たちにいじめを受けていた。ある日、工事現場で不発弾が発見される。工期を急ぐ現場は、バイトのタイチに埋め直しを迫るのだった。
過去の因果が我が身にタタリ、未来のラッキーがたまにアタル!
2019年の東京を舞台にした、ブラック・スイート・コメディ!(でも泣けるよ!)
<劇団子供鉅人プロフィール>
劇団子供鉅人(げきだんこどもきょじん)
05年益山貴司・寛司兄弟を中心に大阪で結成。
関西タテノリ系のテンションと 骨太な物語の合わせ技イッポン劇団。団内公用語関西弁。
人間存在のばかばかしさやもどかしさをシュールでファンタジックな設定で練り上げ、黒い笑いをまぶして焼き上げる。生バンドとの音楽劇から4 畳半の会話劇までジャンルを幅広く横断。4度に及ぶ欧州ツアーや台湾公演など国内外にて精力的に公演中。近年は東京に拠点を移し、本多劇場にて出演者100人よる「マクベス」、お化け屋敷パフォーマンスでSICF19 グランプリ受賞、目黒の一軒家にて1ヶ月のロングラン公演など勢力拡大中。
CoRich 舞台芸術まつり!2012 準優勝。
関西でほんとに面白い芝居を選ぶ「関西ベストアクト」二期連続一位。
<近年の公演>
2018 年
本公演ニューカウントvol.8『ハミンンンンンング』
於 VACANT(東京)/ クリエイティブセンター大阪(大阪)
本公演ニューカウントvol.9『真夜中の虹』(再演)
於 駅前劇場(東京)/HEPHALL (大阪)/BOX box-1(仙台)/ ぽんプラザホール(福岡)
100 人シェイクスピアvol.2『夏の夜の夢』
於 パルテノン多摩 きらめきの池
「NEWTOWN2018」参加作品『ニュータウン/ パラダイス』
於 デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ(旧三本松小学校)
2019 年
家公演『SF家族』
於 目黒rusu