ヤニック・ネゼ=セガン指揮、フィラデルフィア管弦楽団の来日ツアーが決定
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左から ハオチェン・チャン、フィラデルフィア管弦楽団、リサ・バティアシュヴィリ
2019年11月3日(日)京都、11月4日(月)・5日(火)・7日(木)東京にて、ヤニック・ネゼ=セガン指揮『フィラデルフィア管弦楽団 2019年11月来日ツアー』が行われることが発表された。
フィラデルフィア管弦楽団は、1900年創設。アメリカ屈指、世界有数のオーケストラとして、ストコフスキー、オーマンディ、ムーティ、サヴァリッシュ、エッシェンバッハ、デュトワらが音楽監督や首席指揮者を務め、「華麗なるフィラデルフィア・サウンド」と称賛される、世界でも唯一無二の豊麗な音色を築き上げた。2012年、若手屈指の天才指揮者ヤニック・ネゼ=セガンが指揮者に就任した。
ネゼ=セガンは、ドゥダメルやネルソンスらと共に指揮界に台頭、昨年秋にニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)の音楽監督の座を引継ぎ、またベルリン・フィルやウィーン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管やローマ・サンタ・チェチーリア管、ボストン響、バイエルン放送響などにも頻繁に登場しているマエストロだ。経済的な問題で頭を抱えていた名門フィラデルフィア管において、瞬く間にめくるめく豪華な音色を、巨大な音量や名技性などを含めて、名門の息吹を取り戻すことに成功。そこから生まれた信頼関係は、ネゼ=セガンの契約期間が既に2026年まで延長されたことにも表れている。
今回のツアーで注目すべきは、世界中で放送されたベルリン・フィルのワルトビューネ・コンサートで「第8交響曲」を、METでは「ルサルカ」を指揮して、ネゼ=セガンとの自然な相性を印象付けたドヴォルザークの演奏。本公演では、「新世界交響曲」を演奏する。(プログラムA)そして、同じボヘミアの作曲家マーラー「第5交響曲」(プログラムB)もプログラムに含まれている。
ソリストには、楽団ゆかりのラフマニノフによるピアノ協奏曲(プログラムA)のソロを弾く、ハオチェン・チャン。彼は、中国生まれで、地元フィラデルフィアのカーティス音楽院で学び、ヴァン・クライバーン国際コンクールで優勝したピアニストだ。また、ネゼ=セガンとのコンビの録音が数々の国際的な賞をとった、リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)が出演する。A・B2つのプログラムがあり、各公演で異なる。11月4日(月・祝)サントリーホールでの公演ではプログラムB、その他3公演ではプログラムAが演奏される。プログラム詳細は公演情報にて。