クルト・ヨース振付の名作『緑のテーブル』 SDBの再演決定

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2019.7.24
『緑のテーブル』

『緑のテーブル』

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2020年3月に、スターダンサーズ・バレエ団による公演『緑のテーブル』の再演が決定した。

『緑のテーブル』は、演劇的要素をダンスに取り入れる新たなスタイル「タンツテアター」を築いたピナ・バウシュ(『春の祭典』など)の師、クルト・ヨース振付による作品。1932年にパリで初演された。「緑のテーブル」が置かれた架空の国の国際会議が舞台で、身勝手な指導者たちの衝突と、戦争を利用する者の暗躍、それに振り回される兵士やその家族の葛藤を描く風刺劇だ。シンプルなステージながら、2台のピアノによる迫力の生演奏と、細部までこだわり抜いた構成が見どころの作品である。

クルト・ヨースとピナ・バウシュの『緑のテーブル』稽古風景  (C)Gervan Leeuwen

クルト・ヨースとピナ・バウシュの『緑のテーブル』稽古風景  (C)Gervan Leeuwen

本作品は、2019年3月に東京芸術劇場にて14年ぶりに再演され、最終公演は完売。公演直後から再演を希望する声が多く、今回のアンコール公演の開催が決定したという。今回の公演では、『緑のテーブル』のほかに『ウェスタン・シンフォニー』が上演される。公演期間は、2020年3月13日(金)~15日(日)、東京芸術劇場プレイハウスにて。8月3日(土)から先行販売が開始される。

クルト・ヨース(振付)プロフィール

1901年ドイツ生まれ。舞踊家、振付師。R・ラバンに学びその革新的な舞踊理論をもとに「ノイエ・タンツ」の実践者として活躍した。1927年,エッセンのフォルクワング専門学校舞踊部門のディレクター、30年エッセン・オペラ・ハウスのバレエ・マスターになる。32年反戦バレエといわれた『緑のテーブル』がパリ国際舞踊コンクールで第1位となるが、ナチスに追われ33年にドイツを脱出。同時に「ヨース・バレエ団」を組織しイギリス、アメリカなどをまわり、数多くの作品を発表した。1979年没。

公演情報

スターダンサーズ・バレエ団公演『Dance Speaks』
 
日時:2020年3月13日(金)19:00/14日(土)14:00/15日(日)14:00
場所:東京芸術劇場プレイハウス
 
●緑のテーブル
台本&振付:クルト・ヨース
作曲:フリッツ.A.コーヘン
美術:ハイン・ヘックロス
マスク&照明:ハーマン・マーカード
舞台指導:ジャネット・ヴォンデルサール
照明再構成:ベリー・クラーセン
ピアノ:小池ちとせ 山内佑太
 
●ウェスタン・シンフォニー
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ハーシー・ケイ
振付指導:ベン・ヒューズ
 
情報>
■先行販売: 8月3日(土)10:00〜9月13日(金)23:59
料金(全席指定・税込):S席8,000円→ 先行割引価格7,000円(各回100枚限定)/A席5,000円
■一般販売: 9月14日(土)10:00〜
料金(全席指定・税込):S席8,000円/A席5,000円
 
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