クルト・ヨース振付の名作『緑のテーブル』 SDBの再演決定
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『緑のテーブル』
2020年3月に、スターダンサーズ・バレエ団による公演『緑のテーブル』の再演が決定した。
『緑のテーブル』は、演劇的要素をダンスに取り入れる新たなスタイル「タンツテアター」を築いたピナ・バウシュ(『春の祭典』など)の師、クルト・ヨース振付による作品。1932年にパリで初演された。「緑のテーブル」が置かれた架空の国の国際会議が舞台で、身勝手な指導者たちの衝突と、戦争を利用する者の暗躍、それに振り回される兵士やその家族の葛藤を描く風刺劇だ。シンプルなステージながら、2台のピアノによる迫力の生演奏と、細部までこだわり抜いた構成が見どころの作品である。
クルト・ヨースとピナ・バウシュの『緑のテーブル』稽古風景 (C)Gervan Leeuwen
本作品は、2019年3月に東京芸術劇場にて14年ぶりに再演され、最終公演
クルト・ヨース(振付)プロフィール
1901年ドイツ生まれ。舞踊家、振付師。R・ラバンに学びその革新的な舞踊理論をもとに「ノイエ・タンツ」の実践者として活躍した。1927年,エッセンのフォルクワング専門学校舞踊部門のディレクター、30年エッセン・オペラ・ハウスのバレエ・マスターになる。32年反戦バレエといわれた『緑のテーブル』がパリ国際舞踊コンクールで第1位となるが、ナチスに追われ33年にドイツを脱出。同時に「ヨース・バレエ団」を組織しイギリス、アメリカなどをまわり、数多くの作品を発表した。1979年没。