「横浜バレエフェスティバル」が5周年! 豪華出演者と選りすぐりの演目でバレエの多彩な魅力を紹介
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「横浜バレエフェスティバル」フィナーレ (C)松山悦子
「横浜バレエフェスティバル2019」(主催:株式会社ソイプランニング、共催:神奈川県民ホール)が2019年8月3日(土)神奈川県民ホール大ホールで行われる。今年で5周年を迎える「横浜バレエフェスティバル」は国内外で活躍する日本人ダンサーを中心に、世界のトップクラスのスターから若く将来性豊かな逸材までが集結するスペシャルな祭典だ。
■日本と世界のバレエの現在を濃縮
最大の特徴は世界水準のバレエを堪能できるワールドプレミアムと新星の清新な踊りが楽しめるフレッシャーズガラから成る構成である。バレエの大きな魅力の一つは「若さ」に違いないが、その清新なエネルギーをすくい上げて紹介しているのだ。そして古典だけでなくコンテンポラリーダンスの新作・話題作も配し、日本と世界のバレエの最新形を伝え、バレエの多彩な魅力を濃縮しているのが心憎い。プロデューサー・吉田智大の、旧来の発想にとらわれない企画力により日本有数にして個性的なバレエフェスティバルへと発展を遂げているのである。
ジュンヌバレエYOKOHAMA
■芸術監督・遠藤康行が名采配
そして毎夏好評を博しているのは芸術監督・遠藤康行の卓越した手腕によるところが大きい。遠藤は日本、オーストラリア、ベルギー、フランスのバレエ団・ダンスカンパニーで長きにわたって踊り、振付家としても国内外で数多くの作品を創ってきた。その国際的キャリアを駆使して旬のダンサー、注目すべき振付家の創作を集め、起伏に富んだワクワクするようなプログラムにまとめ上げる。オープニングとフィナーレも遠藤が手がけ、フェスティバルならではの高揚感を高めているが並みのガラ公演=短い作品の寄せ集めとは一線を画する。バレエの芸術性とエンターテインメント性を絶妙にブレンドして魅せるステージングは見事というほかない。
遠藤康行
■ローザンヌから横浜へ!
「横浜バレエフェスティバル2019」は記念すべき5周年にふさわしい豪華出演者・演目である。ローザンヌ国際バレエコンクールでそれぞれ第1位となり話題になった菅井円加(ハンブルク・バレエ団プリンシパル)、二山治雄(パリ・オペラ座バレエ団契約団員)が共演する『ドン・キホーテ』よりグラン・パ・ド・ドゥ(ヌレエフ版)は見もので、大いに盛り上がることが期待できそうだ。菅井が加藤三希央(ロイヤル・フランダース・バレエ団)と組んで踊る遠藤の新作『Little Briar Rose』も刺激的な組み合わせで興味を惹かれる。
小池ミモザ (C)Alice Blangero
■意欲的な創作と極上の古典を愉しむ
津川友利江(元バレエ・プレルジョカージュ)がエドワール・ユ(BEAVER DAM COMPANY 代表)と踊るユの新作『Shiver』、小池ミモザ(モナコ公国モンテカルロ・バレエ団プリンシパル)が遠藤と演じる『最後の物たちの国で』より抜粋(振付:遠藤 音楽:一柳慧、J. S. バッハ)、+81主宰の柳本雅寛が振付家、俳優でもある大宮大奨と組む新作『1+1=Little Big 1』など創作の充実ぶりが半端ないが、高橋絵里奈(イングリッシュ・ナショナル・バレエ リード・プリンシパル)と厚地康雄(英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団プリンシパル)が踊る『海賊』よりグラン・パ・ド・ドゥ、平田桃子(英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団プリンシパル)と厚地による『くるみ割り人形』よりグラン・パ・ド・ドゥ(ライト版)というクラシック・バレエの定番を英国の第一線で活躍する名手の極上の演技で堪能できるのもうれしい。
津川友利江 (C)Didier Philispart
■未来のスターを見付けよう!
フレッシャーズ・ガラは、まさに新鮮な才能がめじろ押し。出演者オーディションで選ばれた難波亜里咲、遠藤ゆまがそれぞれソロを踊り、2018年のヴァルナ国際バレエコンクール女子ジュニア部門で銅賞を受けた井関エレナ(ベルリン国立バレエ学校)がエスメラルダのヴァリエーションを踊る。そして英国ロイヤル・バレエ団の前田紗江と中尾太亮が『パキータ』に主演し、ソリストとアンサンブルをジュンヌバレエYOKOHAMAが務めるのも楽しみだ。
バレエを初めてご覧になる方からバレエフリークまで楽しめる絶好の機会をお見逃しなく!
「横浜バレエフェスティバル2019」PV
文=高橋森彦
公演情報
■会場:神奈川県民ホール 大ホール
■プロデューサー:吉田智大
■出演:
■お問合せ:株式会社ソイプランニング 070-6578-2456