東京在住の65歳以上必見 映像作家マルコ・カナーレと演劇を作るプロジェクト『光の速さ -The Speed of Light-』が始動

2019.7.26
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東京在住の65歳以上の人たちに向けたワークショップ『プロジェクト紹介&演劇体験』が2019年9月14日(土)と17日(火)の2日間で計4回開催される。アルゼンチン出身の演劇・映像作家マルコ・カナーレが、東京の高齢者とともに創作するツアー型演劇プロジェクト『光の速さ -The Speed of Light-』制作に向けての企画となり、このプロジェクトは東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が、2020年に向けて展開する「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の企画公募採択事業の一環として行うものである。

『光の速さ -The Speed of Light-』は、2020年春に短編動画の公開と演劇公演、夏にはプロジェクトのドキュメンタリー映像を公開するという3つのアプローチで進行する。東京で暮らす高齢者の方々にインタビューをし、彼らの記憶や体験を基にした物語や、土地に根付いた歴史に焦点をあてて「東京」という都市を多様な角度から見つめ、その先にある未来をも想像させる作品となる予定だ。今回の体験ワークショップ終了後、希望者は2020年春に本番を迎える本作にさまざまな形で参加することができる。自分の経験や思い出を基にした演劇で、東京を見つめ直すきっかけになるかもしれない。

■作品情報:『光の速さ -The Speed of Light-』について

【概要】
本作はアルゼンチン出身の演劇/映像作家マルコ・カナーレによる演劇プロジェクト。 2017年にアルゼンチンのブエノスアイレス国際フェスティバルで初演、 2019年6月、 Theaterformenフェスティバルでドイツ版を発表。 2020年に発表する東京版では、東京の街を舞台として、そこに暮らす高齢者と共に作るツアー型演劇作品を中心に展開する。世界が東京に注目する中で、高齢化社会を迎えた日本の首都東京において、その土地の高齢者と出会い、彼らを通して「東京」の文化や歴史に触れることで、新たな気づきを促す。

――東京に住む高齢者はどのように生きてきたのか?

――東京という土地をどのように見つめているのか?

【アプローチ方法】
東京をリサーチし、そこに暮らす高齢者にインタビューをして彼らの記憶や体験を基にした物語や、この土地に紐づく歴史に焦点をあてる。ツアー型の演劇作品を中心に、短編動画とドキュメンタリー映像によって補完しながら、東京という都市を様々な角度から見つめ、その先の未来をも想像させる作品を制作する。

■演劇
このプロジェクトの中核となる、東京に住む一般の高齢者と共に創り上げるツアー型の演劇作品。観客は、物語の進行と同時に、出演者に案内され都内の様々な場所を訪れる。その行く先々で土地にまつわる史実や証言、個人史(思い出など)、さらにフィクションを交えたパフォーマンスが繰り広げられ、現代と過去をつなぐ物語が紡がれていく。個人史については、創作過程で行われる出演者を含む東京在住の方々へのインタビューから構成する。パフォーマンスは芝居・歌・踊りなど様々な要素を取り入れる予定。

公演日程:2020年5月(予定)

■ドキュメンタリー映像
このプロジェクトのリサーチから演劇作品ができるまでの全体の過程を記録。サイトスペシフィック演劇というフィクションと、過程を捉えたドキュメンタリーにより構成され、 出演する高齢者のインタビューも含めた映像作品として公開する予定。

上映時期:2020年夏ごろ

■短編動画
出演する高齢者に都内の思い出の場所やそのエピソードについてインタビューする。その過程を短い動画に収め、公演の告知も含めてSNSをはじめとする様々な媒体での展開を想定。2020年2月開始予定の演劇公演の稽古にあわせて撮影をスタートする。

公開時期:2020年春

【プロジェクトの流れ】

2019年
9月:演出家マルコ・カナーレによるワークショップ【プロジェクト紹介&演劇体験】
10月 :
<現代劇・歌唱ワークショップ>
現代劇指導:マルコ・カナーレ、歌唱指導:宮内康乃(つむぎね)
<能ワークショップ>
能指導:喜多流能楽師 佐々木多門

2020年
2月:演劇公演に向けての稽古開始(予定)
春:短編動画の公開開始(~演劇公演までの期間に随時公開)/演劇公演
夏:ドキュメンタリー映像公開

※プロジェクトの内容は予告なく変更になる場合があります。

【アーティスト・プロフィール】

作・演出:マルコ・カナーレ  / Marco Canale

マルコ・カナーレ マルコ(C)El Chaski Pum

1977年生まれ、アルゼンチン ブエノス・アイレス出身。演劇、映像作家。
都市を旅して周り、公共またはプライベートの、あるいは神聖な場所を訪れ、伝記、ドキュメンタリー、フィクションを通してその土地のコミュニティと共に創作を行う。“The Speed of Light”はブエノス・アイレスで初演され、その後ドイツ版を発表。その他にも作品は様々な国や文化圏で上演されており、エディンバラ・フェスティバル (UK)、 世界文化の家 (ベルリン)、 Theatre Row (ニューヨーク)、 ヤング・ヴィク劇場 (ロンドン)、 BAD Bilbao (スペイン)、 Casa de América (マドリッド)、 Cervantes Theater (アルゼンチン)にて発表。

能監修:喜多流能楽師 佐々木多門 / Tamon Sasaki

喜多流能楽師 佐々木多門

能楽シテ方喜多流職分。日本能楽会会員(重要無形文化財総合指定)。能楽協会会員。東京在住。1972年盛岡生。喜多流職分佐々木宗生の長男。喜多宗家内弟子を経て現在、喜多流職分塩津哲生に師事。ゆかりのある平泉・中尊寺能舞台にて2001年「猩々乱」、 2008年「道成寺」、2017年「翁」を披く。 2012年、 同期の同人三人と「燦ノ会」を結成し、「石橋」を披く。東京での活動とともに中尊寺薪能・仙台青葉能・白石碧水園能等、東北の能楽振興に重きをおきながら、国内外各地の公演に参加。

社中会である「喜桜会」「桜楽会」「東京多門会」会主。

歌唱監修:宮内康乃(つむぎね)/ Yasuno Miyauchi

宮内康乃(つむぎね)

作曲家/「つむぎね」主宰。

東京学芸大学G類音楽科作曲専攻卒業。情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科・修士修了。2008年より声のアンサンブルパフォーマンスグループ「つむぎね」を立ち上げ活動を開始。独自の作曲法を「つむぎねメソッド」と名付け、老若男女だれもが参加し声を重ね、音楽がコミュニケーションツールとなるようなワークショップ活動「わ・つむぎプロジェクト」を日本、アメリカ、東南アジアなどで数多く実践している。

「Tokyo Tokyo FESTIVAL」とは
オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組。

「Tokyo Tokyo FESTIVEL企画公募とは」
斬新で独創的な企画や、より多くの人々が参加できる企画を幅広く募り、Tokyo Tokyo FESTIVALの中核を彩る事業として、東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京が実施するもの。国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を、オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて、順次展開していく。

イベント情報

演出家マルコ・カナーレによるワークショップ『プロジェクト紹介&演劇体験』
 
■内容:マルコ・カナーレによる“The Speed of Light”の紹介からはじまり、参加者同士で自分が暮らす街にまつわる話や自分自身の体験談を共有して物語を創作したり、演技や歌などの演劇エクササイズを行い、本作の創作過程や手法を実際に体験する。
■対象:65歳以上の東京都在住の方。経験不問。
■会場:墨田区内の稽古場施設(*参加確定後に通知)
■日程:
2019年9月14日(土)
1.10時~13時  2.14時~17時
2019年9月17日(火)
3.10時~13時  4.14時~17時 
(*1.~4.のいずれか1回。 内容は全て同じ。 )
■募集人数:各回15名(計60名)*先着順
■募集期間:2019年7月23日(火)~8月18日(日)*郵送は当日消印有効
■申込方法:公式サイト内の申込フォームまたは郵送・FAX(参加が確定した方には8月31日までに応募方法を問わず郵送でご連絡します。)
■申込フォーム: http://tsol.tokyo/ws201909/
郵送/FAX:以下の必要事項を記入の上、『光の速さ』公演事務局宛てにお送りください
1.氏名(ふりがな)2.年齢 3.性別 4.住所 5.日中連絡の取れる電話番号 6.希望回(第4希望まで) 
※個人情報は厳重に保管し、本企画の応募者管理及び記録・連絡の目的以外に使用することはありません。

公演情報

『光の速さ -The Speed of Light-』

■作・演出:マルコ・カナーレ
■能監修:佐々木多門/歌唱監修:宮内康乃(つむぎね)
■制作:合同会社syuz’gen(小山晶嗣・前原拓也)
■主催:東京都、 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
公式サイト: http://tsol.tokyo
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