マルタ・アルゲリッチが絶賛したピアニスト ニコラ・アンゲリッシュ来日ソロ・リサイタルが決定
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ニコラ・アンゲリッシュ
2019年10月15日(火)紀尾井ホールにて、ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)のソロ・リサイタルが開催されることが決定した。
ニコラ・アンゲリッシュは、1970年アメリカ生まれのフランス系ピアニスト。13歳でパリ国立音楽院に入学し、アルド・チッコリーニ、イヴォンヌ・ロリオ、ミシェル・ベロフに師事。プルミエ・プリ(1等賞)を授与され、卒業した。仏/ル・モンド・ド・ラ・ミュジク誌 「ショク」賞(CD:『リスト:巡礼の年』全曲)、ロンドン/オンライン・ミュージックマガジン「Bachtruck」5つ星(最高ランク/2019年4月フィルハーモニー・ド・パリでのリサイタルに対して)を受賞するなど、彼のCDやコンサートは国際的に名高い賞を数多く受賞している。ヤニック・ネゼ=セガンや大野和士をはじめとする著名指揮者や各国オーケストラ、演奏家たちとの共演、世界の音楽祭でのリサイタルなど各国で活躍するピアニストだ。
ニコラ・アンゲリッシュ
日本で初めて注目されたのは、2004年、クルト・マズア指揮フランス国立管弦楽団・日本ツアーのソリストとして来日し、難曲で知られるブラームス「ピアノ協奏曲 第2番」を披露したとき。それからラ・フォル・ジュルネへの出演や日本のオーケストラとの共演は少ないながらあったが、本格的リサイタルの機会がファンから望まれていた。
アンゲリッシュと共演した一人、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)は、この4月に来日した際、彼のことを次のように語っている。「ニコラのことは何年も前、彼が若い時からよく知っていてよく共演もしています。しかし、間もなく50歳を迎える彼が日本であまり知られていないなんて、信じられないわ!だってニコラは私がサポートなんてする必要はまったくなく、ヨーロッパでは素晴らしいキャリアを積んで充実した活動をしているのに。彼は真摯で謙虚。インテリジェントで本当に素晴らしい音楽を聴かせてくれます。彼に『スター』という感覚はないかもしれないけれど、音楽家としてこういう態度はとても大事だし、ニコラのようなピアニストにこそ人々の関心が強まることを望んでいます」
今回のソロ・リサイタルでは、アンゲリッシュがもっとも得意とし、定評あるレパートリーであるドイツ系作品でまとめられ(J.S.バッハ、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス)、“幻想”をキーワードとしてプログラミングされている。また、リサイタル後、10月18日(金)・19日(土)には、トゥガン・ソヒエフ指揮 NHK交響楽団の定期公演にも出演する。