バレエ・アム・ライン初来日公演『白鳥の湖』のアンバサダーに真飛聖が就任 魅力を伝える特別番組も放送
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真飛聖
ヨーロッパで最先端と称される、バレエ・アム・ラインによる初来日公演が、2019年9月20日(金)・21日(土)に東京・Bunkamura オーチャードホール、9月28日(土)兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて開催される。本公演のアンバサダーに就任した真飛聖の記者懇談会の模様が届いたので紹介する。
今回が初めての海外ロケという真飛に、その感想を聞くと「ドイツは宝塚時代にベルリン公演で訪れたことがあるのですが、ヨーロッパに行くのはそれ以来です。今回のデュッセルドルフ取材では人の優しさに助けられ、街並みもきれいで華やかで、バレエの取材はもちろん、それ以外でも楽しい思い出しかないロケでした」と笑顔で振り返り、ロケではバレエ・アム・ラインの芸術監督であり振付家のマーティン・シュレップァー氏にインタビューしたとのことで、彼の印象をたずねると「とても情熱的な人。バーレッスンや指導される姿を拝見し、こんな熱いレッスンがあるのかと。良い意味ですごく刺激的でしたし、彼のバレエとカンパニーへの愛情や情熱がバーレッスンを見ているだけで伝わってきた。とても正直で人間味溢れる方という印象」と印象を語り、「“私の作品では誰一人脇役はいなくて、一人ひとり唯一無二の存在。それぞれのキャラクターが活きるように舞台に立たせている”というシュレップァー氏の言葉を聞いて、すごく素敵だなと。彼のその思いが、ダンサーたちの躍動感に変わり、人数以上のパフォーマンスを見せていただいた」と取材時を思い出しながら、感慨深く述べた。
(左から)真飛聖、クリストフ・マイヤー
記者から、今回のシュレップァー版『白鳥の湖』の一番の見どころを聞かれると「セットがシンプルで、衣装もチュチュや白タイツは登場しない。マーティンが創る世界は衣装やセットに頼らず、人間がシンプルな姿で表現することで、“この人が王子かな”とか“この人がオデットかな”と観る者の想像を掻き立てる演出です。私はこれまで一般的に知られている(プティパ・イワーノフ版の)『白鳥の湖』しか観たことがなかったのですが、本作は例えば衣装で王子と解るようにしているのではなく、すごくダイナミックな振付の中に繊細な心の機微が表現され、その踊りで王子だと解らせる。ダンサーの人間性に依るところの表現力も卓越していて、一人ひとりの表情が見逃せないというところが彼の舞台の魅力。言葉や歌や踊りで表現されるミュージカルとは違い、セリフ無しで表現することの重みを感じた」と、自身の宝塚時代と比較しながら魅力を語った。
また、バレエ・アム・ラインのレッスンを見た感想として「普通、バレエダンサーは折れてしまうぐらい華奢なイメージだが、バレエ・アム・ラインのダンサーたちは裸足で踊ったり、アクロバティックな振付が多いので、筋肉がすごい! 女性ダンサーですら肉体がバレリーナというよりアスリートという感じで、バレリーナであんなに筋肉質なダンサーは初めて見ました」とダンサーの肉体美を大絶賛!
さらに、今回のドイツロケで一番印象に残っている出来事として「ライン川をクルージングしたとき、地元の方々がビール飲んだりしながら家族や友人や恋人たちとゆっくり過ごしているのを見て、皆仲間と過ごす時間をとても大切にしているんだなとすごく羨ましく思った」とコメント。「ドイツでの食生活は楽しかった?」と聞かれると「量がとても多くて大変でした。私は結構食べるほうなのですが、それでも一人では食べきれない量。珍しいところでは、ドイツで最も古いマスタード屋では日本にないフレーバー、マスタードビール味とかマスタードわさびとか……。面白いものが多くて試食したらハマってしまい、全部買って帰りました(笑)」とグルメやショッピングも満喫した様子で、「すごく食べたのですが、街ぶらロケをしてすごく歩いたので、300g しか太ってませんでした(笑)」とお茶目なコメントで会場を笑わせた。観客として見るバレエ・アム・ラインというカンパニーの魅力について、「様々な国からマーティンのもとで踊りたい方々が集まっていて、ダンサーの皆さんそれぞれ多国籍なのに、団結力や信頼関係が見えた。切磋琢磨している中で、それぞれの存在をリスペクトしている、そしてシュレップァーへの絶対的な信頼を置いている様子が垣間見えて、素晴らしい環境だなと思いました」と羨ましさを滲ませた。
真飛聖
初版台本を使用している本作についての印象を聞かれると「登場人物が多いのが印象的。オデットのお祖父さんが出
てきたり、オデットの継母が出てきたり……一般的に知られている「白鳥の湖」とはちょっと違う。衣装で表現されていないので役柄がわかりにくいのですが、ダンスを見ていて登場人物の関係性が見えてきます」と説明。
最後に、「シュレップァー版『白鳥の湖』を初めて観たとき衝撃を受けました。台本や楽譜は初版のものを使用していますが、曲は(一般的な『白鳥の湖』と)同じチャイコフスキーなので、馴染みのある曲(「情景」や「四羽の白鳥の踊り」など)はあるのですが、その同じ曲なのにこの振付なのか! とびっくりしました。だけど、初めて観るのに違和感がなく腑に落ちるというか…私は小さい頃からバレエをやっていて、「白鳥の湖」を何度も演じてきて、それが当たり前のように思っていましたが、それが当たり前ではないんだなと……。本作では、新しい世界観で『白鳥の湖』を創っているという驚きを感じ、これまでに「白鳥」を観たことがある人は、良い刺激を感じられると思うし、バレエを観たことがなくて、ちょっと敷居が高いなと思う人でも、彼らのパフォーマンスを観たら衝撃を受け、その肉体表現にさらに興味が湧いて、もっとバレエを観たいと思ってもらえると思う。ステージを観たら彼らの魅力が伝わって、楽しんでいただけると思うので、気軽に劇場に来ていただけたら嬉しいです!」とメッセージを送った。
また、真飛がバレエ・アム・ラインの魅力を余すところなく伝える特別番組「恋するバレエ~真飛聖 魅惑のドイツ旅~」が、2019年8月4日(日)朝 5:15~5:45 関西テレビ(関西ローカル)、8月25日(日)15:30~16:00 BS 日テレにて放送予定。ドイツ・デュッセルドルフにあるバレエハウスを取材し、デュッセルドルフのオススメスポットやグルメ情報とともに紹介する。
バレエ・アム・ライン マーティン・シュレップァー演出 『白鳥の湖』とは
1956年創業以来、ドイツを代表するオペラハウスの一つとして知られるライン・ドイツ・オペラのバレエカンパニー、バレエ・アム・ライン。ヨーロッパで強烈なインパクトを与え続けるバレエカンパニーの、記念すべき初来日公演に選ばれた演目は、チャイコフスキーの中でも特に有名な作品である『白鳥の湖』。マニュエル・ルグリの後任として 2020 年シーズンよりウィーン国立バレエの芸術監督就任が決まっている鬼才マーティン・シュレップァーが、世界初演時の原典譜と台本を用いて、チャイコフスキーが理想とする『白鳥の湖』を新演出。ファンタジーよりリアリティを追求した物語性豊かな本作は、2018年6月にドイツで世界初演を迎え、その個性的なダンスや衣装、照明、美術において、これまでの《白鳥の湖》を刷新するスタイリッシュな舞台として話題を呼び、連日満員の大成功を収めた。ドイツ国外では、今回が初披露となるシュレップァー版『白鳥の湖』。来日ダンサー42 名が縦横無尽に舞台上を駆け巡り、オーケストラの演奏に合わせてダイナミックに踊る姿はまさに“究極のアート”だ。
公演情報
出演:バレエ・アム・ライン(ライン・ドイツ・オペラ バレエカンパニー)
演出:マーティン・シュレップァ―(バレエ・アム・ライン芸術監督/振付家)
指揮 :小林資典(ドルトムント市立オペラ 第一指揮者)
演奏:シアターオーケストラトーキョー(東京公演)/大阪交響楽団(兵庫公演)
<東京公演>
日程:
2019年9月20日(金) 18:30 開演(17:45 開場)
2019年9月21日(土) 11:30 開演(10:45 開場)
2019年9月21日(土) 18:30 開演(17:45 開場)
会場:Bunkamura オーチャードホール
<兵庫公演>
日程:2019年9月28日(土) 15:00 開演(14:15 開場)
会場:兵庫県立芸術文化センターKOBELCO 大ホール
料金:S 席 ¥20,000/A 席 ¥17,000/B 席 ¥14,000 /C 席 ¥11,000 /D 席 ¥8,000/SS 席 ¥25,000
※未就学児入場不可
主催: 関西テレビ放送、BS 日テレ、キョードーマネージメントシステムズ
協力:WOWOW
後援:在日ドイツ商工会議所、ドイツ連邦共和国大使館
招聘・企画・制作:関西テレビ放送、キョードーマネージメントシステムズ
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00~18:00)
※東京公演
公式HP:https://ballettamrhein.jp/
放送情報
時間:朝 5:15~5:45(予定)
放送局:関西テレビ放送
時間:15:30~16:00(予定)
放送局:BS 日テレ