WINNER 現時点の“最高の瞬間”が凝縮された幕張ライブ「僕らが歌手として存在できる理由になってくれてありがとうございます」
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WINNER 2019.7.28(日)千葉・幕張メッセ展示ホール9
WINNER JAPAN TOUR 2019
2019.7.28(日)幕張メッセ展示ホール9
間もなくデビュー5周年を迎えるWINNERが、6度目にして初のアリーナツアー『WINNER JAPAN TOUR 2019』を開催中。全7都市9公演で自身最多となる約5万人の動員を予定する本ツアーの幕張メッセ展示ホール9公演が、7月28日に行われた。
今回のツアーの最大キャパとなる会場を見渡し、リーダーのYOONは「『KCON 2016』(韓国の放送局Mnet主催のイベント)に出たとき、いつかここにWINNERだけで立てたら……って話したことを思い出しました。ついに、ここに僕たちだけで立てました。幸せ!」と感慨深げに言ったが、WINNERは本当に地道にライブを重ねて、ようやくここまでたどり着いた。アンコールで「一緒に上を目指そう」と練習生時代からから歌い続けてきた曲を終えると、MINOがこみ上げてくる感情に耐え切れず思わず涙をこぼしたが、この幕張公演は彼らにとって大きなマイルストーンになったのではないだろうか。
WINNER 2019.7.28(日)千葉・幕張メッセ展示ホール9
JINU、HOONY、MINO、YOONの4人からなるWINNERは、K-POPアイドルではあるが、フォーメーションを組んでガシガシに踊り歌うダンスグループではない。ラッパーのMINOは、韓国で大ブームを巻き起こしたガチンコラップバトル番組『SHOW ME THE MONEY 4』で準優勝した実力を持つが、グループとしてそのラップ力やヒップホップサウンドに依存することはない。大人でも安心して聴ける良質なポップソングを自分たちで作り出している、音楽性が高いグループだ。
今回のツアーでは、初の生バンドを起用。「このツアーは、全曲4人で歌いたかったんです」とアンコールでYOONが言ったが、ソロステージなどはなく、8月7日にリリースされるミニ・アルバム『WE』から「BOOM」、「MOLA」、「ZOO」、「AH YEAH」という新曲の日本語バージョンの初披露を中心に、新旧の代表曲を織り込んだベスト盤的選曲の26曲で構成され、生バンドでのアレンジが旧知の曲にも新鮮さを与えてくれた。
WINNER 2019.7.28(日)千葉・幕張メッセ展示ホール9
「日本語バージョンは皆さんによく伝わる歌詞と、原曲のスタイルが混ざり合うよう頑張りました!」(HOONY)、「皆さんへの一番のプレゼントは質の高い日本語バージョンに仕上げること」(YOON)、「新曲含めて、皆さんにお見せしたいステージとパフォーマンスがたくさんあります」(MINO)、「プレゼントをいっぱい準備してきました!」(JINU)と意気揚々と披露した新曲たち。YOON作曲の「MOLA」では大人っぽい黒のスーツで登場し、女性ダンサーたちと情熱的なダンスを見せたり、MINOが作曲したボサノヴァのリズムが効いたキュートなムードの「ZOO」では、YOONがカメラに向かってキス顔を見せて歓声を集めたり、女性ダンサーたちとかわいらしく腕を組んだり、WINNER流の恋模様を見せて会場を沸かせた。
WINNER 2019.7.28(日)千葉・幕張メッセ展示ホール9
中盤の「WE WERE」からひとり乗りのトロッコで、メンバー4人が客席の4本の通路を歌いながら通過。「RAINING」でそのトロッコが客席の前方と後方を分ける中間の通路に集まりバックステージを形成。どの席からもメンバーたちを近くで見られる演出にファンも大興奮で4人に見入ると、MINOは客席をのぞき込むように歌い、HOONYはファンに投げキッスを送る。会場中のオーディエンスが足と手で生み出すリズムに乗って歌う「MOVIE STAR」まで、3曲に渡りファンの近くでコミュニケーションを楽しんだ。
WINNER 2019.7.28(日)千葉・幕張メッセ展示ホール9
ミニアルバム『WE』のリード曲「AH YEAH」では、軽快なリズムに乗せて客席から上がる“YEAH!”というコールで一体感を作り出すと、高まってきた熱を吐き出すようなコール&レスポンスで始まる「IMMATURE」からラストスパートへ。ジャンプで盛り上がるとJINUはダンサーたちに抱えられ、HOONYはステージの上でスライディングを決めて自由に楽しく盛り上げる。客席の熱さを見てMINOが「皆さんのエナジー、めちゃくちゃ!」と笑顔を見せると、YOONが「僕たち歌手は、皆さんのエナジーが伝わると興奮する。この雰囲気を感じで、興奮する!」と自分たちの熱をファンに伝える。HOONYが「今日、感動をもらいました。僕たちがアリーナで公演するなんて予想できなかったけど、満席ですよね? 来てくれてありがとうございます」と感謝を伝えると、「WINNER成長した! みんな、お疲れ!」とYOONがおどけて会場を笑顔で満たし、本編ラストの「REALLY REALLY」まで一気に駆け抜けた。
WINNERのライブでは、“アンコール!”という声の代わりにファンが彼らがデビュー前から歌っている「GO UP」を合唱する。その歌声がどんどん大きくなっていくとツアーTシャツに着替えた4人が登場。
WINNER 2019.7.28(日)千葉・幕張メッセ展示ホール9
「幕張メッセを埋めてくださった皆さんと、涙と笑いを共にできて幸せでした。皆さんに囲まれているとき胸がいっぱいでした。メンバーも同じ感情だったと思います。苦労したときを思い出して、メンバーたちを抱きしめたくなりました」としみじみ話すHOONYを抱きしめに行くYOON。HOONYは「僕の人生で一番華麗で一生忘れられない瞬間を一緒に作ってくださって、ありがとうございます! ひとりでいけば遅いけど、一緒に行けば早く、長く、遠くまで行けますよね? 僕の手を掴んでくれませんか?」と続けると大きな拍手をあびる。
JINUが「公演が終わるのが寂しい。ステキな公演を作ってくれたメンバー、バンド、スタッフのみなさん、そして一番輝いてたファンの皆さん、本当にありがとうございます。愛してるよ!」と愛を伝えれば、MINOは「ずっと日本語が下手でスミマセン」と笑わせると、「皆さんに対する感謝の気持ちと言いたい事がずっと増えてます。上手く言えないけど、ステキな音楽とカッコいい姿でそれを伝えたい。皆さん、一生一緒だよ!」と叫ぶ。
WINNER 2019.7.28(日)千葉・幕張メッセ展示ホール9
リーダーのYOONは「ステージの上から皆さんの笑顔を見ると、一緒に生きてることを実感します。いつも僕らの側にいてくれて、そして、僕らが歌手として存在できる理由になってくれてありがとうございます」と感謝の言葉を伝えたが、新アルバム『WE』のサブタイトル「We or never=僕達じゃなければ絶対にやり遂げられない。僕達じゃなければ、意味がない」の言葉通り、WINNERの最高の瞬間が凝縮されたライブだった。
本ツアーは8月10日のオリンパスホール八王子(東京)、8月31日の静岡市民文化会館、9月1日の日本特殊陶業市民会館(愛知)と続き、9月16日のマリンメッセ福岡でファイナルを迎える。
取材・文=坂本ゆかり
WINNER 2019.7.28(日)千葉・幕張メッセ展示ホール9
ライブ情報
※終了公演は割愛
2019.08.10 (土)【東京】オリンパスホール八王子
2019.08.31 (土)【静岡】静岡市民文化会館 大ホール
2019.09.01 (日)【愛知】日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2019.09.14 (土)【京都】ロームシアター京都 メインホール
2019.09.16 (月)【福岡】マリンメッセ福岡 <ファイナル公演>
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全席指定:¥10,000-(税込)
年齢制限:3歳以上より
枚数制限:1回のお申し込みにつき6枚まで *出演メンバーは予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。