カフカ、9都市巡った充実の「Tokyo 9 Stories」ツアー東京で完結

カフカ「『Tokyo 9 Stories』Release Tour【LIVE 9 CITIES】」東京・UNIT公演の様子。(Photo by Daisuke Miyashita)

カフカ「『Tokyo 9 Stories』Release Tour【LIVE 9 CITIES】」東京・UNIT公演の様子。(Photo by Daisuke Miyashita)

カフカが11月22日に東京・UNITにて全国ツアー「『Tokyo 9 Stories』Release Tour【LIVE 9 CITIES】」の最終公演を開催した。

最新アルバム「Tokyo 9 Stories」を携えて全国9都市を巡ったカフカ。東京公演には、ツアーファイナルを見届けようと各地からファンが集まった。フジイダイシ(Dr)がリズミカルなビートを刻む中、メンバーが順番に登場する形でライブは幕を開ける。そしてオープニングを飾ったのは「Tokyo 9 Stories」の1曲目に収録されている「She's like Sofia Coppola」。クリアなギターの音色が会場に響きわたり、フロアの熱気が徐々に高まっていく。カネココウタ(Vo, G)が「行こうぜ、東京!」と煽るとオーディエンスは手を高く掲げ、バンドが奏でる音に身を委ねた。ミラーボールが回る中で披露されたダンサブルな「Night Circus」、歪んだギターとヨシミナオヤ(B)の奏でる低いベースの音色が織り成すグルーヴが心地よい「Identity」を経て、カネコが再び口を開く。彼は「帰ってきました、東京。リラックスして好きに楽しんで」と挨拶をし、「Tokyo 9 Stories」から「ティファニーで晩餐を」「残飯処理」の2曲を続けて披露した。

「寒くなってきましたね。俺らの季節なので、この曲をやります」というカネコの言葉に続いたのは「Inside of Snowdome」。軽やかな四つ打ちのリズムに乗せてカネコの弾むような歌声が重なり、さわやかなバンドサウンドがフロア中に広がった。躍動感のあるナンバーをプレイする一方で、4人はカネコの「どん底にいたときに生まれた作品で、どん底にならなかったら作ることができなかった」という紹介に続いて「月の裏側」を届け、気だるくメロウなムードを醸し出す。さらに「annular torus (remix ver.)」では張り詰めた空気を、「dramatic irony」では陽気な空気を生み出した。

後半戦を彩ったのは「ニンゲンフシン」をはじめとするアップテンポなナンバーたち。カネコはMCで「今日は最高の日だね。みんなもそうだったらうれしいけどね」と口にし、「ツアーを回って、このアルバムで俺が何を言いたかったのか考えたら、『俺はここにいるよ』って言いたかった。俺の東京に生きた証を聴いてください。最後にこの曲を東京の街に返します」と声を張り上げながら「東京」を熱唱する。ミウラウチュウ(G)、フジイ、ヨシミは力強く楽器を鳴らし、アウトロでは爆音を奏でた。

アンコールで再び姿を現したヨシミは「うれしいな、楽しいな、最高だな」と開口一番に大声で叫び、「いろいろあって、やめようかなと思ったときもあるんだけど、4人でここに立っていることが幸せで」と充実したツアーを振り返る。4人はそのまま和やかにトークを繰り広げ、リラックスしたムードのまま「1985」へ。カネコは感情を解放させるように情熱的に歌い上げラストスパートをかけていく。ツアーファイナルのラストを飾ったのは「線香花火が落ちるとき」。4人は全身全霊で音をぶつけ合い、爽快なアンサンブルを紡いだ。笑顔を浮かべながらメンバーが順番にステージをあとにする中、ヨシミが叫んだ「最高!」という言葉がツアーの充実ぶりを物語っていた。

カフカ「『Tokyo 9 Stories』Release Tour【LIVE 9 CITIES】」
2015年11月22日 UNIT セットリスト

01. She's like Sofia Coppola
02. Night Circus
03. Identity
04. ティファニーで晩餐を
05. 残飯処理
06. Inside of Snowdome
07. 失敗
08. メーテルリンクにお別れを
09. オーロラ
10. 月の裏側
11. annular torus (remix ver.)
12. dramatic irony
13. ニンゲンフシン
14. bananafish story
15. 愛していると言ってくれ
16. サンカショウ
17. 東京
<アンコール>
18. 1985
19. 線香花火が落ちるとき

音楽ナタリー
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