フレンズ達の元気で華やかなライブ&予想を超えた「重大発表」にファン大歓喜!『アイカツフレンズ!』の「BEST FRIENDS! スペシャルLIVE ~Thanks⇄OK~」 レポート

2019.9.10
レポート
アニメ/ゲーム

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女児向けアーケードゲーム「データカードダス」とテレビアニメで、アイドル活動をがんばる女の子達の活躍を描いて人気を博すクロスメディアコンテンツ『アイカツ!シリーズ』。その最新シリーズとなる『アイカツフレンズ!』から生まれた、ユニット「BEST FRIENDS!」の初めての単独ライブが、8月17日(土)にパシフィコ横浜で開催された。シリーズのクライマックスを前にした初のワンマンライブ、そしてアンコールで発表された10月から始まる新シリーズの発表で盛り上がったライブの様子をレポートしよう。

猛暑も吹き飛ばすファンとアイドルのパワー全開でアイドル活動スタート!

快晴の猛暑に見舞われたパシフィコ横浜には、ライブを待ちわびた多くのファンが集結。普段のアニソンライブとは違い、アニメ・声優ファンだけでなく親と共に訪れた子どもの姿も多く見られ、2012年から展開し続けてきた『アイカツ!シリーズ』のファン層の幅広さを感じさせた。

開演時間を迎えると、ステージの大スクリーンにはアニメ『アイカツフレンズ!』の名シーンを劇中でフレンズと呼ばれる2人組にっとユニットごとに構成したスペシャルムービーがスタート。各フレンズのイメージカラーのレーザーが飛び交い、名シーンが映し出されるごとに歓声が上がる中、ステージにはオープニングナンバーを唄う七人が登場し、ライブの幕が上がった。

一曲目は一年目のオープニングテーマ「ありがと⇄大丈夫」。友希あいね/松永あかね・湊みお/木戸衣吹、蝶乃舞花/美山加恋・日向エマ/ 二ノ宮ゆい・白百合さくや/陶山恵実里・白百合かぐや/桑原由気・春風わかば/逢来りんも加わったライブならではのスペシャルな編成によるハーモニーに、スタートからファンのテンションはマックスレベルに盛り上がる。

オープニングナンバーが終わると、ステージ上のゲートが開き劇中ではレジェンドアイドルのフレンズ「ラブミーティア」の神城カレン/田所あずさ・明日香ミライ/大橋彩香が登場し、間髪入れず二曲目の「Believe it」がスタート。2人のイメージカラーの赤と黄色のコンサートライトで客席が染まる中、サビのソロパートでは唄っていない方が客席に手を振って歓声に応えるなど息の合ったパフォーマンスでデュエットナンバーを熱唱。ラストは互いに交差させた腕でハートマークを作る、作中のライブシーンと同じポーズを見事に決めて客席を大いに沸かせて見せた。

曲を終えて今回出演する9人がステージに集合。
「みなさん、もっともっと盛り上がる準備できてますかー? 最後まで熱くなる準備できてますかー? 小さなお友達も大きな声を出す準備はできてますかー?」

そんな松永あかねの呼びかけに会場中のファンが歓声で応え、各出演陣の自己紹介が終わったところでソロナンバーパートがスタート。

「カードは友達! あたしと一緒に輝こう!」
そんなあいねの名セリフと共にあいね/松永あかねが歌う三曲目「窓−ココロ−ひらこう」がスタート。彼女のイメージカラーであるピンクのコンサートライトが輝く中で歌い終えると彼女のフレンズ「ピュアパレット」のパートナーみおを「次はみおだよ! ドーンとこい!」と再びセリフで呼び込む。

それを受けて登場したみお/木戸衣吹の送る四曲目は「セカイは廻る」。青のコンサートライトと照明に染まるステージで、未来の自分へのワクワクをポップに歌い上げると、続いては舞花/美山加恋の「Girls be ambitious!」。イントロはファンも声を出して共に唄う中、等身大の舞花のアイドル活動への想いを込めたナンバーを熱唱。そして曲が終わると声をかけて、ステージ上に舞花が組む「ハニーキャット」のパートナー・エマ/二ノ宮ゆいを招き入れて、女の子のオシャレの素敵さを唄ったフレンズ曲「みつけようよ♪」をポップなダンスと共に披露。そして今度はエマのソロナンバー「おけまる」へと移り、常にやる気全開で突き進むエマの気持ちを元気なダンスと共に歌い上げる。合いの手の部分では客席も声を上げて合わせるなどして盛り上がり、「ハニーキャット」によるメドレーは最高のテンションで締めくくられた。

続いての8曲目は2019年4月から新アイドルとして登場したわかば/逢来りんによる「この世界はすばらしい」。スクリーンにはアニメのステージシーンが映し出され、キャラクターとキャストがシンクロしながらセカイの煌めきや素晴らしさをポップで激しいダンスと共に楽しさ全開に熱唱。初めてのソロステージを見事にやり遂げた。

初ソロを見事にやり遂げた逢来りんを祝福するような大歓声の中で、一息ついてのMCタイムがスタート。話題は当然逢来の初ソロステージの話となり「こんなに広い会場で沢山のファンを前にして唄えて嬉しかった」と逢来が語ると、バックステージで彼女がかなり緊張していたことなども明かされた。そして同じく『アイカツフレンズ!』でデビューした松永あかねと二ノ宮ゆいも初ステージの思い出を語る。

二ノ宮は初ソロステージは、緊張してバックステージで号泣してしまったものの、他の先輩たちに支えてもらえたことを告白。

そして逢来りんは声優デビューがまさか小学生の頃から好きだった『アイカツ!』になるとは思っていなかったと語り、シリーズの歴史を感じさせるコメントに会場からはどよめきにも似た歓声が沸き上がった。

そんな初ステージの思い出語りを終えて再びソロナンバーパートへ。
「私の人生で最高にビビッときたの! 「ラブミーティア」・カレンさんです!」というみお/木戸衣吹の前振りと共に、カレン/田所あずさのソロナンバー「愛で溢れている」がスタート。黄色と紫のライティングが創り出す幻想的な雰囲気に包まれたステージから、様々な愛の形とその大事さが澄んだ歌声と共に紡れていき、ファンもコンサートライトを振りながら静かに聴き入っていた。

そんな「静」のステージから一転、後を受けたミライ/大橋彩香の「アイデンティティ」は赤と緑のレーザーが飛び交い、炎も燃え上がる熱い「動」のステージに。曲のテンポが途中で何度も入れ替わるトリッキーなメロディが客席のテンションも上げていき、テンポの良いコール&レスポンスやリズムに乗った手拍子が会場全体の一体感を生み出していった。

そんな会場の空気を塗り替えるように響き渡った、古いレコードから流れるようにかすれ気味なイントロに客席が再び歓声で湧き上がる。そうして始まったさくや/陶山恵実里の「導かれて」は、王子に恋をした孤独な魔女の恋心を唄ったナンバーを、満月と不気味な森を映し出す映像やネイビーブルーのライティング、そして可憐なダンスを交えながら曲の持つ世界観をステージ上で見せつけた。そして歌が終わると、差し込む月明かりのようなスポットライトが、かぐや/桑原由気を照らし出し、彼女のソロナンバー「偶然、必然。」へ。前の曲から一転して激しいメロディと飛び交うレーザーの演出に彩られながら、強い想いで恋を成就させようとする歌を熱くクールに唄いきった。

そして再びさくや/陶山恵実里がステージに登場し、さくやとがぐやのフレンズ「リフレクトムーン」のフレンズ曲「絆 ~シンクロハーモニー~」がスタート。

激しいピアノソロのイントロから始まり、宇宙や星座に二人の思いを重ねるスケールの大きな歌を、陶山と桑原が演じるさくやとかぐやの双子の姉妹という設定ならではの息の合ったシンクロダンスを披露しながら熱唱。ラストは2人でひとつの満月になったかのようにスポットライトに照らし出され、「リフレクトムーン」独特の世界観を魅せて締めくくった。

まさかの「マカロン音頭」からのフレンズ曲へ

パートを終えてからのMCタイムでは、今回初披露となったさくやとがくやの新衣装からの好きな劇中登場ブランドの話題で盛り上がる。そんな中、突然「みなさーん、こんなドレスはいかがですかー?」の声と共に、屋台を押しながら「ピュアパレット」の2人が音頭のメロディと共に登場。そして披露したのは、劇中で披露されて話題となったみお/木戸衣吹による劇中CMソング「マカロン音頭」! 今回のライブグッズとして物販で販売されて完売した法被を全員に着せると、可愛らしいこぶしを利かせながら「マカロン音頭」を唄って踊る。それに客席もノリノリの手拍子で応えて、会場はさながら夏祭りの様相に。

その盛り上がりの中でステージは再びライブがスタート。ここからの後半戦は各フレンズによるフレンズ曲パートとなり、そのオープニングを飾ったのは「ピュアパレット」の「みんなみんな!」。ノリの良いイントロではステージと客席の間でのコール&レスポンスで盛り上がり、たくさんの友情の広がりを唄った優しい曲にふさわしくステージも優しい光で包まれ、ファンも2人のイメージカラーとなるピンクと青のコンサートライトでステージパフォーマンスを盛り上げた。

続いてステージのゲートから登場したのは「ハニーキャット」。彼女たちが劇中で初めて手にしたベストフレンズレアドレスをイメージした衣装に衣替えした姿に会場が盛り上がる中「個×個」を披露。お互い全然違っていても一緒にいたいという気持ちのこもった曲を熱唱。

続いてのナンバーは「リフレクトムーン」の「Have a dream」。スクリーンに映し出されたアニメのステージシーンとシンクロした見事なダンスパフォーマンスと共に、二人のアイドル活動への想いをゴシックなメロディに乗せて歌い上げた。そしてステージに再び「ハニーキャット」が登場し、ドラマCD「ひと夏のトモダチカラ選手権!」収録の両フレンズによるナンバー「Dear ALL FRIENDS!愛をこめて!」がスタート。コンサートタオルを手に頭上で振り回すパフォーマンスやコール&レスポンスでステージと会場が一体になって会場の熱量も一気に上がっていく。

熱い盛り上がりの中でステージには再び「ピュアパレット」が登場し、「そこにしかないもの」を熱唱。劇中でも印象深いエピソードで使われた曲だけに客席もポップなメロディに合わせて盛り上がっていく。さらに次の曲では「ハニーキャット」も加わり、4人による「いっしょにA・I・K・A・T・S・U!」を披露。4人がステージの上段・下段に分かれてシンクロしたり、ステージに並んで行進しながら唄ったりと、まさにフレンズ感全開のパフォーマンスで会場を盛り上げ、フレンズ曲パートを締めくくった。

「フレンズ曲っていいよねー」とライブを振り返ったMCを挟んで、いよいよライブもクライマックスに。その先陣を切って登場したのはお揃いの新衣装を身にまとった「ラブミーティア」。彼女達の代表曲でもある、気高い宝石のような決意を綴ったナンバー「プライド」を、アニメのステージシーンとシンクロしながらの歌とダンスで力強く歌い上げる。そんなステージの熱に応えるように、客席も2人のイメージカラーの赤と黄色のコンサートライトの輝きで埋めつくされ、最後に2人が手を繋いで絆を確かめ合うパフォーマンに大歓声が巻き起こった。

場内の興奮冷めやらぬ中、ステージの灯りが落ちてスクリーンに映し出されたのは天翔ひびき/日笠陽子とアリシア シャーロット/大西沙織のフレンズ「アイビリーブ」。二日前の放送で披露されたばかりの2人のフレンズ曲「新たなるステージへ」をミュージックビデオで届けるというサプライズにさらなる歓声が上がった。曲に込められた離ればなれになった2人の思いを、美麗なビジュアルと演出で描きだす映像にファンも感慨深げに見入っていた。

ミュージックビデオが終わると、ステージに「ピュアパレット」と「ハニーキャット」の4人が勢ぞろいして、「ひとりじゃない!」がスタート。明るく照らし出されたステージで紡がれる明るく前向きに未来を目指す歌に、ファンも「これがアイカツ!」「もっとアイカツ!」の合いの手を力一杯に入れて共にステージを盛り上げる。ステージ前面で4人がトレインを組んで行進しながらハーモニーを奏でるなど、楽しさ満点のパフォーマンスも交えて曲を終えると、ステージには今日の出演陣9人全員が揃い、ラストナンバーとなる「アイカツフレンズ!」へ。

スクリーンにアニメでの各フレンズそれぞれの名場面が映し出される中、アイドル活動や仲間、そしてフレンズへの想いを9人で元気いっぱいに歌い上げるスペシャルなライブに、客席も各アイドルのイメージカラーのコンサートライトが輝く極彩色の世界に染まっていく。さらにスクリーンに映し出されたライブの様子に、ゲームのあいねとみおが一緒に映ってゲームとリアルの垣根を越えてのアイドル活動が実現するといった粋な演出も加わって、最高のテンションに包まれながら全23曲に渡るライブは締めくくられた。

「アイカツ!シリーズ」最新作『アイカツオンパレード!』の発表にパシフィコ横浜が揺れた! そしてサプライズゲストによる夢のライブも実現!

「アイカツフレンズ!」を歌い終えた出演陣によるライブや収録の思い出を交えた最後の挨拶を終えて、スペシャルライブの幕は閉じたが、ファンの熱はまだまだ収まらない。ほどなく起きたアンコールがいつしか「アイカツ!」コールに変わってしばらくたった時、スクリーンに「重大発表」の文字が映し出されて客席からは期待の歓声が上がった。

この日に重大発表があることは事前に告知されていただけに、いったいどんな内容かを皆が固唾を呑んでスクリーンを見守っていると、シリーズの原点である『アイカツ!』の主人公・星宮いちごの姿が映し出され会場を揺るがすような大歓声が!

さらに『アイカツ!』『アイカツスターズ!』『アイカツフレンズ!』のアイドル達が同じ空間にいるカットが映し出されるたびに映像の音声をかき消すほどの喜びの声が上がり続ける!

ファン大興奮の中で明かされた重大発表の内容は、10月からデータカードダスとテレビアニメの双方でスタートする新シリーズ『アイカツオンパレード!』。今作の新たな主人公「姫石らき」が不思議なアイカツパスによって『アイカツ!』『アイカツスターズ!』『アイカツフレンズ!』の歴代のアイドルたちと一緒にアイカツ!をするまさに夢のような物語。歴代のアイドル達がアイカツ!を通して夢の競演を繰り広げるというファンの予想を超えた内容に、最速でこの新情報に触れることができた会場の熱気はさらにヒートアップ。

そんなテンションをさらに高めるように始まったアンコールライブでは、『アイカツ!』星宮いちごの歌唱担当・わかと『アイカツスターズ!』虹野ゆめの歌唱担当・せながサプライズゲストとして登場。2018年2月の「アイカツ!ミュージックフェスタ inアイカツ武道館!」を最後にシリーズから卒業した2人の登場に、会場の興奮は天井知らずに跳ね上がっていった。そんな2人と「ピュアパレット」そして『アイカツオンパレード!』の主人公・姫石らきを演じることになった逢来りんが、「アイドル活動!オンパレード!ver,」をここで初公開。歴代主人公達がアイドル活動の楽しさと夢を歌い上げる、お祭り感に溢れた楽しい曲は即座に会場のファンに受け入れられ、新シリーズへの期待を大いに高めてくれた。

曲の後のMCでは『アイカツオンパレード!』への期待が各出演陣より語られた。そして今回のライブではスケジュールの都合で参加できなかったが、『アイカツ!』大空あかりの歌唱担当・るかも新シリーズに参加することが告げられ、ファンからは喜びの声が上がった。

そしてアンコールのラストを飾ったのは、わか&せなを交えた11人による「アイカツフレンズ!」。めいめいにステージを飛び回り、互いに抱き合ったりなどしてライブをやり終えた嬉しさを溢れさせながらのパフォーマンスに、ファンもあらん限りの声援で応える形で最高の形でライブは大団円を迎えた。

最後は出演陣全員でライブを盛り上げてくれたファンへ「ありがとうございました!」と感謝の挨拶が。さらにステージに残ったあいね/松永あかね・みお/木戸衣吹・らき/逢来りんの3人が、マイクを外した生声で「ありがとうございました!」とダイレクトな感謝の気持ちを伝えて、『アイカツフレンズ!』初のワンマンライブは大盛況のうちに幕を閉じた。

シリーズを応援し続けてきた幅広い層のファンすべてが楽しめる、明るく楽しいライブとなった『アイカツフレンズ!』初のワンマンライブ。歴代アイドル大集合!とこれまでシリーズを応援してくれてきたファンへの最高のプレゼントとなった新シリーズ発表も盛り上がり、今後も『アイカツ!シリーズ』が盛り上がっていくことを確信させてくれるライブとなった。

取材・文:斉藤直樹

セットリスト

8/17『アイカツフレンズ!』BEST FRIENDS! スペシャルLIVE ~Thanks⇄OK~ @パシフィコ横浜
 
1. ありがと⇄大丈夫 (あいね・みお・舞花・エマ・さくや・かぐや・わかば)
2. Believe it (カレン・ミライ)
3. 窓-ココロ- ひらこう (あいね)
4. セカイは廻る (みお)
5. Girls be ambitious! (舞花)
6. みつけようよ♪ (舞花・エマ)
7. おけまる (エマ)
8. この世界はすばらしい (わかば)
9. 愛で溢れている (カレン)
10. アイデンティティ (ミライ)
11. 導かれて (さくや)
12. 偶然、必然。 (かぐや)
13. 絆 ~シンクロハーモニー~ (さくや・かぐや)
14. みんなみんな! (あいね・みお)
15. 個×個 (舞花・エマ)
16. Have a dream (さくや・かぐや)
17. Dear ALL FRIENDS! (舞花・エマ・さくや・かぐや)
18. そこにしかないもの (あいね・みお)
19. いっしょにA・I・K・A・T・S・U! (あいね・みお・舞花・エマ)
20. プライド (カレン・ミライ)
21. 新たなるステージへ(ミュージックビデオ) (ひびき・アリシア)
22. ひとりじゃない! (あいね・みお・舞花・エマ)
23. アイカツフレンズ! (BESTFRIENDS!)
アンコール
1. アイドル活動!オンパレード! (あいね・みお・らき/わか・せな)
2. アイカツフレンズ! (全員)
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