山下大輝&梶裕貴と作曲家・林ゆうきが『ヒロアカ』を語り尽くす! アニメ『ヒロアカ』ウインドオーケストラコンサートが開催
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左から 梶 裕貴(轟役)、山下大輝(出久役)、林ゆうき(音楽)、横山 奏(指揮者)
2019年8月31日(土)東京文化会館大ホールにて、堀越耕平による大人気コミック『僕のヒーローアカデミア(以下ヒロアカ)』史上初となるコンサートイベント・アニメ『僕のヒーローアカデミア』ウインドオーケストラコンサートが開催された。
今回のコンサートは、アニメ『ヒロアカ』本編を彩る劇中曲から厳選された楽曲たちを吹奏楽<ウインドオーケストラ>で生演奏。さらに、トークコーナーでは、『ヒロアカ』劇中音楽の作曲家・林ゆうき、ヒロアカキャストから緑谷出久役の山下大輝と、轟焦凍役の梶裕貴が登壇し、作品や音楽に関するトークを行った。
コンサートは、No.1ヒーローのオールマイトをテーマにした楽曲「私が来た!!」の演奏で幕が上がった。オーケストラによる壮大で迫力あふれる生演奏で『ヒロアカ』の世界観がさらなる深みを持って表現される。観客からの大きな拍手の中、本作の音楽を手掛ける林ゆうきが登壇し、「こんなに大きな会場で、たくさんのお客様に自分の作った曲を聴いてもらえることがとても嬉しいです。」と喜びをこめて挨拶した。また、本作のキャストを務める山下大輝と梶裕貴の2人も登壇し、「素晴らしかったです。とても感動しました。オールマイトの姿が目に浮かぶようです。」と、感激した様子で演奏を聴いた感想を語った。
アニメ『僕のヒーローアカデミア』ウインドオーケストラコンサート
『ヒロアカ』の楽曲は、物語にあわせてテンポをとても速くするなどメリハリのある曲調が多いため、最初にオーケストラコンサートの話を聞いた際には生演奏で実現できるのか不安だった、と明かした林。しかし、今回、リハーサルで楽曲を聴き、「とても素晴らしい編曲に仕上がりました。」と嬉しい様子で感想を語った。続いて、雄英高校の学園生活をイメージした明るく力強い曲調の「雄英高校」や「明るく元気に」など、日常を彩る楽曲を演奏。さらに、「平和の象徴」「PLUS ULTRA」など、重厚な楽曲に多くの観客が魅了されていた。
第1部後半では、『ヒロアカ』の物語を盛り上げる戦闘シーンをイメージした迫力の楽曲が次々と演奏され、林は、自身の思い入れのある曲として「My Hero Academia」と「君はヒーローになれる」を紹介。この2曲に関しては、「何度も聴き返すほど気に入っている」という林は、「今回、コンサートで改めて聴くことができ、とても感激した」と語った。また、メインテーマとなる「You Say Run」については、“自身の代表曲”とコメント。楽曲に込めたテーマとして、「出久の心情を表現した曲で、曲の始めは静かで、ヒーローを目指すための気持ちや葛藤といった心のうねりを表現しており、彼が走り出す瞬間はデクがヒーローを真っすぐに目指す、そんな気持ちに合わせて曲もリズミカルで大きく表現している」と制作秘話を明かした。さらに「You Say Run」という楽曲タイトルについては、作中でオールマイトがヒーローの卵である生徒達に向かって語る「有精卵」をヒントに、出久が走り出すシーンと重ねて英語で「You Say Run」と名付けたと語った。そして、キャラクターの気持ちに寄り添うような疾走感あふれるメインテーマがオーケストラで演奏され、観客より鳴りやまない大きな拍手が贈られた。
アニメ『僕のヒーローアカデミア』ウインドオーケストラコンサート
コンサートの第2部では、「獲りに行く!」「Weeee Are Fu×kin Super Start!!」「騎馬戦」と、アニメ第2期で描かれた雄英体育祭をイメージした戦いの楽曲を立て続けに披露。梶は「楽曲を聴いているだけでドラマが頭に浮かんできます。音楽の力はすごいです。」と演奏を聴いての感想を語ると、林は、声優陣に対して「まだ音楽のついていない状態で行うアフレコで迫力の演技を見せるのがすごい」と賞賛の言葉を返した。その言葉を受けて梶は「TV放送で完成した本編を見た時に、音楽があることで、さらに素晴らしい作品になっている。」と熱く語り、例えばイベント等で披露する朗読劇などでは、「音楽があることで気持ちをさらにぶつけられる。」と音楽の重要性についても触れた。
後半では、キャラクター名そのままがタイトルとなっている「青山優雅」を演奏。林は、「サブテーマとして作った曲のアレンジです。青山くんだけではなく、1-Aの生徒たちが活躍するかっこいいシーンで使うために作った曲です。」と語り、「改めてコンサートでこの曲を聴くことができたことや、こんなにも愛されている作品の音楽を担当できたことがとても嬉しい」と感謝の言葉を語った。
アニメ『僕のヒーローアカデミア』ウインドオーケストラコンサート
コンサートは終盤となり、激しくドラマティックな展開で聴かせる戦いの曲「ワン・フォー・オール VS オール・フォー・ワン」を演奏。第3期の見どころの一つでもあるNo.1ヒーローのオールマイトと宿敵オール・フォー・ワンとの激闘を振り返り、「まさにオーケストラで演奏するために生まれたような曲」だとキャスト陣が印象を語った。また、この時のアフレコ収録時の様子についてもふれ、山下は「オールマイトを演じ戦っている三宅健太さんの背中を見守るしかできなかったです。勝ってくれという想いしか無かった。」と、当時のアフレコを振り返った。また、10月より放送がスタートするTVアニメ4期についても語られ、林は「新しいキャラクターや、今までにないようなシーンの曲をいくつか作りました。今回は、レコーディングでニューヨークまで行き、とても良い曲が録れたので楽しみにしてほしいです。」と4期の音楽について期待が膨らむコメントを語った。
そして、コンサート最後には、3期のクライマックスで描かれた出久と爆豪の対決シーンを盛り上げた「勝己と出久」を披露。会場からは大きな拍手が沸き起こった。アンコールを迎えると、林が驚きの割烹着姿で登場。後日行われる自身のコンサートの衣装を先んじて着た林自らが指揮者となり、アンコール曲として「You Say Run」を再び演奏。また、会場には、デク、オールマイト、爆豪、お茶子らのキャラクターが登場。客席も一体となって大きな手拍子で演奏を盛り上げた。
アニメ『僕のヒーローアカデミア』ウインドオーケストラコンサート
アニメ『僕のヒーローアカデミア』ウインドオーケストラコンサート
コンサートの最後には、ゲスト一人一人より観客に感謝の言葉が贈られた。
林ゆうき(音楽)
林ゆうき(音楽)
『ヒロアカ』は、イチ視聴者としても楽しんでいる作品です。今後、フルオーケストラや、ゆくゆくはフィルムコンサートもできたらと思っています。今回はウインドオーケストラ用に葛西竜之介さんに見事なアレンジをして頂きました。素晴らしい演奏をして頂いた東京佼成ウインドオーケストラの皆さん、指揮者の横山奏さん、ありがとうございました!
山下大輝(出久役)
山下大輝(出久役)
普段オンエアやサントラでたくさん曲を聴いていて素敵だなと思っていたのですが、今回、こうして生演奏で聴くことができて感激しました。また、皆さんと一緒に聴けるような機会があればと思います。皆さんが、心から『ヒロアカ』や音楽が好きだということを感じることができました。
梶 裕貴(轟役)
梶 裕貴(轟役)
作品の魅力はもちろんですが、音楽の力を改めて感じることができる素晴らしい機会でした。初めてオーケストラのコンサートに足を運んでくださる方もいらっしゃって、『ヒロアカ』という作品がきっかけになったことを嬉しく思っています。
コンサート最後には、『ヒロアカ』のイベントでは恒例となった「更に向こうへ!」のゲストからのコールに「プルスウルトラ!」と観客全員で答え、迫力のコンサートは大盛況のうちに幕を閉じた。
現在「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて連載中の『僕のヒーローアカデミア』は、既刊24巻で早くもコミックスシリーズ累計発行部数2300万部を突破。TVアニメ第4期シリーズが2019年10月12日(土)より毎週土曜夕方5時30分、読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット(※一部地域を除く)にて放送がスタートし、劇場版最新作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』が2019年12月20日(金)に全国ロードショーとなる。今回のコンサートを筆頭に、この秋、“ヒロアカ旋風”はますます加速していく。
アニメ『僕のヒーローアカデミア』ウインドオーケストラコンサート