霧矢大夢・保坂知寿の顔合わせで二人芝居『メアリー・ステュアート』
-
ポスト -
シェア - 送る
霧矢大夢・保坂知寿
演劇ユニット「unrato(アン・ラト)」は2020年1月31日(金)~2月9日(日)、霧矢大夢、保坂知寿の顔合わせで、ダーチャ・マライーニ作『メアリー・ステュアート』を上演する。
男性遍歴とともに波乱の生涯を送り処刑されたスコットランド女王、メアリー・ステュアート。一方、未婚を貫き「国家と結婚した」といわれたイングランド女王、エリザベス1世。同じ時代にひとつの島に生きながら、生涯一度も会うことのなかった二人の女王を描いた物語だ。同題材はNHK BSのテレビドラマ『クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮(原題:REIGN)』や映画『ふたりの女王(原題:Mary Queen of Scots)』、さらにはドニゼッティのオペラ『マリア・ストゥアルダ』 (2020年6月にMETライブビューイング上映予定)等でお馴染みであろう。
登場人物はメアリーとその乳母、そしてエリザベスとその侍女の四人だが、メアリーを演じる女優はエリザベスの侍女を、そしてエリザベスを演じる女優はメアリーの乳母も演じる、実質的には二人芝居である。同じ場所、同じ時代に生きた四人の姿が反響しあい、女性の孤独や怒り、強さや喜びが浮かび上がる。
フリードリヒ・シラーの『メアリー・ステュアート』を下敷きに二人芝居に翻案したのは、イタリアの劇作家・小説家のダーチャ・マライーニ。日本ではこれまで、麻実れい×白石加代子、南果歩×原田美枝子、中谷美紀×神野三鈴などの顔合わせで上演されてきた。本公演では、元宝塚月組トップスターの霧矢大夢、劇団四季出身の保坂知寿の組み合わせで、あえて150席の小空間での上演に挑む。多彩な舞台で活躍する二人の実力派女優が向き合う、濃密なせりふ劇となるだろう。
奇しくもシラー版の『メアリ・スチュアート』が2020年1月27日~2月16日に世田谷パブリックシアターで上演されることも発表されており(長谷川京子、シルビア・グラブら出演)、同時期に作者の異なる『メアリー・ステュアート』を二作、舞台で味わうことができる。
男性遍歴とともに人生を変えられていったスコットランド女王のメアリー・ステュアートと、男女問題が政治に影響するのを嫌い生涯独身を貫いたイングランド女王のエリザベス1世。互いに意識しあいながらも、史実では顔合わせることのなかった二人が、夢の中で出会っていく。出会ったことのない相手との会話から、それまで表に出すことのなかった本音が見えはじめ…。
【キャスト】
霧矢大夢(きりや・ひろむ)
大阪府出身。元宝塚歌劇団月組トップスター。2009年に文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。2012年の宝塚歌劇団退団後も舞台を中心に精力的に活動を続けている。退団後の主な出演作に『マイ・フェア・レデイ』『ラ・マンチャの男』『THE LAST FLAPPER』『この熱き私の激情』『タイタニック』『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』など。2015年には『I DO! I DO!』で第22回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。2019年は『LULU』『ピピン』、『25th anniversary Dinner Show』に出演。11月にはミュージカル『ビッグ・フィッシュ』、2020年5月に『NEWSIES』に出演予定。
保坂知寿(ほさか・ちず)
東京都出身。1982年より劇団四季に在団。ミュージカル『CATS』『マンマ・ミーア!』などに出演、ストレートプレイ『オンディーヌ』『永遠の処女テッサ』などに主演し、2006年に退団。退団後も舞台を中心に活躍している。主な出演作に、『ペテン師と詐欺師』『レベッカ』『ライムライト』『夢の裂け目』『ブロードウェイと銃弾』『ドッグファイト』『休暇-Holidays-』『ヤング・フランケンシュタイン』『これはあなたのもの 1943-ウクライナ』『エドウィン・ドルードの謎』『ヴェローナの二紳士』『地獄のオルフェウス』『秘密はうたう』『パイレート・クィーン』など。第34回菊田一夫演劇賞を受賞。
2020年4月『モダン・ミリー』に出演予定。
【演出】
大河内直子(おおこうち・なおこ)
1992年、英国王立演劇学校(R.A.D.A.)に日本人で初めて入学。演出とプロダクションマネージメントを学ぶ。英国で蜷川幸雄に出会い、卒業後は演出助手、翻訳などに携わる。蜷川幸雄演出作品では『夏の夜の夢』『身毒丸』『美しきものの伝説』『コースト・オブ・ユートピア』『ムサシ(ロンドン・NYバージョン)』『マクベス』『尺には尺を』『海辺のカフカ』などに演出助手として参加。海外公演も多数担当する。演出作品に『犀』(2004年)、『さすらい』(2006年)、『I DO! IDO!』(2014年、霧矢大夢が読売演劇大賞優秀女優賞)、『THE LAST FLAPPER』(2016年、2017年)など。2017年、プロデューサーの田窪桜子と演劇ユニット「unrato」を立ち上げる。unratoでは日本初演『BLOODY POETRY』、ミュージカル『I DO!I DO!』、日本初演『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』などを演出している。2020年3月、『冬の時代』(作:木下順二)を演出予定。
公演情報
■作:ダーチャ・マライーニ
■翻訳:望月紀子
■演出:大河内直子
■日程:2020年1月31日(金)~2月9日(日)
■会場:赤坂RED/THEATER
■出演:
メアリー・ステュアート/霧矢大夢
エリザベス1世/保坂知寿
■料金:一般8,800円、学生4,400円、高校生以下3,300円(全席指定・税込)
■一般発売:2019年12月中旬
■公式サイト:http://ae-on.co.jp/unrato/