奥山雄太が主宰する劇団ろりえ 第13回公演『いけない先生』の上演が決定
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2019 年 12 月 26 日(木)〜12 月 30 日(月)下北沢 駅前劇場において、劇団ろりえが『いけない先生』を上演する。
劇団ろりえは、NHK『なつぞら』スピンオフドラマや映画『恐怖人形』の脚本を手掛けるなど、脚本家としても活躍している奥山雄太が主宰、脚本、演出を務める劇団。2007年にサークル「早稲田大学演劇倶楽部」を母体に結成された演劇ユニットだ。メンバーは奥山雄太、俳優の徳橋みのり、斎藤加奈子、梅舟惟永、志水衿子の5人。女の子に対する絶対的な憧れと男の子であることへの開き直りをさまざまな角度から描き出す。
本作品は、劇団として初となる学校を舞台とした作品で、奥山自身が20代の頃、演劇の専門学校の講師を担当した経験から、「先生」と呼ばれる若者たちの葛藤を、ろりえらしいシニカルな笑いの中で表現している。
出演は前回公演『ミセスダイヤモンド』でも主役を務め、さまざまな劇団で高い評価を得ている女優・岩井七世をはじめ、安藤理樹、岡野康弘、尾倉ケント、高木健、秋乃ゆに、岩田恵里、加藤夏子など、ろりえに欠かせない常連メンバーたちが連なる。
また、奥山の脚本による横山翔一監督の映画『新橋探偵物語』で主演を務めた長野こうへいと、同じく横山監督作品『はめられて Road to Love』に出演の斉藤結女がろりえ初出演する。「チームろりえ」のメンバーと、奥山が脚本家として出会った映像畑の俳優を揃えた、総勢 18 名の「奥山雄太的オールスターキャスト」が集結する。
公開されたフライヤービジュアルを飾るのは、それぞれに物憂げな表情を浮かべる教師役の岩井七世と生徒役の斉藤結女。先生の何が“いけない”のか、あらゆる想像を掻き立てるデザインとなっている。
奥山雄太コメント
20 代の頃、演劇系の専門学校の講師を担当したことがあります。今思えば当然なのですが、受け持ったクラスの生徒たちは、私のことを「センセイ」と呼びました。しかし、 その時の私はそれを受け入れることができませんでした。自分でも、まだ自分が何者にもなれていないと思っているのに、「センセイ」だなんて。強い違和感があったのです。 あれから何年も経ち、私を取り巻く環境も随分変わりました。けれど、私は私が何者なのか、今もまだわかりません。もしかすると、それはずっと変わらないのかもしれない。 だとしたら、私はあの時、もっとちゃんと「センセイ」でいなくちゃいけなかったのではないか。私を「センセイ」と呼んだ彼らに、言わなくちゃいけない言葉があったのではないか。本作は、ろりえで初めての学園モノの演劇です。「センセイ」と呼ばれるようになった若者たちの葛藤と、まだなんにも知らない学生たちの未来讃歌です。金八先生に出るのが夢でした。
奥山雄太プロフィール
1987 年生まれ、早稲田大学第一文学部卒。2007 年に早稲田大学演劇倶楽部の演劇ユニットとして「ろりえ」を旗揚げ。以後全公演の作・演出をつとめる。「ポップ」さと「シニカルなギャグ」が特徴。2019 年夏、ABC/テレビ朝日のドラマ『ランウェイ24』でチーフ脚本家デビューを果たす。また2019 年 11/2 放送のNHK 連続テレビ小説 『なつぞら』スピンオフドラマ『十勝男子、愛を叫ぶ!』の脚本を担当した。2019 年はホラー映画の脚本にも挑戦。映画『恐怖人形』(監督:宮岡太郎、主演:小坂菜緒(日向坂 46)、2019 年 11/15 公開)ではオリジナル脚本を担当。また盟友の映画監督横山翔一氏とタッグを組み、定期的に作品を発表。自主映画「はめられて Road to Love」(監督:横山翔一、脚本:奥山雄太)ではゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2017 オフシアター・ コンペティション部門北海道知事賞を受賞。タッグ2作目となるピンク映画「新橋探偵物語」 (監督:横山翔一、 脚本:奥山雄太/OP PICTURES+ FES 2018 参加作品)は大蔵映画出資のピンク映画ながらアップリンク 渋谷でロードショーが決定し、2019 年3/16から4/10まで約1ヶ月上映された。 「KBOYS」「レンタルの恋」「ぶっせん」「都市伝説の女」などのドラマ脚本に多数参加。 100万再生以上のプレビュー数を誇る WEB アニメ「モンスターストライク」のシナリオチームにも参加。 「アーサー騎士王の覚醒」編ではシリーズ構成も担当している。
中間テストが目前に迫ったある日。女生徒たちは試験問題を盗むため、真夜中の職員室に忍び込んだ。しかし、学内最強の女教師軍団がこれを迎え撃ち、計画は失敗に終わる。 ……はずだった。主犯格の女生徒がやけっぱちで盗んだ書類の中から、セクシー映画のシナリオが見つかる。 いけないんだ、いけないんだ。先生に言ってやろ。