【SPICE独占写真あり】「H ZETTRIO TOUR 2019 – 気分上々 –」いよいよ終盤戦へ！ 静岡県 富士市文化会館ロゼシアターライブレポート

2019.11．09 H ZETTRIO「H ZETTRIO TOUR 2019 – 気分上々 –」富士市文化会館ロゼシアター

笑って踊れるピアノジャズトリオH ZETTRIO（エイチゼットリオ）が、今年７月から日本全国をまたにかけて開催してきたツアー「H ZETTRIO TOUR 2019 – 気分上々 –」の静岡公演が11/9(Sat)富士市文化会館ロゼシアターで開かれた。

追加公演も含めた全25本中の12本目となるこの公演は、発売早々にソールドアウトしていただけに大きな盛り上がりが予想されていたが、文化会館周辺は開場前からすでに熱気に包まれていた。

入場が始まると、待ち構えていた観客はすぐに客席を埋めつくし、演奏の開始まではまだ間があるというのにすでに声援すら聞こえる。舞台に飾られたトレードマークの3本のバナーが場内の熱気に煽られたかのように揺れている。

客席の灯りが落ち、真っ赤な光に染まった舞台上へH ZETTRIOの３人がふざけながら登場すると、悲鳴にも似た大声援が巻き起こった。その中からはちびっこ達の声も沢山聞こえている。

 一曲目はレギュラーラジオ番組のテーマソングでもある「Happy Saturday Night」。 オールドファッションなアンサンブルに笑いもどよめいたが、そこから一転、スタイリッシュなjazzアドリブで攻勢をかけるピアノと、怒涛のソロで受けて立つドラムスの攻防が始まった。

２曲目「 Virtual World (JAZZ)」が終わり盛大な拍手がうねりとなって客席を席巻する中、すかさずベースソロからベーラインをフィーチャーし、これでもかと攻める「NIRE The Bassman」

終了後には、H ZETT MとH ZETT KOUがH ZETT NIREをおちょくる場面もあり、大きな笑いが起こるとNIREは「富士山に負けないような大きな心で頑張るぞ！」と叫んだ。

「SEVEN 」ではH ZETT Mは何故かシャドウボクシングをしながらショルキーへと楽器を持ち替えた。

 彼らが毎週日本の名曲を斬新な解釈でアレンジするテレビ番組「SPEED MUSIC ソクドノオンガク」から視聴者に大好評をえた吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」を披露。メンバーたちもお気に入りなのか、ここ最近頻繁にライブで演奏しているナンバーだ。ベースラインが歌メロをなぞるというユニークな展開だが、相当高度な演奏力が無ければできないアレンジだ。

続く「Z界のテーマ」で再び会場が一体化したところで、元旦リリースのアルバムタイトルナンバー「レソラ」では悲鳴のような歓声が上がった、と思いきや「明日の景色」夕日のような照明をバックにしっとりと聴かせる。

そして終盤戦はグルーヴ抜群な、このタイミングお決まりナンバー2曲「NEXT STEP」「Beautiful Flight」ときて、本編の最後を今ツアーのタイトルナンバー「気分上々」で締めた。

ここまで盛り上がった会場は当然鳴りやまないアンコールの声に揺れる。再び舞台に登場したH ZETTRIOは、小さなお友達に向け、たくさん食べてとのメッセージを伝えて「大きくなれよ」、そして「MESHI KUTTE YEAH!」。

いよいよとなったラストソングは客席総立ち、大歓声の渦の中「Dancing in the mood」。

富士市文化会館でのコンサートは、あふれた熱気の余韻と次回への期待を膨らませてついにその幕を閉じた。

このコンサートツアーの追加公演であり、今年2019年の集大成となる12/3オーチャードホール公演は久々の平日公演となる。メンバーたちがめずらしく「H ZETTRIOファンは是非来てほしい。久々の大人のH ZETTRIO魅せる」とその意気込みを発信しているだけに、大きな期待が膨らむところだ。

 

Photo by 工藤小春

 

尚このライブのバックステージにて、インタビューを敢行。来年に向けてなどココでしか聞けない、インタビューは後日SPICEにて掲載予定となっておりますのでお楽しみに。