和田唱（TRICERATOPS）、ソロツアー特別公演でテレビ放送とDVD発売、2020年のアルバムリリースツアーを発表

 

通常のステージ上にも観客を入れ、前方に特設されたステージで四方を囲まれ一人っきりでパフォーマンスをするという、秋から行った全国ツアー『一人宇宙旅行～アイ ココロ　経由編～』の特別公演が、2019年12月30日（月）、満員のマイナビBLITZ赤坂で行われた。

ループペダルを駆使しライヴ（生）で音を積み上げGROOVEを創り上げる曲や、シンプルにアコースティックギターやピアノの弾き語り、ギターインストで聴かすカヴァー曲、制作中のニューアルバムの曲やテレビ番組『クリスマスの約束』で小田和正と熱演した番組恒例の映画楽曲メドレーを和田唱アレンジで再選曲し再演するなど、その豊かな音楽性から繰り出す「人が遭遇する人生の喜怒哀楽」までをも余すとこなく全て出し切って表現した、和田唱ならではの暖かく深いパフォーマンスで、満員の観客を大いに盛り上げた。

また、NegiccoのKAEDEに提供したという「ただいまの魔法」をセルフカバーし、「彼女を想定して家族愛をテーマに歌詞を書いたのに、その歌詞が（先日惜しまれながら他界した）父への気持ちともリンクしていた」という話のMCから「親しい人との別れを経験したすべての人へ捧げます」と言って新曲「さよならじゃなかった」へつなげた部分では、会場中に大きな愛を広げ、深い涙を誘った。

またアンコールで、この日の模様がCSチャンネル「日テレプラス」で2020年2月16日（日）に放送になることと、後のDVD化を発表。また終演後、ロビーに掲示された大型ポスターで2020年6月に次回のアルバムリリースツアーを開催することを発表した。

アグレッシブに活動を展開する和田唱に、本物を求める音楽ファンから引き続き、大きな注目が寄せられている。

撮影＝山本倫子