都内3つの地点を巡るツアー型演劇 Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13『光の速さ -The Speed of Light-』詳細が決定
『光の速さ -The Speed of Light-』
2020年5月に『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』のひとつとして行われる、アルゼンチンの演劇/映像作家マルコ・カナーレが手がける演劇プロジェクト『光の速さ -The Speed of Light-』の公演詳細が決定した。
『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』とは、オリンピック・パラリンピックが開催される2020年の東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組『Tokyo Tokyo FESTIVAL』の中核となる企画。東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催し、国内外から応募のあった2,436 件から選定した13 の企画を『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』と総称し、オリンピック・パラリンピックが開催される2020 年にかけて展開していく。
『光の速さ -The Speed of Light-』では、公募により集まった東京在住の65歳以上の出演者と共に東京の街をめぐるツアー型演劇を上演する。観客が出演者に導かれ都内の3 つの地点を巡り、東京に暮らすシニア世代の個人史がパフォーマンスを交えて語られる。あわせて東京でのリサーチをベースにマルコ・カナーレが書き下ろした、過去・現在・未来の3 編で織りなすフィクションの物語が上演されるという。なお、演劇の公演に先駆けて、出演者たちそれぞれの物語を描いたスピンオフの短編動画を公式YouTube チャンネルで順次公開するほか、本企画の制作現場を追ったドキュメンタリー映像も制作・上映予定だ。
マルコ・カナーレ(作・演出)メッセージ
マルコ・カナーレ(作・演出)
『光の速さ -The Speed of Light-』は、シニア世代とともに東京という街の歴史を知り、その未来を展望する作品です。
戦時中に幼少期を過ごした方もいれば、戦後復興であったり政治運動が盛んな時期など、それぞれが駆け抜けてきた時代のエピソードとともに、今は亡き、あるいはまだ生まれていない命へ想いを馳せるーー。そんな彼らの記憶やビジョンをもとに、物語やセクシュアリティー、死後の世界、信仰心などを浮かび上がらせます。
「東京」という大舞台(会場となるのは家屋や道端、神社など)で繰り広げられるこの演劇的な旅路では、能、タンゴ、盆踊りといった、代々受け継がれてきた歌や踊りなどが繰り広げられるとともに、能の起源と言われる松の木を探しに出かける老女、子どもが姿を消し大蛇に支配された未来の終末世界、人類を救うためゴミで建てられた島などの物語が展開していきます。
『光の速さ -The Speed of Light-』とは、東京のシニアたちの遺産であり、彼らの人生そのものなのです。