京都を拠点とする劇団速度が字幕劇『舞台の実存とスクリーン、間にいるあなたの眼』を上演
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2020年3月5日(木)~8日(日)京都芸術センターフリースペースにおいて、京都を拠点に活動する劇団速度が、『舞台の実存とスクリーン、間にいるあなたの眼』を上演する。
劇団速度は2016年結成、京都を拠点として舞台芸術や美術に携わるアーティストが所属している。制作する作品は舞台作品のほか、蛍光灯を素材としたインスタレーションパフォーマンスや、ゲストハウスの客室に宿泊する上演型展示など多岐にわたっている。異なるメディアとのコラボレーションの中にあるズレや、そのキョリなどに着目し、上演という形に立ち上げることでしか成り立ち得ない表現を追求している。
本公演は、2016年に初演された、劇団速度の初期の代表作で沈黙劇『破壊的なブルー』のリクリエーションとなる。舞台上の行為や出来事が、スクリーンに映写されるテキスト(戯曲の全て)によって記述/指示されるという形式を引き継ぎつつ、本作では舞台における言葉、ひと、もののあり方を通じ、上演が何事かとして共有されるプロセスに焦点を当てたパフォーマンスとして発表する。構成・演出は野村眞人が務め、キャストは瀬戸沙門、武内もも、好光義也が決定している。
作品で最も特徴付けるものは言葉のあり方で、演劇において言葉は、通常戯曲に書かれたものであり、俳優によって記憶され、舞台上で語られるものだが、本作においては、俳優によって発語され、観客によって聞かれるものという、演劇における自然なあり方ではなく、俳優によって行為され、観客によって読まれるものとに分けて提示される。
俳優を前景とする表象、その奥行きとしての意味という上演構造を解体し、意味されるものと意味するものを並立させること、そしてそれを繰り返すこと、この形式自体が孕むドラマを上演すること、それが本作の狙いとなっている。
公演情報
3月5日(木) 14:00 - / 19:00 - ※プレビュー公演
6日(金) 19:00 -
8日(日) 12:00 - / 17:00 –