『RIZIN.21』参戦の金原正徳が練習公開! 「RIZINで闘いたい選手がいる。勝たないといけない」
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『RIZIN.21』参戦の金原正徳が練習公開。2分1Rのミット打ちを披露した
RIZINの2020年初戦となる『RIZIN.21』が、2月22日(土)に静岡県の浜松アリーナで開催される。
その『RIZIN.21』のセミファイナル(第9試合)でビクター・ヘンリーとファイトする金原正徳が2月12日(水)、都内で練習を公開した。
『RIZIN.21』第9試合(セミファイナル)ビクター・ヘンリーvs金原正徳
MMAをはじめグラップリングやキックボクシングなど50戦以上の経験を積むベテラン金原正徳。ビクター・ヘンリーとは過去にグラップリングの試合で対戦しており、そのときは金原が一本勝ちした。今回はMMAルールでの再戦。RIZIN初参戦となる金原は、はたしてどんな試合を見せてくれるのか。
公開練習では2分1Rのミット打ちを披露。その後、囲み取材に応じた。
ーー現在の心境はいかがですか?
ずっとタイにいたので試合の感覚が今のところそんなにないですね。練習をガツガツやっているので、それが落ち着いてからって感じですね。試合が近づいている感じはしないです。
ーーRIZIN初参戦ですが、RIZINにはどんなイメージを持っていますか?
自分が試合しない間にどんどん大きくなって盛り上がってるし、自分と同じバンタム級の選手が増えて、世界のトップ団体に劣らない、すごくレベルの高い階級だと思うし、客観的に見て魅力のある団体だなと思いました。
ーータイではどんな選手と練習していましたか?
RIZINに出場した選手だと、トップノイ・タイガームエタイとトレント・ガーダムです。トレント・ガーダムは同じ階級で同じ日に試合をするということもあるので、お互い一緒にスパーリングしたり組み合いしたりしました。
ーートレント・ガーダム選手は(同日に試合をする)井上直樹選手の敵ですね。
ははは、そうですね(笑)。
井上直樹選手は日本人ですが面識もないし、どっちが敵とか味方とかないし、近くにいた練習相手がたまたまトレント・ガーダムだっただけです。そこに日本人だからという感情はないです。
ーーそこでは良い練習ができましたか?
日本人にない上手さややり辛さがありました。外国人ならではのリズム感とかプレッシャーの掛け方だとか、やり辛かったですね。
ーーそもそも、なぜタイへ行ったのですか?
断トツで暖かいからです。暖かいのが一番の優先でしたね。今までトレーニングキャンプはアメリカに行くことが多かったのですが、今回タイガームエタイを選んだのは暖かいのもありますが、日本人では山田(哲也)くんがいたり、トレント・ガーダムがいたり同じ階級の選手が居ることも要因の一つでした。
ーー1年10ヵ月ぶり、約2年ぶりのMMAですが、RIZIN参戦を決意した気持ちを教えて下さい。
この2年間は自分の中でいろいろ考えさせられる事がちょっとあって、ずっとUFCを目指して頑張ってやってきて、カットされた時に目標が無くなって、選手として終わるのかなと思ってなんとなく着地点を探している自分がいたんです。なあなあでやっていくのが一番ダメだと思っていたので、自分の中で区切りつけるためにもRIZINに出ると決めました。
その背中を押してくれたのは練習仲間の小見川さんだったり、先輩ファイターの背中を見て「自分は何やってるんだ」と思いましたし、悔しかったですね。先輩方に背中を押してもらったというのもありましたし、最後に自分の区切りをつけるためにも…次の試合で引退するわけじゃないですけど、悔いのないようにこの試合に賭けてきたし、全てを捨ててじゃないですけど、この1ヶ月間、一人になって、もう一度昔の自分を呼び戻すじゃないですが、身体をつくってきたこの2年間をぶつけて、自身の格闘技人生を2月22日にぶつけられたらと思っています。
ーー世界のトップに近づくために練習しているとおっしゃっていましたが、RIZINはその状況にあると思いますか?
最後にRIZINで勝負をしたいと思ったのも、闘ってみたい選手がいて、その選手がRIZINに居るので、RIZINに出る意味があると思っています。そのために次の試合に勝たなきゃいけないと思っています。ビクター・ヘンリーはめっちゃ強いのは分かっていますが、RIZINでの自分の立ち位置を確認する意味では良いかなと思っています。ここで負けてたらトップ戦線には入れないし、勝ったら説得力が出るし発言権もあると思っています。ビクター・ヘンリーは立ち位置を決めるという意味では良い相手だと思っています。
ーー闘いたい相手とは誰ですか?
勝ったら全て言いますし、負けたらなかったことに、この事は水に流してください。笑
ーー試合の感覚が空きましたが、ビクター・ヘンリー選手の印象はどうですか?
試合が決まってから映像を見たのですが、大塚隆史、元谷友貴、トレント・ガーダムとの試合を見たのですが、もともと思っていたイメージのままでした。想像以上でも以下でも無く、ファイトスタイルそのままだなと思いました。自分が持っていた印象そのままだなと。対策することも無く、向こうも全部できる選手なので、自分を全部出して行こうと思います。お互いMMAで共存できれば、いい作品が出来ると思っています。一つひとつの組手で勝って行ければ良いイメージになってくると思います。
ーーご自身の仕上がり具合はどのくらいですか?
正直、イメージも大事ですが、リングで向かい合った時のファーストインプレッションが大事だと思っていて、自分の中で毎回違うと思うんですよ、相手のプレッシャーがあったりなかったり、緊張したりしていなかったり。あまり決めつけず、試合当日の体調や向かい合った時の感じを大切にして、そこに100%持っていくつもりです。
ーーRIZINのバンタム級で闘っている選手と肌を合わせていきた人はいますか?またそれはいつですか?
(朝倉)海かな。日本人だと海くらいかな。海ともしばらく練習していないですね、いつくらいかも覚えていないです。(朝倉)未来とはちょこちょこやっていますけど。海とは最近練習していないですね。
ーー海選手を通して、RIZINのバンタム級を感じることはできましたか?
わかんないですね。自分の立ち位置わからないですし、上から話すつもりはないですし、次勝ってからじゃないと何も言えないですね。RIZINでは一番下っ端なので。次勝ってからじゃないですか。そこからだったらいろいろ喋りますよ。思っていることも話します。笑
ーー2月22日はどんな試合を見せたいですか?
一番は楽しんでもらいたいですよね。自分がメジャー団体に出てた頃の日本のMMAと今のMMAはお客さんの見る目がちょっと違うと思いますね。昔のって言ったら変ですけど、純粋なMMAの攻防などトータルで色んな部分でも楽しんでもらえれば良いなと思いますね。
RIZIN初参戦ながらセミファイナルにマッチメイクされた金原正徳。『RIZIN.21』向かって順調な仕上がりぶりを見せてくれた。ビクター・ヘンリーとの再戦は、勝利を見据えて熱いファイトとなるにちがいない。
『RIZIN.21』が2月22日(土)に静岡県の浜松アリーナで開催される