リアルジャパン記者会見 “レジェンド王者”藤田和之が連れてきたパートナーは“GHCナショナル王者”杉浦貴!3・19後楽園のメインが、藤田&杉浦組vsS・タイガー&関本組に決定も、藤田&杉浦はスーパーについて言及せず…。
リアルジャパンが2月26日に東京・帝国ホテルで記者会見をおこない、3・19東京・後楽園ホール大会『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.5』のメインカードを発表。スーパー・タイガーは藤田和之の保持するレジェンド王座挑戦をアピールしていたが、王者が拒否しタッグマッチを要求した。これにスーパーが応じたため、関本大介をパートナーにすることが決定。そしてこの日の会見で、藤田は杉浦貴をパートナーとして参戦することを発表。杉浦も急きょ会見に出席し、藤田&杉浦組vsS・タイガー&関本組が正式決定となった。
平井丈雅代表「先週、2月19日にここ同じく帝国ホテルでの記者会見でスーパー・タイガーの方から自分のカードが決まっていないことに対しての不満が紛糾しまして、私の方としてはいまの実力とポテンシャルを踏まえ考えたいとの話をしましたら、練習を見てもいないのにそんなことをなぜ言えるんだとの言葉がありましたので、2月21日、スーパー・タイガーがいつも練習をしておりますREON Sports Gymの練習にマスコミのみなさまをお連れしまして、練習を拝見させていただきました。その上で藤田選手側のフロリダのエージェント代理人様の方に、スーパー・タイガーの挑戦を受けていただけないかとの話をしましたところ、“スーパー・タイガー、まだまだ役不足だ。そんな人間とは闘いたくない、自分がリアルジャパンのリングで闘うんだったら関本大介選手とやりたい”という言葉がフロリダの代理人様の方からありました。その発言を受けてスーパー・タイガーと話しましたところ、では関本選手をタッグパートナーとして連れてきますので闘ってくれと。藤田選手もパートナーを連れてきてほしいとの要望を昨日出させていただきました。藤田選手はパートナーを連れてここに参列していただくことになっております。まずメインカードの前に、公開練習時発表させていただきましたUWAアジアパシフィックヘビー級選手権試合、現チャンピオンが将軍岡本選手であります。挑戦するのが前回の12月の大会におきまして岡本選手から3カウントを取りましたリアルジャパンプロレス間下隼人、そしてウチの常連選手になっておりますガンバレ☆プロレスの岩崎孝樹、この2人が挑戦する3WAYマッチとなりました。それでは間下隼人の方からこのカードが決まったことについてコメントをさせていただきます」
間下隼人「前回、平井代表の方に直訴しましてこういうカードを組んでいただきました。本来なら絶対負けないとか、ぶっ飛ばしてやるとか、そういうのがセオリーなんでしょうけれど、リアルジャパンとはそういう団体ではないので、そういうのを求められていないと思っています。入って14年になります。リアルジャパン15周年イヤー、正直辛いことの方が多かったと思うんですよ、ここまでくるのに。耐えて頑張ってきました。人間には常に役割と順番があると思ってますので、その役割を勘違いせずしっかりと理解して、くるべき出番に備えていたと思っています。しっかりと佐山総監、桜木師範にも、“もう我慢することはない”と言われました。新間会長にも、“間下頼むぞ”と。みなさんの応援あってここまでこれたと思ってますので、しっかりと結果を残して3月19日はリングに最後立っていたいと思います」
――ルールは?
平井「この3人の内の誰かが誰かを取った時点で、取った人間が王座を獲得する形になります」
――現王者が岡本、挑戦者に岩崎もいる。なにがなんでもベルトを取るために岩崎を狙うのか、それとも王者の岡本を倒して取りたいのか。
「いま練習をかなりハードにしています。どちらも仕留める自信はあります。桜木裕司やスーパー・タイガーが佐山総監の刀であるならば、ボクは鉄砲玉だと思ってるので、トリガーを引く準備はできているので、どちらも倒す自信があります」
平井「先週からの流れの中で、21日の公開練習でスーパー・タイガーのやる気をリアルジャパンとして藤田選手のフロリダ在住のエージェントにスーパー・タイガーのリマッチを要求しましたところ、藤田選手より“役不足だ。自分はリアルジャパンのリングで次に闘うとしたら関本大介選手と闘いたい”というお話があり、こちらとしては関本選手にタッグパートナーになっていただきまして、藤田選手にもタッグパートナーを連れてきてほしいとの要望を出させていただきました。藤田選手、タッグパートナー、お願いいたします」
藤田「まずは前回に引きつづき、このリアルジャパンのリングに上がれることを心より感謝いたします。ありがとうございます。さて、前回の試合後ですね、リングの上から次の対戦相手を呼びかけたんですけど、誰もリングに上がってこないという事態が起きまして、あとは平井代表にすべてお任せして今日に至りました。先日、タッグでというお話をいただきまして、今回、タッグパートナーを連れてきました。このプロレス界でナンバーワンと言っても過言ではない強さを持った心強いパートナーを連れてきました。みなさんもご存じだと思いますが、NOAHのGHCの(ナショナル)チャンピオンの杉浦貴選手です。お願いします」
杉浦が登場。
藤田「これほど頼もしいタッグパートナーはいないと。みなさんもご存じだとは思いますが、杉浦選手といえば強さの象徴ですので、今回の試合、非常に心強いパートナーであります」
平井「この瞬間をもちまして、3月19日、リアルジャパンプロレスのメインイベントを発表させていただきます。現レジェンドチャンピオン藤田選手と杉浦選手がタッグを組まれまして、スーパー・タイガー、関本大介選手とのタッグマッチとさせていただきます」
S・タイガー「昨日、藤田選手側のフロリダのエージェントから塩っぱいスーパー・タイガーと言われました。塩分高めのスーパー・タイガーです。私の試合が塩っぱいということで、身内の間下隼人が痛風になるという。そして私の試合が寒いと平井代表に言われ、悪寒がすると風邪まで引かれ、リアルジャパン自体が興行が危ぶまれるんじゃないかと。いろいろ内から外から攻められています。そんな中で今回、藤田選手、私はタイトルマッチをやりたかったのですが、向こうサイドのご意見、私は挑戦する立場であり、今回パートナー、藤田選手が指名したミスター・ストロングBJ、関本選手と組んで。正直驚きました。プロレスリングNOAH所属、杉浦先輩。ホンモノのプロレスラー。6年前、プロレスリングNOAHの東日本大震災チャリティー大会で、岩手で初代タイガーマスク、丸藤選手と組んで、杉浦先輩と闘わせていただきました。それからまた機会があればぜひと思ってはいましたが、まさかこの状況で闘えるというのは。藤田選手とシングルマッチをやりたいですが、今回、杉浦先輩との闘い。パートナーでもある関本選手。いまの私、ファンの人から見る、選手の人も思う、関係者の人も思う部分では、すべてにおいて食われる。そういった部分をしっかりと覆す。そういった私は信念を持って、この一戦にリアルジャパンプロレスの15周年、1年間をしっかりと走っていきたい思いがあります」
関本「いま対戦相手の名前を聞いて、ワクワクが止まりません。藤田和之、杉浦貴のプロレスを骨の髄まで体感したいと思います」
藤田「今回、タッグの相手が関本選手ということで数年前にやったことはあるんですけど、こんどは対角線に立って闘うということで、非常に興奮してます。次回、後楽園ホール楽しみにしてます」
杉浦「昨日、同級生の藤田君から連絡があって、ランチをと言われたんで来てみたら、なんか急にこんな物騒な人たちがいる記者会見に出されて、ちょっといまビックリして戸惑ってるんだけど。まあ、試合やるから。関本選手とは何回かやってるんでね、またやれるというので、うれしく思ってます」
新間寿会長「今朝のモーニングショーを見たり新聞を見たり、そうすると、いまは相撲、ゴルフ、サッカー、そして野球。電通は会社出勤に及ばず。いろんなところで(新型)コロナウイルスのための興行中止、または観客を入れない、そういうようなことでいいのかと。日本がそんなに元気のない国になってどうするんだ? しかし今日、私はここに来て感じました。いままでは別館の北京(中国料理レストラン)で記者会見をしておりました。しかしここの帝国ホテルで記者会見をするという平井の意気込み、そして興行を成功させようという、そういう気持ち。それにふさわしい選手が揃った。3月19日、どんなことがあってもウチの興行はやります。そしてこの選手たちの熱い思いでもって、コロナウイルスなんて吹っ飛ばしてやろう。大和魂ここにあり。タイガーマスクが、アントニオ猪木が、藤波辰爾が、多くの人々がストロングスタイルと称して力道山以来の脈々たるプロレスを今日につづけてこられた。3月19日には私の大好きな本当に猪木の愛弟子であるところの藤田選手と、戦国時代の武将に福島正則という暴れん坊の豊臣秀吉の家来の武将がおりました。そこの中に衝立市兵衛という豪傑がおりました。上半身は真四角で、小部屋に分けてお客さんとの間を仕切る衝立、その衝立市兵衛と呼ぶにふさわしい、その人が3月19日、ウチのスーパー・タイガーと一緒になって藤田選手、この熱気というものでコロナウイルスなんて吹っ飛ばそうじゃないか。そういう気持ちを平井は持っております。私はこの4人が、コロナウイルスを跳ね返し、進むべき日本の道を作ってくれるんではないか、かように思って19日は、この4人と闘いというものを、そして平井が言うようにスーパー・タイガーが私からしても、こないだの試合の後に藤田さんが誰か挑戦するものがあるのかというものに、いつでもどこでも闘うと言ったアントニオ猪木のそういう気持ちと佐山サトルの気持ちを受け継いでくれていたのならいち早く名乗りを挙げてもらいたかった。そういう気持ちがここ帝国ホテルにおいて、この一流のホテルでさえ、この帝国ホテルでさえ宴会をキャンセルするところが出てきている。3月19日において、私たちは元気だ、私たちプロレスラーというのはかくあるべきだという、そういう試合を見せていただきたい。また見せてくれるだろうと。それは藤田であり、関本であり、杉浦であり、ウチのスーパー・タイガー。スーパーに対する評価は、いまのところ本当に高くはありません。しかし高みに向かって自分自身がその場所まで到達すれば彼はすごい力を発揮する。そういう希望を持っている選手のひとりでございます。みなさん、ウイルスが怖くてプロレスラーとして試合ができないなんていう情けないレスラーはおりません。声を大にして言います。こんなウイルスを吹っ飛ばすぞ。3月19日、リアルジャパンの後楽園ホールで私たちはそれを期待して、私はこの席に出させていただきました。平井さん、どんなことがあっても3月19日は、全員元気でもって、藤田さん、関本さん、来てくれているその人たちに報いるだけのものをリアルジャパンとして創り上げていこうではありませんか。みなさんご協力くれぐれもご協力お願いいたします」
――藤田のレジェンド王座次期防衛戦は、関本と考えている?
藤田「すごく興味があるし、次の3月19日の後楽園はすごく楽しみですね」
――藤田と杉浦はスーパーに対してなにも言っていなかったが。
杉浦「コロナウイルスには負けないぞ!」
藤田「先程、新間会長からWWE殿堂の記念のボールペンをいただきました。これを持ってオレたちも、みなさんに元気を届けたいなと思っております」
――杉浦は今回リアルジャパン初参戦になるが、リアルジャパンに対してどのような印象を持っている?
杉浦「そうですね、いまこういう時期なんでね、リアルジャパンということで、コロナウイルスに負けないように、頑張るぞ!」
――スーパーはこの2人を前にしてどう?
S・タイガー「いま、藤田選手、杉浦先輩、私に対してのコメント、そういう態度でくるかと。申し訳ないですが、尊敬する大先輩2人ですが、ちょっと大人げない態度。ちょっと私自身思うところがあるので、この怒りはリング上でしっかりとぶつけます」
――関本は藤田が持っている(レジェンド王座の)ベルトについてどう考える?
関本「もちろん、狙いたいです」
――コロナウイルスの件で、イベントが自粛になったりマスク配布で対応などしているが、リアルジャパンとしての対策は?
平井「昨日も新間会長と打ち合わせをしましたが、リアルジャパンとしては当日の会場でまずは事前にマスク着用でのご来場をおすすめしたい。その上でマスクを当日ご着用されないでいらっしゃった方たちに対しては全員分のマスクをご用意して配布させていただきたいと思っています。入り口の方とトイレの出るときに消毒液をこちらのスタッフの方からまかせていただきまして、もちろんアルコールアレルギーのある方は控えさせていただくんですけども。その他できることは万全の体制を整えながらおこなっていきたいと考えております」
――昨今のコロナウイルス問題について、大会開催についての気持ちは?
S・タイガー「新間幹事長が言われたように気持ちの部分でこの大会をもってみなさんに少しでも元気を与える。そして衛生面としてリアルジャパン、平井代表を通して十二分に注意を払ってしっかりと対策していきたいと思っております」
関本「新間さんからあったように、コロナウイルスに対しても衝立市兵衛になれるように、熱いプロレスでコロナウイルスをはじき飛ばしたいと思います。ただ、マスク着用だけは、忘れずにお願いします」
――フロリダの代理人から平井代表へのメッセージを預かっているので代読します。“平井代表、最強スーパープロレスファン居酒屋会議プロレス大賞2019MVP受賞おめでとうございます。受賞記念としてぜひ「壊れかけのRadio」を一曲披露して会見を締めてください”。
平井「それはまた別の機会でさせていただきますので…。藤田選手と杉浦貴選手、スーパー・タイガー、関本選手と対戦していただくことになりました。新間会長が先程おっしゃいましたように、プロレス界、コロナウイルスに負けるな。そのもっとも強い意識を我々に与えてくださるのがこの一戦だと思っております。よろしくお願いします。リアルジャパンプロレスは、アントニオ猪木会長に育てられ新間寿会長によって生み出された初代タイガーマスク、ストロングスタイルのプロレスに誇りを持ち15年前に作られた団体です。本年15周年。6月大会が15周年記念大会。今回(3月19日)がプレ大会となります。その象徴したカード、闘いを見せてくれるのが藤田選手、杉浦選手、関本選手、そしてウチのスーパー・タイガー。この4人しかいないと思いました。ぜひこのカードにご注目ください」
新間「リアルジャパンという小さい団体かもしれないけども、3月19日はどんなことがあってもこの興行はやるんだ。選手の熱気によってファンの観客の熱気によって、それを吹っ飛ばそうじゃないか。そういう気持ちを持ってくれる、そういう興行が何カ所かあってもいいんじゃないか。コロナウイルスに負けずに、この(メイン出場の)4人が声を上げたというところからまず始めてくださいよ。どこかで声を上げなければ、このコロナウイルスという大きな波に呑み込まれてしまう。85歳になろうっていうジジイが大きな声を出してコロナに負けないぞって言ってるんだから。吸い尽くしてやれ、そんなもんは。頑張りましょう」
平井「今日、おふたり(藤田&杉浦)はスーパー・タイガーに対してなにもコメントしてくれませんでした。本人が一番よくわかってると思うので、3月19日、キッチリ見せてくれるはずです。スーパー、わかってますね? なにも言わなくていいです」
新間「平井、オマエ、スーパーのことなんだかんだ言うんだったら、セコンドに着いてやれ」
平井「ハイ、セコンドに着きます!」