『K-1~K'FESTA.3』参戦の野杁正明が公開練習 「ウェルター級のベルトを獲るために階級を上げた。ベルトを獲らないと始まらない」
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(C)K-1
『K-1 WORLD GP 2020~K'FESTA.3~』が3月22日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される。この大会でダビド・メヒアと対戦する野杁正明が公開練習を行った。
【スーパーファイト/K-1ウェルター級/3分3R・延長1R】
野杁正明 vs ダビド・メヒア
野杁は昨年12月のK-1名古屋大会でハッサン・トイとハイレベルな攻防を繰り広げ判定勝ち。当初春に海外遠征を予定していたが、最終的な調整がつかなかったため『K'FESTA.3』への出場が決定した。
参戦発表こそ大会1ヵ月前となったものの「もともと春に試合を予定していたし、普段からいつも練習しているので、問題なく仕上げられると思います」と野杁。その言葉通り、公開練習のミット打ちでは流れるようなパンチのコンビネーションに加え強烈な右ロー、ミドルを叩き込んで好調ぶりをアピールした。
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対戦相手のメヒアはスペイン人ファイターでISKA世界ウェルター級王座を保持している実力者。近年は中国・武林風に参戦し、同団体で行われているトーナメントなどでも活躍している。
前回のハッサン・トイに続いて世界的な評価の高い外国人選手との対戦に向けて、野杁自身「ハッサン・トイもダビド・メヒアも海外で名前が売れている選手。武林風でやっていたトーナメントでも勝ち上がっていましたし、そういった強豪と試合を組んでもらえるのは嬉しいですね」と強敵とのマッチアップは大歓迎だ。
対戦相手としてのメヒアについては「オーソドックスでもサウスポーでもやるトリッキーな感じ。それでいてアグレッシブでガツガツ来てくれるタイプなんで良い選手だなとは思います」と分析する野杁は「もう攻略するイメージも出来てますし、KO出来るんじゃないかなと思います」とKO勝利に自信を見せる。
前回はハッサン・トイを仕留めきれなかった野杁だが、KRESTでは上の階級の選手たちとスパーリングを重ね「フィジカルで負けているとは感じない」。世界のトップファイターをKOするためには「自分がスキルアップしていくことが大事」と最大の武器であるテクニックをさらに進化させることが重要だと考えている。
世界の強豪たちを次々と撃破し、海外からも参戦オファーが届く野杁。様々なファイターがいるK-1の中でも“強さの象徴”として君臨している。野杁自身「僕はメディアにどんどん出たりする路線じゃなくて、これからも強さでホンモノを目指していきたい」と“最強”を目指すファイターとしての芯はぶれない。
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「(海外遠征には興味がある?)オファーをいただければ海外でも試合をします。過去にフランスでも試合をして、嬉しい思いもすれば悔しい経験もしてました。海外に名前を売るためにも、海外で試合をしなきゃいけないという場面も出てくると思う。
海外には日本にまだ来たことがない強豪がたくさんいる。例えばハッサン・トイも日本で知らない人も多かったと思うんですけど、武林風のトーナメントで結果を残している強い選手です。この競技をやってる以上、トップにならないと意味がないと思うし、世界一と思われる試合があるんであれば、僕はどんどん挑戦していきたいと思います。
(“K-1の強さの象徴”として見られることについて)僕はメディアにどんどん出たりする路線じゃなくて、ずっと強さでホンモノを目指してきたし、これからもそれを続けていきたいです。そういう意味でみなさんにそう(強さの象徴)思われることは素直に嬉しいことです。(K-1のパウンド・フォー・パウンドを目指す?)そうですね。まだまだなんですけど、ゆくゆくはそう言われるようになりたいです」
今大会ではウェルター級王者・久保優太vs挑戦者ジョーダン・ピケオーのタイトルマッチが遂に実現し、ウェルター級のタイトル戦線も動き出す。野杁もスーパー・ライト級に続く2階級制覇、そしてピケオーへのリベンジを見据えている。
「僕はウェルター級のベルトを獲るために階級を上げたんで、ベルトを獲らないと始まらないです。チャンピオンの久保選手とは過去に3回も試合をしてるので、積極的にやりたいという気持ちはないです。出来るならピケオーに挑戦して、リベンジしてベルトを獲りたいので、ピケオーともう一度やりたいです。僕がK-1のウェルター級チャンピオンとして、世界の強豪とどんどんやっていきたいです」
また野杁は「強豪と言われている選手を1人1人倒して行くことが僕の目標であり使命」と考える一方で「「今回(木村"フィリップ")ミノルくんがスーパー・ウェルター級でトーナメントに出ますけど、僕とミノルくんでやってくれっていう声もすごく多く聞きます。そういうファンが望む試合もやりたい」とファンが望む一戦を実現させたいという想いもある。
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「K'FESTA」には3年連続の出場で「一昨年はKO勝ちでスーパー・ライト級のベルトを防衛して良い勝ち方で終わったんですけど、去年はピケオーに負けて悔しい思いもした。その借りを返さないといけない」と野杁。「そのためにもKO勝ちは最低条件で、僕がずっと言ってるように今回こそみなさんが引くようなKOを見せます」と“年間最大のビッグマッチ”でのKO勝利をファンに誓った。
記事提供:K-1 JAPAN GROUP