浜中文一主演、不可思議で温かな世界をユニークに描き出す傑作舞台『スケリグ』の再演が決定
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2020年7月27日(月)~8月16日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAでの開幕を皮切りに、9月13日(日)まで全国12カ所にて、舞台『スケリグ』の上演が決定した。
イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドによって1998年に書かれた児童書「スケリグ(Skellig)」は、優れた児童書に贈られるカーネギー賞、そしてウィットブレッド児童文学賞(現・コスタ賞)を「ハリー・ポッター」を押さえて受賞した児童文学の傑作。古い家のガレージの片隅に住まう「彼――”スケリグ”」。ある日、少年・マイケルが彼を見つけたことをきっかけに広がっていくこの物語は、子どもだけでなく大人にも響き、多くの人に愛され読み継がれてきた。
この物語を、現代劇からミュージカルまでさまざまな作品を手がける浦辺千鶴が翻訳、演出は、創造性に富んだ新時代の演劇を生み出し続けるウォーリー木下が手掛け、2019年に舞台化、DDD青山クロスシアターにて上演された。絵本の世界を体現したような役者陣ののびのびした演技、温もりのある舞台美術に投影される映像、さらには生演奏で奏でられる音楽。それぞれが見事な化学反応を起こし、神秘的で瑞々しい演劇として好評を博したが、この度実現する待望の再演は、劇場を紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAへ移し、さらに全国ツアーも展開、パワーアップして帰ってくる。
スケリグを演じるのは、浜中文一。舞台、TVドラマとジャンルを問わず活躍する浜中は、2019年の上演でもスケリグを演じ、奇妙で妖しく刺々しくも、優しく温かみを感じさせる、唯一無二の存在を体現した。
そして今回、フレッシュかつ実力派のキャストが新たに加わる。マイケル役には、大東立樹(ジャニーズJr.)、ミナ役にTVドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」や舞台『魔法使いの嫁』などの清水らら。初演から続投して奥村佳恵、工藤広夢、さらに金子昇、瀬戸カトリーヌが出演。確かな実力と華のある豊かな布陣で上演される。
ファンタジックな世界から大切なものが伝わる、切なくてあたたかな救いのストーリー。さらにスケールアップして描き上げる舞台『スケリグ』に期待したい。
主演:浜中文一 コメント
スケリグ再演ということで、今回は、初めて共演する大東立樹くんとやる事を楽しみにしています。不思議な物語を更に奥行きのあるストーリーにできるように、皆さんと頑張っていきたいと思います。お時間あれば是非観に来てください。
演出:ウォーリー木下 コメント
再演ありがとう。僕にとってとても大事な舞台、もう一度できることになって嬉しい。
影絵や見立てのワークショップから始まって、音楽も自分たちで奏で、一人何役もやって、まるで子どもの秘密基地みたいな小さいけど複雑なセットの中をみなが、そう、遊ぶように物語を紡いだ。僕にとっては「これこそ演劇だぜ!」と思えるものになった。ぜひ見に来てください。
古い家に引っ越したマイケルは、荒れ庭のガレージの片隅で、ボロ雑巾のような「彼」を見つけた。ホコリと虫の死骸まみれの服、捻じ曲がった身体、その背中には奇妙なものが生えていた。 彼の名前は「スケリグ」。
マイケルにはまだ赤ちゃんの妹がいる。でも重い病気で、パパとママは妹にかかりきり。マイケルは隣の家の女の子・ミナと一緒に、スケリグを助けようと秘密の活躍を始める。月明かりの中の冒険、廃墟に住むフクロウたち、小さな妹への想い、そして、とても不機嫌でとても不思議なスケリグのくれる奇跡――。
無垢な心が見つめる生と死...、ファンタジックな世界から大切なものが伝わる、切なくてあたたかな救いのストーリー。