ぺぺぺの会がジョルジュ・ブラックの半生をもとにした物語詩集『No.1 Pure Pedigree』を上演
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2020年5月1日(金)〜5月4日(月)東京・北千住のBUoYにおいて、ぺぺぺの会『No.1 Pure Pedigree』の上演が決定、作・演出は若手劇作家・演出家の宮澤大和が手掛ける。
ぺぺぺの会は、2018年6月に発足した、演劇をつくるヒトビトの集まりで、令和時代のあたらしいアートをつくっており、へんてこで、おいしくて、ちょっとオシャレな、そんな会をめざしている。
『No.1 Pure Pedigree』は、キュビズム創始者の一人、ジョルジュ・ブラック(1882-1963)の半生をもとにした物語詩集。第一次世界大戦に従軍したジョルジュ・ブラックの生涯とその手記を題材に、第一次世界大戦前後の世界を描く。
ジョルジュ・ブラックの時代から百年が経った2020年の現在も、未だ世界では諍いが絶えない。第一次世界大戦中を生きた芸術家の苦悩と、現代人が抱える苦悩は、通底している部分があるはずと考え、本公演では、第一世界大戦中にジョルジュ・ブラックが感じた苦悩と、令和を生きる私たちが抱える困難を、演劇を通して重ね合わせる。
戯曲の形式としては、通常想定されるようなセリフがある戯曲を用いず、オリジナルの物語詩集を用いる。強い批評性を持つ詩という媒体を戯曲として用いることによって、単なる過去の世界の話としてではなく、現実の世界に肉薄したものがたりを紡ぎ出していく。
そして、劇場には展示スペースを設け、舞台にたどり着く前の空間に展示スペースを設け、美術館のようなインスタレーションを行う。現実の世界と地続きである、劇場に入場してから舞台にたどり着くまでの空間を、作品の一部として活用することで、作中で描かれた世界が遠く離れた過去の世界ではなく、現実の世界であるということを強く示唆する。このことによって、これまで上演を見ていたお客様が、見られる側の世界の一員であることを実感できるような構造になっている。
本作品は、詩・インスタレーション・楽曲・身体・映像・観客がともに劇場に存在し、互いを意味づけし合っているということを活かした、総合芸術としての演劇作品。この作品をとおして、現実の社会に思いを巡らす契機を提供したいと考えているとのことだ。
公演情報
■公式サイト:https://pepepepepe.amebaownd.com/
■Twitter:@pepepe_no_ka