YOSHIKI、HIDEの23回忌に出会いと現在への影響を語る 「僕がバンドに誘わなかったら、今でもHIDEは生きてたかもしれない」
YOSHIKI Instagramより
5月2日、YOSHIKIがニコニコチャンネルのYOSHIKI CHANNELで「HIDE MEMORIAL」と題した生配信を行い、X JAPANのメンバー・HIDEを偲んだ。
この日は、HIDEの23回忌。例年は、酒を飲んでひとりで泣いて過ごしていというYOSHIKIだが、今年は自粛を呼びかけ、墓参りに行けないファンを思い、生配信で追悼を行うことにしたという。
配信では、YOSHIKIがHIDEとの出会いにも言及。YOSHIKIが別のバンドで活動していたHIDEの噂を聞きつけ、彼のライブを見に行ったのが始まりだという。「ステージで生肉をかじってて、『何、コノ人』って。ちょっと危ない人」と第一印象を語りつつ、同時にバンドを組む運命を感じたことも明かしている。
その後、友人関係となったふたり。YOSHIKIは交流を続けるうち、どうしてもHIDEをXのメンバーに欲しいと思うようになったという。そして、HIDEのバンドの打ち上げに単身乗り込み、メンバーの前でリーダーだった彼に「Xに入りなよ!」と引き抜こうとしたとのこと。当時を振り返り、「直観と本能。自分は直球しか投げられない」と笑いながら語った。
その後、HIDEのバンドは解散。HIDEはXの打ち上げに来て、「オレ、Xに入るよ」と宣言したという。それまで、「バンド解散後は美容師になる」と言っていたというHIDEのその発言に、静寂が10秒ほど続いた後、一転して盛り上がって酒を飲んだという。YOSHIKIはその時のことを「漫画みたいだった」と回想した。また、HIDEはバンドメンバーになった後も、YOSHIKIにとって親友であったという。YOSHIKIは、将来を語り合う「二人会議」もよく行ったことを明かしている。
そのほか、配信では、HIDEが食事の際に魚の骨を取り除いてくれる「お母さん的存在」だったことや、金髪が珍しい時代にふたりで東京ディズニーランドに行き、「あんまり目立たないでください」と注意されたエピソードや、Toshlのラジオの生放送に乱入してスタジオで火を噴いたことなど、思い出話を披露した。
また、現在のYOSHIKIが行っているチャリティ活動が、HIDEの影響を受けていたことも明らかに。HIDEは‟メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン”を通じて、難病の少女のサポートをしており、その想いを引き継いでYOSHIKIは同基金のサポートを続けたという。これが、自身の慈善活動のきっかけの1つだというのだ。
YOSHIKIは、「僕がバンドに誘わなかったら、今でもHIDEは生きてたかもしれない。次にHIDEに会えるのはいつになるんだろう」と語る一幕も。そして、「僕はこの世界で、音楽を通してまだやらなければならない事がある。なぜか自分はまだ生きている。自分が生きてる意味があるうちは、HIDEのところには行けない。HIDEやTAIJIの夢も背負ってるし、ファンのみんなの為にも頑張らなきゃいけない」と、HIDEへの想い打ち明けた。
YOSHIKI Instagramより
なお、YOSHIKIのインスタグラムには「Miss you #HIDE. 22 years and a day since your departure. #RIP 旅立った日から...から22年と1日。#yoshiki #xjapan」との言葉とともに、HIDEが愛用していたギターを持った写真が掲載されている。
YOSHIKI は、5月16日に予定されている次回のYOSHIKI CHANNEL生配信について。「僕が考える‟コロナウィルス終息後のエンターテインメント業界の未来”について語りたい」と予告。真面目な話題だけでなく、笑えるような企画も計画中とのこと。