鼓童名誉団員・小島千絵子、40周年記念公演である鼓童『千の舞』のDVDを発売
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鼓童名誉団員・小島千絵子 撮影:宮川舞子
本日2020年5月14日(木)、昨年12月に行われた「鼓童『千の舞』~小島千絵子芸歴40周年記念公演」を収録したDVDが発売された。
小島千絵子は、太鼓芸能集団「鼓童」創立当時から主に男性が活躍する舞台に独自の分野を切り開き、「鼓童の舞姫」と呼ばれている女性演奏者。
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
本公演は、飽くなき探究心と国内外における精力的なソロ活動により、艶やかな世界を織り成してきた彼女が、鼓童の精鋭たちと池永レオ遼太郎(音楽構成)によって、新たな世界を作り上げた。
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
また、今回の公演は鼓童の未来を担う若者と共に創り上げた舞台で、DVD化に向けた“Chieko Film Project”に、国内外から約300名に支援(クラウドファンディング)を受け、目標額の200万円を達成し、DVDを完成することができたとのこと。
撮影:宮川舞子
鼓童名誉団員・小島千絵子 コメント
音は空気を振動させて、舞は光となって、発せられた瞬間に宇宙の彼方に消えていく。移りゆくもの、果てていくものに刹那の命を燃やしてこれまでやってまいりました。発したものを見送るばかりでおりましたが、この人生の先を見つめる時、残しておきたいもの、伝えておきたいものも増えて参りました。
昨年の12月に鼓童の次代を担うメンバーとの舞台作りは、消してしまいたくない、残しておきたいものになりました。千絵子の世界を鼓童の音と身体で表現し一夜限りの命を集結した、これまでの鼓童の舞台にないステージになったと思います。照明、音響、撮影も素晴らしいです。
その奇跡の舞台を DVD にして、世界中の皆様にご覧頂きたい、40年の私の軌跡を映像化して残しておきたい。このライブの舞台に加え6年前に、「道成寺物語り」を題材に美しい佐渡の風景のなかで撮影をしました映像を加えて、さらに稀なる映像作品となりました。公演をご覧頂いたお客さまからのご感想では、再演を願う声を多々頂き、「魂を鷲掴み、人生の素晴らしい経験をした」等、嬉しい評価に力づけられています。
佐渡の國鬼太鼓座から鼓童へ40年の歩みの集大成として、この作品を残すことができる幸せと、鼓童の若い才能と創り上げたこの舞台を今日、皆様の元にお送りできる喜びでいっぱいです。
感謝の思いの詰まった記念の舞台をどうぞ、ご覧ください。そして、楽しんでください。
<プロフィール>
栃木県岩舟町(現栃木市)出身
1976年「佐渡の國鬼太鼓座」に入座。1981年「鼓童」創立メンバーで太鼓中心の舞台の中で独自の舞踊の世界を切り拓いている。これまでに日本各地はもちろん、アメリカやブラジルなど世界34か国以上で公演・ワークショップなどの活動を行っている。また、国内外の国内外のアーティスト、太鼓グループとの共同制作を繰り広げている。2006年、坂東玉三郎演出・出演の「アマテラス」で初代アメノウズメを演じ、鮮烈な印象を残した。2012年、鼓童名誉団員に選定。同年、文化庁文化交流使としてヨーロッパをまわる。長年培ってきた日本文化に根ざした舞や踊り、自身の代表演目「花八丈」を題材に各地でワークショップを展開、女性ならではのしなやかな太鼓表現をテーマに力を注ぐ。
[DVD Trailer] 鼓童 千の舞 Kodo Sen no Mai
リリース情報
「鼓童『千の舞』~小島千絵子芸歴40周年記念公演」
価格:4,950円(税込)
収録:2019年12月23日 東京・文京シビックホール 大ホールにて収録
製品番号:OD-022
販売元:音大工
発売元:Chieko Film Project
出演:太鼓芸能集団鼓童
(小島千絵子、阿部好江、中込健太、草洋介、住吉佑太、三浦康暉、鶴見龍馬、渡辺健吾、池永レオ遼太郎、北林玲央、三浦友恵、米山水木、小平一誠、木村佑太、渡辺ちひろ)
<一幕>【天の岩戸開き】
出演/アマテラス:小島千絵子/ウズメ:小島千絵子 スサノヲ:三浦康暉 タヂカラヲ:中込健太
高天原を治めるアマテラスの元に弟スサノヲがやってきます。スサノヲは海を治めるように説得されるも、拒否し高天原で乱暴狼藉を働き、それを嘆いたアマテラスは、天の岩屋に隠れてしまい、天地は闇に包まれてしまいます。
そこで八百万の神々は光の再生を願い策を練り、岩戸の前で祭宴を催すことにしました。祭宴のなか八百万の神々の囃す楽に誘われて、舞い踊り狂うウズメ…神々の願いは、岩戸の内のアマテラスに届くのでしょうか、再び光が蘇るのでしょうか。
出演/清姫:小島千絵子 安珍:北林玲央
熊野道の山深い村の真砂の庄屋の娘、清姫は若い旅の僧 安珍に一目で恋に落ちてしまいます。安珍は熊野詣の帰りに必ず立ち寄るからと約束を交わしますが、修行の身、立ち寄ることもなく逃げ去ります。一途な清姫は安珍を追いかけ、日高川を渡るうちに蛇身に変化し、道成寺の梵鐘に隠れた安珍共々、自らをも焼き尽くしてしまいます。