松本幸四郎がイープラスStreaming+で自宅から『歌舞伎家話』生配信、第一回目は尾上松也と遠隔トーク
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松本幸四郎 歌舞伎夜話特別編『歌舞伎家話』
松竹株式会社は、オンライン配信を用いた新たな企画の第一弾として、歌舞伎夜話特別編『歌舞伎家話(かぶきやわ)』の開催を発表した。歌舞伎俳優・松本幸四郎がビデオ通話ツールを使ってゲストと対談、その模様をインターネットで生配信する(有料
(左から)松本幸四郎、尾上松也
開催日時は、2020年5月29日(金)20時頃を予定。配信は、本日5月15日(金)から始まるイープラスの新サービス「Streaming+」を利用して行われる。
従来、歌舞伎座ギャラリー(歌舞伎座5階)という100席余の空間で行われてきた人気トークイベント『歌舞伎夜話(かぶきやわ)』。歌舞伎俳優の“濃密なトーク”が好評を博してきた、その『歌舞伎夜話』の特別編として企画されたのが今回の『歌舞伎家話(かぶきやわ)』だ。今、この配信でしか聞けない歌舞伎俳優の生の声を届けていくという。
松本幸四郎 歌舞伎夜話特別編『歌舞伎家話』
新型コロナウイルスの影響により、歌舞伎興行もまた、他のあらゆるライブ型エンターテインメントと同様に中止や延期の苦境に立たされている。そんな中、松竹・演劇本部若手社員有志の提案により立ち上がったのが本企画。自宅で、PCやスマホ、タブレットなどのデバイスを通して歌舞伎俳優の貴重なトークに耳を傾けつつ、困難に打ちひしがれることのない歌舞伎界の心意気を感じ取っていきたい。
十代目松本幸四郎 『歌舞伎家話』開催についてコメント
いずれもさま、ご無沙汰いたしております。松本幸四郎です。
久方ぶりに皆様にお目にかかれることになりました。
zoom 対談です。
歌舞伎座にある歌舞伎ギャラリーでは、『歌舞伎家話』という定期的に歌舞伎役者さんのトークショーが開催されていますが、その zoom 版とでも言いましょうか。
『歌舞伎“家”話』と題しまして、zoom を通して僕の部屋へゲストをお呼びし、トークをする番組です。
3月にYouTube配信用に撮影するために無観客の歌舞伎座で演じて以来、またひと月の舞台としては1月の大阪松竹座の千穐楽を1月27日に終えて以来、約4ヶ月舞台に立っていません。これは、自分としては数十年ぶりのことで戸惑いと不安を感じていますが、この事態が収束に向かうためにするべきことだと自分に言い聞かせながら過ごしています。1日も早く明るい道が見えてくることを願っています。
多くの人でひとつの作品を作り上げ、多くの人にひとつところ集まり観ていただく。
このふたつの集まりが、一期一会の大きなひとつが生まれる。
これがお芝居ではありますが、集まる場所、つまり劇場がなければ役者は何もできないのでしょうか。また豊かな環境、平和な生活でなければ娯楽、芸能、歌舞伎は存在できないのでしょうか。
先日ニュースで戦後直後の前橋で曽祖父の七代目幸四郎が歌舞伎を上演した映像を見ました。荒れ果てた土地にある舞台で数千人のお客様が集まり、舞台を観られている映像でした。豊かで平和なことは望むことではありますが、不安、恐怖を感じながら生活をされる方々に同じ思いを持ちながら歌舞伎を演じる曽祖父たちがいたからこそ、歌舞伎が現在も存在し、僕らは歌舞伎が演じられていると感じました。そして、あのような時に歌舞伎が必要とされていたとも思いました。
人と常に寄り添っていられる存在であるべく歌舞伎を生かせ続けたいと強く思っています。
誰も集まらずにひとつの作品を作り上げ、誰も集めずに多くの人に観ていただく
これを形にすることが自分の今やるべきことだと行動を起こしました。
『歌舞伎“家”話』を通して、歌舞伎、演劇など娯楽を楽しむお時間にしていただければと思っています。
「凄艶」――すごつや――という言葉を自分のテーマにしました。
歌舞伎に生まれ、歌舞伎で育ち、歌舞伎を生業とする僕が、色彩豊かで、ファンタジーで、人間味溢れる歌舞伎のように“凄く艶やかなお話”ができればと思っています。
是非とも多くの方々に観ていただくことを願っています。
よろしくお願いいたします。
松本幸四郎 歌舞伎夜話特別編『歌舞伎家話』
配信情報
※配信時間は45分程度を予定
■配信場所:イープラス「Streaming+」
■第一回ゲスト:尾上松也
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