元吉庸泰、米原幸佑、板倉光隆(PUBLIC∴GARDEN!)による、読『芥川龍之介 地獄変』オンラインリーディングが開幕
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読『芥川龍之介 地獄変』オンラインリーディング
2020年5月16日(土)・17日(日)に、元吉庸泰、米原幸佑、板倉光隆の企画ユニットPUBLIC∴GARDEN!による、読『芥川龍之介 地獄変』オンラインリーディングが行われた。開幕にあたり、オンラインゲネプロが5月15日(金)に開催され、オフィシャルよりレポートが到着した。
今作は2015年に
読『芥川龍之介 地獄変』オンラインリーディング ゲネプロより
読『芥川龍之介 地獄変』オンラインリーディング ゲネプロより
本公演の見どころはやはり、生配信、生演奏である。生演奏はシーンに合わせての完全即興演奏を行なっている。
また、演者たちもネット環境の違いから生まれるラグなどもうまく使いながら演じていく。
視聴者の反応が見えてないにもかかわらず、まるで反応を実感しながら演じているのかと錯覚するような臨場感さえ感じるほどであった。そしてオンライン観劇の一番はやはり周りを気にせずに自由に観劇ができる、という点だ。公演DVDや録画の配信もあるが、生配信のための朗読劇の世界観はまるでそれとは別物である。そしてその感じ方も視聴者の自由である。お酒を飲みながら楽しむのもあり、部屋を真っ暗にして没入するのもあり。是非オンラインだからこその利点を存分に生かして観劇することをオススメしたい。
読『芥川龍之介 地獄変』オンラインリーディング ゲネプロより
読『芥川龍之介 地獄変』オンラインリーディング ゲネプロより
そしてゲネプロ前に、初の試みであるオンライン上の囲み取材と全出演者とのフォトセッションが行われた。取材にはPUBLIC∴GARDEN!の米原・板倉・元吉が登壇し、作品への思いと意気込みを語った。
企画に至った経緯を、脚本・演出の元吉は「企画が上がってからまだ11日しか経っていない、俳優や演出が、場所が限られている状態で、作品をどうやって届けるかを考え、新しいフィールドを探った。昨今では様々な作品が世にでていく中で改めて芸術至上主義をテーマにした作品をやり、役者の魅力を存分に発揮させることを狙い声をかけた」
稽古を完全リモートで進めてきたことについて、メンバーの板倉は「みんなと会わないのは不思議、みんなと会わずに本番を迎える。でもやっていくうちに慣れてくる。媒体は違うが中身は熱い戦士たち」と劇場とリモートでの差をとまどいながらも新しい形について前向きに語った。
主演、メンバーである米原は「5年前に初めてやった地獄変稽古をしていく中で、新しい演劇の形をやっていると実感。お客さんもオンラインで見ることに慣れてないと思うが、ぐっと一歩歩み寄って欲しい、一万人まで収容? できるのでたくさんの方に見ていただきたい」と語った。
5月16日(土)・17日(日)の公演は終了したが、22日(金)~24日(日)にも開催される。なお、本公演はMatch-ing!にて生配信され、24日には黒沢ともよも出演することが決定した。