パリの若き奇才ピアニスト・中野公揮 コンテンポラリー・ダンスと密接にリンクした2ndアルバムが日本リリース決定
-
ポスト -
シェア - 送る
Koki Nakano (c) Nori Edamatsu
2020年7月3日(金)、ピアニスト・作曲家の中野公揮のニュー・アルバム『Pre-Choreographed(プレ・コレオグラフド)』が日本リリースされることが決定した。
世界的チェロ奏者ヴァンサン・セガールとのデュオによる1stアルバム『Lift』(2016)でデビューした中野は、パリを拠点に活動している。今回の2ndアルバムは、ソロ・ピアノを基調としたもので、4年ぶり。前作同様、ゴンザレス『Solo Piano』('05) やアラ・ニ『ユー&アイ ~四季の歌』('16) など、一貫した美意識で絶大な支持を得るフランスのレーベル・Nø Førmat!からのリリースで、5月に配信先行リリースされていた。
『Pre-Choreographed(=振り付けされる前の)』と題された本作は、音楽とダンスが社会的にとても近い状態にあった時代へのサウダーヂを込め、2020年の中野のスタイルで、より自由にこれら2つのアートの融合を試みたという作品。人の肉体のしなやかさや優美さ、躍動感などを見事に感じさせるコンポジション、そして、ソロ・ピアノを基調としながらもエレクトロニカのような "ノイズ"が不意に空間を揺さぶるなど、端正なだけに留まらない刺激を孕んだ音世界は、聴く者のイマジネーションを掻き立てる内容となっている。ダミアン・ジャレなど、中野が影響を受けたダンサー・振付家とのコラボレーションによるビデオクリップの数々も必見だ。
Koki Nakano - Bloomer (Official Video)/Choreographer & Dancer: 柿崎麻莉子 Director: Benjamin Seroussi (ベンジャマン・セルッシ)