ニルヴァーナのカートのギター、6億4000万円で落札される

2020.6.21
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音楽

ニルヴァーナ(Nirvana)のカート・コバーン(Kurt Cobain)が使っていたアコースティック・ギターがオークションに出品され、600万ドル(約6億4000万円)で落札された。

このギターは、ニルヴァーナのアンプラグド・ライブ盤『MTV Unplugged in New York』の収録で使用された1959年製のマーティンD18-E。このライブはカートがなくなる約5ヶ月前の1993年11月18日に行われたもので、MTVで放送されたのちに1994年にアルバムとしてリリースされ、全米1位を記録する大ヒット作となった。

 

ライブ盤『MTV Unplugged in New York』のジャケット写真で記憶している人も多いだろうし、当時、MTVでも頻繁に放送されていたことからこのライブ映像を目にしたことのある人は多く、晩年のカートと言えばこのモスグリーンのカーディガンを着てマーティンD18-Eを弾いている姿を思い出す人が圧倒的だろう。

 

今回の落札額は、今までにオークションで落札されたギターの最高額を更新した。それまでは2019年にピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアが所有した有名なブラック・ストラトキャスターの395万ドルが最高額だった。

落札したのは、オーストラリアの有名なマイクメーカー、RODEマイクロフォンの創設者であるピーター・フリードマンで、フリードマンはこのギターを展示する世界ツアーを企画し、その収益をパフォーマンス・アートを支援するファンドに寄付するとしている。

また、前述のカートがこのギターを使用した1993年11月18日のコンサートで身に着けていたモスグリーンのカーディガンは、2019年10月にオークションにかけられ334,000ドル(約3569万円)で落札されていた。

 

ちなににこのオークションの前日には、プリンス(Prince)が1980年代~1990年代に頻繁に使用していた非常にアイコニックなギターが、563,500ドル(約6000万円)で落札されている。