全国から一人芝居を配信&視聴者投票で1位を決める『モノローグ・オンライン・ステージ』(モノステ)毎週木曜夜に開催中 出演者募集も
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『モノローグ・オンライン・ステージ』(モノステ)
新型コロナウイルスの影響で、様々な業界・職種が打撃を受けている昨今。多分に漏れず、大きな影響を受けている全国の俳優たちのため、「俳優たちが本来の能力で稼げるプラットフォームを」という想いのもと、「一人芝居」をテーマにした視聴者投票型のオンライン番組『モノローグ・オンライン・ステージ』(モノステ)が2020年4月より、毎週木曜21:00より開催されている。
■出演者の趣向を凝らしたアイディアが見どころ
本企画は、脚本家・映画監督・舞台演出家・俳優として活動する渋谷悠が発起人となり始まったもの。番組では、毎週5~6人の出演者が全国から参加し、渋谷著のモノローグ集『穴』から、5分程度の短い一人芝居を演じる。そして、それらを観た視聴者の投票により、1位が決まるコンペティション形式のオンライン番組だ。毎週木曜日21:00からZoomを使用して配信されており、バーチャル背景を使用したり、映像的な手法を取り入れたり、出演者の趣向を凝らしたアイディアが、番組を盛り上げているという。出演者は、何度でも参加することができ、通算3回1位になると、渋谷が新作モノローグを当て書きする。
『モノローグ・オンライン・ステージ』(モノステ)
■俳優たちが本来の能力で稼げる仕組みを
本企画は、渋谷がコロナ禍のなか実施した俳優支援企画『モノローグ・サポート』がもとになっているという。『モノローグ・サポート』は、コロナで収入の見通しが立たなくなった俳優たちに、モノローグ集『穴』の作品を演じた動画をYouTubeにアップしてもらい、再生回数が100回を超えたら渋谷がギャランティーを支払うというもの。モノローグであれば、一人でも演じることができ、また、スマホがあれば参加できるので、外出せず、自宅から気軽に参加できる。「俳優たちが本来の能力で稼げる仕組みを作りたい」という想いから実現させた本企画には、全国から182本の動画がアップされた(うち1本は、ドイツからの参加)。この反響を受け、彼らがもっと稼げるプラットフォームを作ることができないか、と考え、運営チームを作り、『モノローグ・オンライン・ステージ』の形が出来上がったという。
『モノステ』出演者たち
第一回は4月16日(木)に開催され、以降、6月末現在までの開催数は10回を超えた(6月4日は実施なし)。現在、視聴者は毎週60~70人ほど。番組では、投げ銭制を採用しており、集まった金額は、運営・出演者に分配されるという。「毎週2〜3万円の収入を出演者と分配しています。過去には、1位の人が1万円稼いだ週もありました。『モノステ』は基本的に全体での稽古はなく、出演者の拘束は当日のみです。同じ金額を小劇場で稼ぐことを考えると、稽古期間もありますし、5分のお芝居に対するギャラとしては悪くない仕組みだと思っています。」(渋谷)
■ドキュメンタリー放送&出演者も募集中
本企画に関連し、2020年6月29日(月)22:00~22:30、NHK総合で放送されるドキュメンタリー『Never Give Up On Entertainment「あきらめない人々の物語」』に渋谷の出演が決定。『モノステ』の歩みと想いを見ることができる。また、『モノステ』では、出演者も募集中。詳細は、『モノステ』公式サイトにて確認してほしい。
放送情報
放送:NHK総合
出演者ほか:【出演】対馬芳昭、渋谷悠【語り】金子ノブアキ
1979年、東京都八丈島生まれ。脚本家、映画監督、舞台演出家、たまに俳優。
アメリカ・インディアナ州パーデュー大学院にて創作文学の修士号を取得。日米共同制作の短編映画『自転車』が第66回ベネチア国際映画祭を含む世界23の映画祭で入選・受賞を果たし、自らの作風に確信を得る。
2014年に旗揚げした演劇プロデュースユニット牧羊犬は、緻密な人間ドラマと大胆な構成力、そして映像的な演出が話題を呼び、着実に公演を重ねている。
映像・舞台制作の傍ら、ナレーション、トークイベントの出演、eigaworldcup脚本部門審査員、東京フィルムセンターにて特別講師を務めるなど、その活動の幅は広い。(公式サイト:https://www.shibu-shibu.com/)