【最新歌唱ダンス動画あり】ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』9.11開幕決定~柚希礼音・大貫勇輔コメントも到着
-
ポスト -
シェア - 送る
2020年上演キャスト ビリー役4人の少年(川口 調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿) ©ホリプロ
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年7月~8月の東京公演が中止になっていたミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』は、9月11日(金)に開幕することが決まった。このほど、最新の撮りおろしプロモーション映像と東京・大阪公演の公演期間が発表された。
『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』は、ストライキに揺れる炭鉱町で、バレエダンサーを夢見る少年が家族や街の人々の支えを受けながら夢を叶えていく感動の物語。主人公のビリーを演じるのは、1年以上にわたる育成型オーディションを経て、1511人の応募者から選ばれた4人の才能溢れる少年たちだ。
緊急事態宣言以前に撮影されたプロモーション映像は、劇中歌「エレクトリシティ」(下記動画クリックのこと)。物語のクライマックス、名門バレエスクールの面接で「踊っている時、どんな気持ちになりますか」と聞かれたビリーが、ダンスへの情熱を表現するナンバーだ。今回上演版のビリー4人の動画公開は初となる。
【動画】ミュージカル『ビリー・エリオット』2020版PV
昨年(2019年)12月に最終オーディションで出演が決まって以来、7月の初日に向けて厳しいレッスンを続けていたが、緊急事態宣言発令を受け、全員が集まってのレッスンは一時中断を余儀なくされた。しかし彼らは、舞台の開幕を信じ、それぞれの自宅でリモートによる芝居、歌、バレエ、フィットネスなどのレッスンを続けていた。再び4人が集まってのレッスンが6月初旬に再開してからは、広いスペースで思う存分踊れる喜びを噛みしめつつ、一歩ずつ、着実に成長を続けている。
距離をおいての身体訓練 ©ホリプロ
稽古場では新型コロナウイルス感染予防対策としてこれまでとは全く違う「新しい様式」が取り入れられている。本作は複数の部屋に分かれて同時に稽古を進めていくスタイルだが、すべての部屋には抗菌処理が施され、入室時の荷物の消毒・着用していた服の着替え・新しいマスクへの交換をルールとしている。専門医師の監修のもと作成された感染予防対策マニュアルを全員が徹底的に実施しながら9月11日の開幕を目指す。本番が行われるTBS赤坂ACTシアターでも、万全の感染予防対策が敷かれる。今回、座席は一席ずつ間隔を空け、全席数の50%の数のみを販売する。来場者全員に入場時に検温を実施。劇場ロビーには、複数の消毒用アルコールが設置され、上演期間中は来場者への対応のため、看護師が常駐する。
専門業者による稽古場内での対策の様子 ©ホリプロ
初演とは大きく異なる状況の中で進行する稽古だが、前回から引き続き出演する柚希礼音と大貫勇輔からコメントが寄せられた。
柚希礼音(バレエ講師ウィルキンソン先生役):
初演時、舞台袖から見て毎日感動するほど、私の人生の中でこれほど最高なミュージカルはないと感じていました。今回は新たなキャストの皆様と『ビリー・エリオット』を作りあげられることも楽しみです。数多くの作品が公演中止になる中で、特にビリー役の子は本当に今しかできないので、上演できることが何よりの希望だと感じています。個人的には安蘭けいさんと同じ役に挑戦できることも楽しみです!
柚希と、新キャストで同役を演じる安蘭けい(右)。机には仕切りが設置されている ©ホリプロ
大貫勇輔(ビリーの成長した姿、オールダービリー役):
中止になってしまう舞台が多い中、こうして上演できること自体が奇跡だと思いますし、今リハーサルできることもうれしくて、感謝の気持ちでいっぱいです。その気持ちを大切にし、出来る限りたくさんの方にこの素晴らしい作品をご覧いただきたいです。
大貫と、新キャストで同役を演じる永野亮比己(右) ©ホリプロ
この夏、多くの舞台公演が中止になる中、ホリプロもこれまで40年間、毎年夏に上演を続けてきたブロードウェイミュージカル『ピーターパン』を初めて中止。さらにアンドリュー・ロイド=ウェバーの最新ミュージカル『スクールオブロック』も公演中止となった。この『ビリー・エリオット』も7・8月の公演中止を経て、9月に開幕を迎える。どんな困難の中でも自分の夢を諦めずに前に進んでいくビリーの姿は、きっと観客の心に何かを届けてくれるはずだ。
オープニング公演は2020年9月11日(金)より14日(月)までTBS赤坂ACTシアターにて上演。その後「東京公演」が9月16日(水)から10月17日(土)まで同劇場で上演される。続いて大阪公演は10月30日(金)から11月14日(土)まで梅田芸術劇場 メインホールで上演。公演日程、
【e+独占映像】「ビリー・エリオット」PV撮影現場を潜入取材
公演情報
ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』
■演出:スティーヴン・ダルドリー
■音楽:エルトン・ジョン
■公演期間・会場:
【東京公演】9月16日(水)~10月17日(土)TBS赤坂ACTシアター
【大阪公演】10月30日(金)~11月14日(土)梅田芸術劇場 メインホール
1984年、炭鉱労働者たちのストライキに揺れるイングランド北部の炭鉱町イージントン。主人公ビリーは、炭鉱労働者の父と兄、祖母の4人暮らし。幼い頃に母親は他界してしまい、父と兄はより良い労働条件を勝ち得ようとストライキに参加しているため、収入がなく生活は厳しい。父はビリーに逞しく育って欲しいと、乏しい家計からお金を工面し、ビリーにボクシングを習わせるが、ある日、バレエ教室のレッスンを偶然目にし、戸惑いながらも、少女達と共にレッスンに参加するようになる。ボクシングの月謝で家族に内緒でバレエ教室に通っていたが、その事を父親が知り大激怒。バレエを辞めさせられてしまう。しかし、踊っているときだけは辛いことも忘れて夢中になれるビリーは、バレエをあきらめることができない。そんなビリーの才能を見出したウィルキンソン夫人は、無料でバレエの特訓をし、イギリスの名門「ロイヤル・バレエスクール」の受験を一緒に目指す。一方、男手一つで息子を育ててきた父は、男は逞しく育つべきだとバレエに強く反対していたが、ある晩ビリーが一人踊っている姿を見る。それは今まで見たことの無い息子の姿だった。ビリーの溢れる情熱と才能、そして“バレエダンサーになる”という強い思いを知り、父として何とか夢を叶えてやりたい、自分とは違う世界を見せてやりたい、と決心する。11歳の少年が夢に向かって突き進む姿、家族との軋轢、亡き母親への想い、祖母の温かい応援。度重なる苦難を乗り越えながら、ビリーの夢は家族全員の夢となり、やがて街全体の夢となっていく……。