柳亭小痴楽、雷門小助六、尾上右近が特別ゲストで出演 『第三回ぎんざ木挽亭おんらいん』のレポートが到着&9/4までアーカイブ配信中
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『第三回ぎんざ木挽亭おんらいん 柳亭小痴楽の会 by TOKYO KOBIKI LAB.』 (C)松竹株式会社
2020年8月28日(金)落語の無観客ライブ配信イベント『第三回ぎんざ木挽亭おんらいん 柳亭小痴楽の会』が、イープラス「Streaming+」を使用して行われた。主任に、落語界屈指の人気若手真打・柳亭小痴楽、ゲスト落語家に雷門小助六、特別ゲストに歌舞伎俳優の尾上右近を迎えて行われた、本イベントのレポートと写真が到着した。
『第三回 ぎんざ木挽亭おんらいん 柳亭小痴楽の会』が、8月28日(金)19時30分より、Streaming+にて無観客ライブ配信された。
今回の『ぎんざ木挽亭おんらいん』は、松竹株式会社 開発企画部内のTOKYO KOBIKI LAB.(トウキョウ コビキ ラボ)事務局が主催・製作し、今年6月にスタートした柳亭小痴楽の3ヶ月連続主任企画の“一旦のお開き”となる第三回目。納涼特別版として趣向を凝らした内容で行われた。
開演に先立ち、小痴楽による一番太鼓が披露された。一番太鼓は、多くのお客様の来場を願い、寄席の開場と同時に「ドンドンドンと来い!」というリズムで叩かれるもので、通常、寄席では前座の落語家さんが担当する。真打の小痴楽が久々に叩く一番太鼓の音色で、まもなくの開演に期待が高まる。
小痴楽による一番太鼓の様子 (C)松竹株式会社
開演時間を迎え、まずは雷門小助六による“落語のイロハ”ナビゲート。幼稚園や学校での「こども寄席」などの活動も行なっている小助六が、落語初心者にも分かりやすく、落語の見方を解説。
今回は、「ぎんざ木挽亭おんらいん」としては初めて、三味線を演奏するお囃子さん(足立奈保)も出演。普段は観客からは見えない場所で演奏される三味線や鳴物だが、寄席の開場中に叩かれる一番太鼓・二番太鼓、各落語家の“テーマソング”である出囃子、場面場面で演奏される水音や風音の効果音についても、実際の演奏も交えて紹介された。
雷門小助六 (C)松竹株式会社
「落語を楽しむための重要なポイントは“想像力”」と語る小助六。落語家の目線を送る方向や仕草、手拭いや扇子などの小道具を用いて、あらゆる登場人物や情景描写を行う落語の話芸を、観客は想像力をフルに使って鑑賞し、楽しむのが落語の醍醐味! とのこと。
小助六が披露した「七度狐」は、お伊勢参りに出かける旅人2人が、ひょんなことから狐を怒らせてしまい、仕返しに狐に化かされてしまう様子を物語る話。“ハメモノ”と呼ばれるお囃子の効果で、賑やかで華やかな一席となった。
柳亭小痴楽 (C)松竹株式会社
続いての高座は、主任の柳亭小痴楽による「大工調べ」。
滞納した家賃の代りに商売道具を箱ごと大家さんに持って行かれてしまった大工の与太郎。棟梁と一緒に、大家さんのところに向かいますが……。まぬけだけれど愛嬌たっぷりの与太郎や、江戸前の切れのある啖呵があざやかな棟梁など、緩急自在の熱演を披露した。
小痴楽の1席が終わり、アフタートーク開始まで、暫しの中入り。
今回は、昭和から現代まで、名人たちの7つの出囃子を、足立の三味線と小痴楽の鳴物による演奏で小助六が紹介するコーナーとなった。
そして中入り後のアフタートークには、歌舞伎俳優の尾上右近が特別ゲストとして参加。
「間近で芸に触れた直後の顔です!」と興奮した様子で登場した右近は、「落語家さんは、お一人で世界を作り出し芸を見せていらっしゃる。歌舞伎は、お相手があってこそ生まれる間というものもありますし、一人では出来ません。お二人の落語を拝見して、とても刺激を受けました。」と、トークの口火を切りました。事前にお客様からTwitterで寄せられた3つの質問に答えていくコーナーでも、お互いの芸における“責任感”の考え方や、お客様との関係性の違い、落語原作で歌舞伎の人気演目でもある『文七元結』などをテーマに、どんどん話は膨らんだ。質問が採り上げられた3名の視聴者には、出演者のサイン入り色紙が贈られる。
“人の芸に触れる”ことの喜びは絶大、と意気投合し口を揃えた小痴楽と右近。
(左から)雷門小助六、柳亭小痴楽、尾上右近 (C)松竹株式会社
今回の配信をもって『ぎんざ木挽亭おんらいん 柳亭小痴楽の会』は、一旦のお開きとなる。これまでの三回を振り返り小痴楽は、「この会で、歌舞伎俳優さんとお話しをすることが出来たことは、とても良い経験でした。刺激を受けましたし、これから、歌舞伎をもっと見に行きたいと思います」と力強く話した。
本イベントは、9月4日(金)20:00まで視聴
配信情報
出演:柳亭小痴楽、 雷門小助六
特別ゲスト:歌舞伎俳優 尾上右近(トークコーナーに特別出演)
配信
利用方法の詳細はこちら https://eplus.jp/sf/guide/streamingplus-userguide