クロノス・クァルテット、来日公演中止代替企画が神奈川県立音楽堂にて開催決定
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KRONOS QUARTET SUN RINGS (C)Wojciech Wandzel
2020年10月3日(土) 神奈川県立音楽堂にて、『クロノス・クァルテット【来日公演中止代替企画】 テリー・ライリー「サン・リングズ」スペシャル・セッション&トーク』の開催が決定した。
サンフランシスコ出身、結成から45年間にわたり、弦楽四重奏団として活動してきたクロノス・クァルテットは、この秋17年ぶりの来日を果たすはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。
しかし神奈川県立音楽堂は、感染が拡大し世界中で先が見えない今だからこそ、多くの人と共有すべき音楽を伝えたいと、クロノス・クァルテットに協力を仰ぎ、特別なセッションの実現にいたった。
来日公演で共演を予定していた合唱団やえ山組とクロノス・クァルテットが、日本初演を予定していた、巨匠テリー・ライリーの「サン・リングズ」の中から、平和への強い願いがこめられた楽章を選び、アメリカと日本それぞれで演奏収録、ひとつにあわせる「スぺシャル・セッション映像」を創造。
完成した映像は、「サン・リングズ」全曲を日本初演するはずだった10月3日(土)に神奈川県立音楽堂のスクリーンで公開する。さらに当初来日公演プレ・イベントとして別会場で予定していた〈街なかトークカフェ〉も音楽堂に移して同日に実施される。
クロノス・クァルテット (C)Jay Blakesberg
テリーライリー
「サン・リングズ」は、NASAの依頼で作曲され、遠い宇宙から採取された音と弦楽四重奏、合唱を融合させ、終曲では「ひとつの地球、ひとつの人類、ひとつの愛」を謳いあげる地球讃歌ともいえる全10楽章の大作。
今年2月アメリカに渡り、テリー・ライリーとクロノスのリーダー、デイヴィッド・ハリントンの取材をした松山晋也と、音楽堂〈街なかトークカフェ〉ナビゲーターを務める田中泰が、クロノス・クァルテットとテリー・ライリーの音楽の魅力を語り「サン・リングズ」スペシャル・セッションを盛り上げる。クロノス・ファン必見、必聴の時空を超えたセッションに期待したい。